電車の中から勝沼辺りを撮る。青空がきれいな日だった。
23日に日帰りで山梨に行ってきた。私にとっては強行軍だが、どうしても年を越さないうちにしなくてはならないお墓参りである。
妹の連れ合い義弟が私が車椅子で過ごしている時亡くなったので葬儀に行かれなかったのである。訳ありの関係ではあるが昔息子たちが小さい頃夏休みにはお世話になった義弟なのでどうしても今年中にお参りをしたかったのである。
先に墓地の方にお参りして遅くなったことを詫びて妹に会いに行く・・・連れ合いを亡くした妹は急激に年老いた感じになっていた。私と二つ違いなので78歳である。以前より一回り小さくなった感じで腰も曲がっていた。
腕の骨折でギブスをはめている姿には昔の溌剌としていた姿がどこにも感じられなく胸が締め付けられる思いだった。近くに娘がお嫁に行っているのでお世話はしてくれていると言う。息子と二人生活なのだ。
1時間ほど話をして日帰りで帰宅した。千葉と山梨は近いようで年老いてくるとだんだん遠く感じる。距離も気持も遠のいてしまった感じである。わずかな時間だったが妹の言葉の中は旦那さんを褒める言葉で一杯だった。
「やさしいいい人だった。一度も怒られた事も喧嘩した事もなかった。優しいお父さんだった。」
「私は幸せだった。」と言い切る妹を見て紆余曲折のない良き人生だったのだと喜ばしく思うのだった。
長居は出来ないので「元気で長生きしてね」と一言言って「またね!」は言わずに別れてきた。だんだん私の心から山梨は遠くなってしまったと感じながら電車に乗った。
歳をとると別れが多くなる。寂しいことだがいろいろな人生を歩んできて妹のように満足して連れ合いの写真と好きだった花々に囲まれて過ごしている様子にこれが人生なのだと 義弟も満足しながら仏になったに違いないと思うのである。
仏壇の周りの花
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