イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

総選挙。イギリスの選挙運動には候補者の顔写真ポスターも街頭演説も街宣車もない。あるのは・・・

2015年04月28日 09時35分41秒 | 英国の、生活のひとコマ
5月7日の総選挙を控えたイギリスにかえってきました。

日本でもちょうど選挙戦真っ最中でした。

日本語が読めない下の息子が見て、「この男の人達だれ? あ、レディーもいる。まさかポップアイドルじゃないよね?」と言っていた日本ではおなじみ、候補者の顔写真ポスター、イギリスにはありません。

あるのは、これ。


政党カラーのバックグランドに候補者名がかかれた、立て看板。支持者の地所内に立ってます。

この空色のは与党、保守党 Conservatives。

黄色は連立与党の自由民主党 Liberal Democrats(リブデム)。

この選挙区では毎回優勢です。

候補者名とそろばん珠2階建て。


自分の支持する政党名を,ご近所住に看板で宣伝してまわるなんて日本じゃかんがえられませんよね。
地域にもよりますが、選挙に熱心なこの地区では20軒に1軒ぐらいの割で政党カラーの看板が立ってます。

イギリスでは日本でおなじみ、候補者名の絶叫連呼が考えられません。
あれは逆効果では?

「リブデムのマーク ハンター、ハンターでございます!ご声援ありがとうございます!」



この選挙区では、第一野党の労働党 Labor は勝てないとの定説があります。
支持家庭を見つけるのが一苦労。やっと見つけました。


候補者の名前もない控えめなA4サイズのガラス窓の内側に貼るポスタータイプ。

この選挙区では、毎回リブデムと保守党の一騎打ち。

なのでリブデムは労働党支持者に、リブデムに投票するよう呼びかけています。
労働党に投票するのは票をどぶに捨てるようなものだからって。

労働党支持のうちの夫は、「清き一票にそのようなかけひきはけしからん」と主張してゆずりません。

前回、戸別訪問して有権者を説得してまわってた現職国会議員のマーク ハンター氏(リブデム)にもきっぱりとそう言いました。

ハンター氏は「うちの選挙区にあなたのような人がいるのは誇らしい」といってうちの夫と握手していきました。

現職国会議員の戸別訪問はおどろきです。街頭演説も名前の連呼もしないかわり、一軒一軒有権者の家を回って説得、はけっこうおなじみのようです。

前回、保守党の議席獲得を食い止めようと、多くの労働党支持者が説得されてリブデムに投票したら、リブデムは保守党とつるんで連合政権をやっちゃったじゃないですか。怒ってます、労働党支持者は。

やっぱりダメなんですよ。清き一票のかけひきは。

今年はじめて見た、注目の、イギリス独立党(ユーキップ U Kip)の紫。
ピンク、黄色までつかっちゃってケバい。



ここ、個人の地所じゃないですよ。戦没者慰霊広場だけど、いいのか。政党の立て看板。生垣の向こう側は通路。


このおばあさんのティーシャツが同色なのでお願いして写真に写ってもらいました。

私、選挙権ないんです。
イギリス国民じゃないので。

残念。

18歳の息子が今回から投票できます。



↓↓↓画像をクリックしてください。清き一票がはいりました。ありがとう。




コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする