以前朗読教室に通っていた友人から連絡があったので、久しぶりに仲間に会いに行ってきた。
公民館の一室で日頃稽古をしている朗読の発表会である。私が通っていた頃は喫茶店を貸し切ってそこで発表会をしていたが経費削減のためなのか公民館での発表会であった。
メンバーはほとんど変わらず13名で会が発足して23年目だという。日ごろ声を出している人たちなのでみんな若いし生き生きとしている。
私と同年輩の方も数人いるが声量が変わらず滑舌が良いのだ。私など日ごろ話す相手がいないと声を出さないことが多いのでしどろもどろになっている。
「また一緒にやろうよ!戻っておいでよ!」と仲間から声をかけられた。会をやめて3年経つがもう最近は一人練習もしなくなってしまった。
退会して1年目ぐらいは録音しながら自分で練習もしていた、毎日1回は外郎売を読んで声を出していたが今はもう発声練習もしなくなった。
まだ言えるだろうか?・・・
外郎売
拙者親方と申もうすは、お立合の中うちに、御存のお方かたもござりましょうが、お江戸を発って二十里上方、相州小田原一色町をお過ぎなされて、青物町を登りへおいでなさるれば、欄干橋虎屋藤衛門只今は剃髪いたして、円斉となのりまする。・・・・・・・・・・・・
滑舌や息継ぎにはこの全文を声を出して一日一回繰り返すようにしていた。
みんなの頑張っている姿を見てほんの少し心が揺らいだ