今日はグッド・フライデー Good Friday、イースターがらみの、春の4連休の始まりの日です。
ホット・クロス・バン hot cross bun を食べる日!です。
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スーパーで売られている、6個で1ポンドのパック入り。
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カラントが入っていて、シナモンの香味がきいた甘い菓子パンです。
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カラントというのは、イギリスではお菓子作りによく使われる野ブドウの一種です。
日本ではフランス語でカシス、と言ったほうが通りがいいかもしれません。
なぜ、グッド・フライデ―に食べられるのか。そもそも、グッド・フライデ―とは何か?
グッドフライデ―というのはイースター・サンデーの直前の金曜日、キリストが処刑された日です。
「そんな禍々しいことを記念する日なのになんだか楽しそう、それに good フライデーはないんじゃぁないの?」と思われるでしょう。
私もそう思いました。
キリスト教徒ではない、私の周りのほとんどのイギリス人は呼び方など本当にどうでもいいことだと思っているらしく単に祝日ムードを楽しんでいます。
子供向きの「キリスト教の暦解説」のような本を読んで知りました。
神聖であるべき God's Friday が中世の頃のイギリス人には Good Friday と聞こえたらしく、いつの間にかこの名前で定着してしまったようです。いいかげんだなぁ。
処刑されたキリストは2日後にはどうせめでたく復活することがわかっているので、そんなに禍々しいことではないのかもしれません。
小麦粉を溶かしたドウを絞り出して切り込みを埋めてつけた十字(クロス)がキリストの受難を食べる人に思い起こさせることになっているのです。
いや、本当にそんなことを思いながら食べる人はごくわずかだとおもうのですが。
今では、クリスマスが終わって、クリスマスむき食品をセールで売り切ったらスーパーやパン屋で売られ始めます。数は少ないのですが、一年中作って売っている店もあるようです。
グッド・フライデ―以外の日に食べても全然かまいません。
それでもやっぱりイースター前に食べるのが季節感があって楽しい気がします。
そもそも、厳密にはまだレント(日本語で四旬節というらしい節制期間です)の途中なので、甘いものや乳製品は食べられないはずなのです。
卵とお砂糖がたっぷりはいってますけど........いいのかなぁ。
連合王国全域と、オーストラリアで食べられているそうです。
起源は中世の僧院で焼かれていた、やはり十字のついた丸いパンだということですが、今みたいに甘くふっくらおいしかったとは思えません。
半分に切ってトーストして食べます。
バターやジャムをつけて食べる人が多いのですが、、スライスしたチェダー・チーズをのせて食べるのがうちの夫おすすめの食べ方。
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日曜日のイースター・サンデーはなんだか雪が降りそうです。