イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

怖い、新種の変異株、検査とブースター接種がすすむ英国でなぜか浸透しないマスクの着用が再び法制化!

2021年12月02日 07時38分54秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日の新規感染者が48,374人の英国です。
写真はネコの極楽(他)



世界中で懸念されている新しい変異株「オミクロン」の感染者数も昨日までに32人が確認されています。

ところで...日本では新規感染者数が昨日全国で83人。

もちろん、本当の数ではありませんよね。
ワクチン接種がすすんでいる日本でも感染しても症状が出る人が極端に少なくなっているのでお金のかかる検査をしないので数が出ていないだけなのでしょう?



英国では国中で検査キットを無料配布しまくっているラトゥラル・フロー・テストによる自主的なコロナ検査が盛んです。
風邪がなかなか全快しない私も念のための2回自主テストして陰性結果を確認しています。
(実は最初の回の陰性結果の国家保健サービスへの報告を怠りました)

7セット(1週間分)入った検査キットの箱を常備している家庭も多いのでは。



政府は、パーティや会食の前に必ず検査をして陽性結果が出たら欠席するようにと呼び掛けています。



オミクロン感染者との接触の可能性がある人たち(会食した人や職場の同僚人などだけではなくその地域にほぼ同時刻に足を踏み入れただけの人なども)にも検査が呼びかけられています。
オミクロンの感染拡大を阻止するにも無料の自主テストはとても有効なはずです。



少し前までは感染者と接触があった人はすべて10日間の自主隔離が要求されていたのですが、今は違います。

家庭に常備してある無料の検査キットで検査して、その場で判明する検査結果が陰性の人は、出歩いたり出勤登校してもいいことになっています。
これだけ多くの人が感染している今、接触者が全員家にこもってしまったら社会の動きが完全にマヒしてしまうわけですから。

現在、たとえ同居の家族に感染者が出ても検査結果が陰性であれば隔離の必要はありません。
ワクチン接種が完了していたら感染しないことが多いらしいので感染しない人はしないようですね。

...ただ、脅威が未知数のオミクロン株が蔓延したらどういうことになるのかまだ判明していないところが何とも不気味です。



寒さが厳しくなりただでさえ体調を崩す人も多く、人が集まることが増えてきた12月、突然殴り込みをかけるように現れたややこしい変異を重ねたというオミクロン変異株...不安は尽きません。

検査、隔離の制度が確立してきているのがせめてもの心強い要因です。



政府はすべての成人(16歳以上)に年明けの1月末までにブースター・ジャブ(抗体維持のための3回目の接種)を受けさせると強気です。

検査数が少ないらしい日本は本当に大丈夫でしょうか。
検査を受けていない無症状の感染者にオミクロン感染者もいるのでは?!



イングランドではマスク着用者が少ないのです!
不特定多数の人が集まる公共スペースの屋内や公共交通機関でのマスクの着用がイングランドでも火曜日から法制化されたにもかかわらず、です!!
(スコットエランド、ウェールズ、北アイルランドでは去年施行されたマスク着用令が撤廃されることなく、イングランドで撤廃された後も続いています)

マスクをしないで店に入ったりバスに乗ったりしてもとがめられることは、ほぼありません。



火曜日に行ったストックポートのスーパーマーケット、アスダでのマスク着用率は7割...と言ったところだったでしょうか。
去年の春ごろと違って緊張感はたしかに低いようです。

規模の小さい個人商店などの多くが、ブラっと立ち寄って何か買っていくことの多い通りがかりの客が「マスクをつけるのが煩わしい、あるいはマスクを持参するのを忘れた」ために素通りするであろうことから売り上げが圧倒的に減ることをずいぶん心配しています。

「マスクの法制化に零細ビジネスは殺される」とインタビューされてこたえる店の経営者をニュースで見ました。

去年、マスクの法制化が始まった際には「客が全員マスクをしている店のほうが客の信頼度が高いはずだ」という見解があり、また「当店は安全です」というアピールのためにマスクを着用していない客を締め出す店も多かったのです。
使い捨てマスクを店頭で手渡したり、チャリティへの寄付と称して買い取ってもらったりする店もありました。

しかし今回は客足が遠のくのを極端に恐れる個人ビジネスのみならず、トラブルをおそれて入り口での規制はしないことにした大型店舗やチェーン店が大多数だそうです。

違反者は罰金200ポンドって...有名無実!



ニュースで、バス電車関係の労働組合の人が夏前にマスク着用令を撤廃した政府の無策にひどく憤慨していました。
いったんマスクをしなくてもいいことになって大嫌いなマスク着用の習慣をかなぐり捨てた乗客にまた着用を強制するのは至難の業、多くの乗務員を感染の危険にさらしている...というわけだそうです。



ストックポート日報では去年から「マスクの習慣がいかに英国人のライフスタイルにそぐわないか」をしつこく記事にし続けてきましたが、今回また同じ現象の繰り返しです。

ネコ写真の解説です。

キッチンのテレビ視聴コーナーに、格安のアームチェアーを量販店で買ってきてそえ付けました。
誰も座っていない時にネコ母子が争って着席しています。

じんわりと熱を放出するラジエーターの前においた椅子は息子ネコ、ティブのお気に入りです。
どこでも長ーくゴロンと横たわって無防備な寝姿をさらすティブは、ラジエータの熱をできるだけ体の多くの部分にあてようとのびのびと寝姿を変更します(頭あぶり、背中あぶり、手あぶり)

一方、いまだに多少の警戒心を捨てていない母ネコ、リヴィーは玄関ホールの階段下の三方と上下を囲い込まれた安心の「くぼみスポット」が現在落ち着く場所のようです。
リヴィーが身体をのばして寝る姿をめったに見ることはありません。
丸くなるのも珍しいほどです。
四角く伏せて体の下に前脚をたたみ込む「ネコのパン」Cat loaf が定番の寝姿です。
まれに前脚を胸の前で腕組みしてくつろぐこともあります。



コメント (4)
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