閑静な高級住宅地の中にある古い住宅です。
2軒の家が壁を接して一棟におさまるこの形式の住宅をセミ・デタッチト semi-detached といいます...いや、そんなことはどうでもいい。
前庭のちょっとジャマそうな場所に堂々と生えている古木、Yew tree の幹にすね毛のように生い茂る葉を刈り込んで数字の「54」が形作られています。
今まで、気が付かなかった~。この家の番号です。集合住宅以外の、英国のほとんどの住宅には番号がついています。
この家の住所は「54、 〇〇 Lane South 」。お茶目です!
yew tree は、日本語で「西洋イチイ」だそうです。英国でよく見かける常緑樹です。幹の部分がたくさんの筋に分かれ、まんなかから分かれたり、また上のほうでくっついたりと造形的にとても興味深い古い巨木も見たことがあります。
英国では、日本の園芸アート「ボンサーイ(盆栽)」にもよく使われます。
秋、冬に赤い可愛らしい実をつけます。(同じ通りの別の家の庭木の写真です)
この実には毒があるそうです!今、知りました。
常緑樹に赤い実、と言えばクリスマスの彩りです。
ホリー holly(ヒイラギ)のほうがクリスマスの飾りとして知られていますよね。ユウのとなりがホリーです。
となりどうしでそれぞれ、生垣とよく育った庭木のホリーのある住宅2軒を見つけました。
同じ通りの、住宅と住宅の間にある小道のビーチ beech の紅葉が美しかったので写真に撮りました。
この小道の先には高級な老人ホームがあります。
この住宅街が開発されてから、(たぶん、住宅の様式から)120年ぐらいたつのではないかと推測できます。同じ時期に植えられたはずの樹木の樹齢も同じぐらいでしょう。1930年代の住宅も混在しています。
前回の記事と同じ通りです。
紅葉と晴れた日の日没が美しい秋がいつの間にか来ていました。