中国のニュースで、村幹部と争議になり、村幹部を更迭に追い込み、争議リーダーが村のトップに起用されるという内容の記事があった。
詳細は、末尾参照。
この記事で注目されるのは、今までの中国での争議では、権力者側に抗議したものが、権力者により押さえ込まれるという構図しか伝えられてなかったし、事実そうであったのであろう。
しかし、今回は、アサヒコムの記事によると、そうした悪習を覆し、その影響が広がっているという。
記事によると、広東省トップの汪洋・党省委書記は、烏坎村事件について「すべての村レベルの組織建設の手本とする」と述べたといい、この事件後、成功体験を聞こうと、省内外の人権活動家や住民代表らが駆けつけている、という。
更に注目するのは、次の記事である。
「争議の間、林さんは「我々は法が認める公正と公開の原則を求めているだけ。党にできないはずはない」と訴え、住民の党への感情的な対立と暴力的な動きを抑え、世論を味方につけながら団結を保った。 」
即ち法に則り、当局に情報公開をし、公正な対応を党にも求めたということであろう。
この問題は、中国の一地方の問題であるが、広東省レベルでこのような政治改革の方向性を承認し、その動きが広がっているということである。
この話は、構造改革の問題を含んでおり、中国共産党の一党独裁の中でも、法治主義の徹底と、西欧型の民主主義に繋がる情報公開を含んでいる点で、構造上非常に大きな意味を持つ可能性があるのではないかと考えている。
中国の改革開放が進み、経済が発展するにつれ、調和の取れた経済活動をし、更なる経済発展をしようとすると、規制緩和や公害を防止しつつ公正な競争を促進することが必要となる。
更に、国民所得の上昇により、ネット通信の発達による情報交換や、教育レベルが向上したことで、国民の発言力が増し、民意を尊重する西欧型の民主化を呼び込むことになり、必然的に汚職追放や、情報公開も要求されるようになるだろう。
今回の出来事は、こうした中国の底辺での、政治的社会構造の変革の兆しを示しているように見える。
中国は、人口も多く国土も広い為簡単に言えないが、経済が発展している広東省での出来事だけに、今後どのようにこのような動きが全国に波及するのか注目される。
参考
「争議リーダーが党支部書記に 幹部更迭の広東省・烏坎村」 (アサヒコム記事)http://www.asahi.com/international/update/0116/TKY201201160471.html
詳細は、末尾参照。
この記事で注目されるのは、今までの中国での争議では、権力者側に抗議したものが、権力者により押さえ込まれるという構図しか伝えられてなかったし、事実そうであったのであろう。
しかし、今回は、アサヒコムの記事によると、そうした悪習を覆し、その影響が広がっているという。
記事によると、広東省トップの汪洋・党省委書記は、烏坎村事件について「すべての村レベルの組織建設の手本とする」と述べたといい、この事件後、成功体験を聞こうと、省内外の人権活動家や住民代表らが駆けつけている、という。
更に注目するのは、次の記事である。
「争議の間、林さんは「我々は法が認める公正と公開の原則を求めているだけ。党にできないはずはない」と訴え、住民の党への感情的な対立と暴力的な動きを抑え、世論を味方につけながら団結を保った。 」
即ち法に則り、当局に情報公開をし、公正な対応を党にも求めたということであろう。
この問題は、中国の一地方の問題であるが、広東省レベルでこのような政治改革の方向性を承認し、その動きが広がっているということである。
この話は、構造改革の問題を含んでおり、中国共産党の一党独裁の中でも、法治主義の徹底と、西欧型の民主主義に繋がる情報公開を含んでいる点で、構造上非常に大きな意味を持つ可能性があるのではないかと考えている。
中国の改革開放が進み、経済が発展するにつれ、調和の取れた経済活動をし、更なる経済発展をしようとすると、規制緩和や公害を防止しつつ公正な競争を促進することが必要となる。
更に、国民所得の上昇により、ネット通信の発達による情報交換や、教育レベルが向上したことで、国民の発言力が増し、民意を尊重する西欧型の民主化を呼び込むことになり、必然的に汚職追放や、情報公開も要求されるようになるだろう。
今回の出来事は、こうした中国の底辺での、政治的社会構造の変革の兆しを示しているように見える。
中国は、人口も多く国土も広い為簡単に言えないが、経済が発展している広東省での出来事だけに、今後どのようにこのような動きが全国に波及するのか注目される。
参考
「争議リーダーが党支部書記に 幹部更迭の広東省・烏坎村」 (アサヒコム記事)http://www.asahi.com/international/update/0116/TKY201201160471.html