グキィ! と確かに音が聞こえた。
19日の朝食の後Gから24日にはリホームの職人さんが入るので家の周りの植木鉢を整理しないと・・・と言われていた。
食後すぐたくさんの鉢植えをかたつけて最後の一番大きいカルミアの鉢を持った瞬間腰のあたりからグキィ!と鈍い音がした。アッ!やってしまったとすぐわかった。ぎっくり腰は初めての経験だ。
その姿をベラダから見ていたGが大きな声で「どうした?」 「ぎっくり腰をしてしまったわ」
「やめろって言ったじゃないか。人の言うことを聞かないからだよ」とブツブツ怒ったいる。外に座っていることもできないので体を丸めたままリビングに這うように入る。
その場所からもう一寸たりとも動けない。伏せたまま少しでも動こうとするとピリピリ線香花火のように痛みが走る。その姿は砂浜に打ち上げられたトドのようである。
Gも少し腰を痛めたぐらいに思っていたのか二階から降りてこない。数分が長く感じられたがやっとリビングに来たので「おとうさん パソコンでぎっくり腰の応急措置の仕方を調べてください。」とお願いする。
ブツブツ怒りながら調べてはくれた、痛い患部を温めるといいと書いてあると言うので、温めるカイロを腰の周りに三枚も貼り付ける。(これは本当は間違いの措置であった)どこを調べたのかまったくゥ~
その日はカーペットの上で一日過ごす。腰のグキィ!の音が気になり骨に異常があると困ると心配になる。
明日もこんな状態なら救急車をよんでもらえるかしら・・・と尋ねたらGはぎっくり腰ぐらいで救急車は使えない、命に別状ないのだから明日病院に行って相談してくるということになった。しかし次の日は休館日でGは薬局で貼り薬と痛み止めを買ってきてくれた。
二日間はトドのままトイレに行くには匍匐前進で肘を使って這うのである。三日目に少し体を動かすことができた。支えられながら杖を引いてタクシーで病院へ行く。
骨には異常なし。三日目から食事は宅配弁当を1週間頼む事にした。マズイ!病人食のようで薄味だ。
24日からリホームがはじまり人の出入りが激しいが二階の寝室には行かれずこのリビングの隅っこで寝ているのである。
長く座っているとまだ痛みがあるので今日はこの辺で・・・・・・・・