イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

クリスマス後のセールで買ったのはこれだけ...チャレンジ心をかきたてる時季外れの難解パズル

2024年01月21日 08時21分50秒 | 英国の、生活のひとコマ

めったに行かないさびれた商店街にあった、売り上げをガン研究の基金にしているチャリティショップで、クリスマスプレゼントむきの小さなジグソーパズルを買いました。

 

ピッグス・イン・ブランケット pigs in blanket (毛布にくるまれたブタ♡)の柄です。

ロースト・ターキーの付け合わせになくてはならないクリスマスらしい食べ物、ピッグス・イン・ブランケットは私の大好物です。

ベーコンが巻き付けてある小さめの「カクテル・ソーセージ」です。最後の20分ほど、ターキーをローストするティン(ロースト皿)に放り込んでおくと、ターキーからにじみ出た脂でジュっとこんがり焼きあがります。

2022年のクリスマス・ディナーの写真です☟(先月のクリスマス・ディナーの時はオーブンに入れるのを忘れました!)

 

多分このパズルは、一昨年のクリスマスに誰かにもらったけど「いらなーい」と未開封のまま去年の年明けに寄付された「ストックング・フィラー stocking filler(クリスマスむけ安価なプレゼント)」だと思います。

寄付されたチャリティショップでは、1年寝かせてその年のクリスマス前に再び「ストッキング・フィラー」として、今度は市価の3分の1から4分の1ぐらいの値段で売ったはずです。先月のクリスマス前にも売れ残ってしまったのでしょう。

そしてさらに今年の年明け...もう一年近く寝かしておいて今年のクリスマス前まで取っておく気力はもうなくなったと見え、1ポンド50ペンスから75ペンスに半額落ち。75ペンス(140円ぐらいですね、今)ならいいや、と好奇心で衝動買いしました。

予想通り、めちゃくちゃ難しいです、たったの100ピースですが!

両面に同じ写真がプリントされています。2面べつべつのイメージが出来上がるわけではなくプレイヤーを混乱させるための単なるイジワルです。

箱の写真のように、ベーキングトレイの上で作業することにしました。

箱の裏に完成イメージが印刷されています。でも小さい!

この手の「難解ジグソーパズル」は、私がボランティアでお手伝いしている別のチャリティショップ、オックスファムにも、時期を問わずにたまに寄付されて売られていきます。フィッシュ&チップス、ベイクト・ビーンズ(朝食に目玉焼きと食べるトマトソースで煮た白豆)などの英国らしい食べ物、ジェリービーンズなどのお菓子やビーズ、木ばかりの森の風景...などなど。「絶対にできるわけない」と思われる同色、細かい同形の繰り返しパターン...

このピッグス・イン・ブランケットは少なくともベーコンのシマシマが横に水平に走っているので手掛かりはありそうです。

そして、お盆にぶちまけた100のピースを見ているうちに糸口がつかめました。

普通の合わせやすい絵柄のジグソーと違い、でっぱりとくぼみのハマる部分の多くが独特の形をしているのです。でっぱりとくぼみがなく、波型やなだらかなギザギザのピースもあります。

印刷された絵柄ではなく、ピースの形で判断してはめていくジグソーのようです。

2時間近くかけてやっとこれだけはまりました。テレビを見ながらの取り組みでしたが...

箱の表に「対象年齢8歳以上」と書かれているのが悔しいです。キッチンにおいておき、調理の合間に少しずつ完成します。

ジグソーに使われているピッグス・イン・ブランケットは調理前の写真です。ベーコンの赤身と脂身のシマシマが鮮やかで絵になるからでしょう。

ベジタリアンの夫は、やはりひどく嫌がりました。夫は私と娘が同じ食卓で肉料理を食べていても全く気にしないどころか、オーブンから出して肉料理を切り分ける役目も嫌がらずにやってくれるのに...

このパズルは鮮やかでナマナマしい生肉色が肉を食べる私にもけっこう強烈で、夫の嫌がるポイントはわかる気がします。

クリスマス後のバーゲンショッピング戦利品をもうひとつ...

グレイビーの老舗、ビスト Bisto がクリスマス期間限定で販売したらしい、ピッグス・イン・ブランケット味(!)の顆粒グレイビー gravy granules 。年が明けてから半額で手に入れました。味の予想をしながらワクワクして買いました。

(ピッグス・イン・ブランケットが重なったのは偶然です)

グレイビーは肉料理や、パイ、ポテトにかけるとろみのある甘辛いソースです。もともとは脂肪や肉汁が含まれていたようですが、現在市販されているインスタントの顆粒グレイビーはすべて、動物由来の材料が一切使われていないベジタリアン仕様です。

このピッグス・イン・ブランケット味のグレイビーもベジタリアン仕様で、夫が食べても何の問題もないはずですが、断固として嫌がります。こまったなぁ。私と娘だけで使い切るのは時間がかかりそうです。

1月恒例の話題になりつつありますが... 年明けのチャリティ・ショップとすさまじい数の寄付品...に関してまた、そのうち記事にします。

追記;ピッグス・イン・ブランケットはご想像通り、簡単に手作りできますが自分で作ると必ず巻いたベーコンがほどけてしまいます。オーブンでローストするだけの市販品はなぜか糊でつけたかのようにきちっと巻き付いたまま仕上がります。

コメント (3)
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