昨日も「真夏日」でした。
昨日は、実際に日中30度Cを超えたようです。
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その前日(月曜日)、マンチェスター郊外の中国食料品卸売り店に(カリフォルニア産の)日本米20㎏を買いに出かけました。
冒頭に載せた写真のスイカは帰り道に通りかかったパキスタン人コミュニティのコーナー・ショップで買いました。
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コーナー・ショップ corner shop というのは、住宅街にあり、食料品や日用品を扱う地域の生活に密着した「何でも屋」さんのことです。
特に大都市郊外などでは移民が経営していることが多く、長時間営業しているところが地域の人に重宝されています。
フランチャイズのコンビニセンスストアが普及している現在、個人経営のコーナー・ショップは苦戦しているようですが、コミュニティの支持が厚い、移民が経営する店の多くは健闘しているようです。
この店は規模の小さなスーパー・マーケットのようです。
スマートフォンの着信メッセージをチェックするふりをしてこっそり撮った店内のようすです。
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店内はとても興味深かったのですが、なにせ冷房が効いていないのでムワッと熱気がこもり長居する気にはちょっとなりませんでした。
外に積み上げてあった明朗会計(1個 £4-99)の小さめの丸いスイカをよいしょっと抱き上げて店に入り、すぐにレジに向かいました。
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地元のパキスタン系住民行きつけの店であることは一目瞭然、イングリッシュ や外国人の私が買い物しても何の問題もないのですが居心地抜群!とはいいがたい雰囲気でした。
レジの若い女性はもちろんイギリス生まれ、イギリス育ちのイスラム教徒のパキスタン系ブリティッシュでしょう。
私にはにこやかに英語で対応してくれました。
マンチェスターでおなじみの、アジア系 Asian (イギリスではインド、パキスタン系の人たちのことをエイジアンとよびます)の民族ショップに入っていつも戸惑うのは、イギリスや日本ではおなじみの「レジ前の列」が見当たらないことです。
レジ前でわらわらと群れて自分の会計の番を待っている人は順番を承知しているようですし、レジ係の合図に従うことになっているので混乱はありませんが、慣れないとおどおどします。
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民族衣装を着たおばあさんの前にうっかり立ってしまったので、「失礼しました。私、割り込みましたか」と言ったら「ソリーソリー」と謝られてしまいました。
英語が話せない人のようでした。
50年以上イギリスに住んでパキスタン・コミュニティから出ることもなく生活してきた英語が全く話せない高齢移民一世の女性の1人でしょう。
実際に接したのは初めてだと思います。
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天気のよい真夏日にはほとんどの人が半裸で歩いているイギリスですが、イスラム教徒の多い地域では男女ともに長そで、長ズボンを着用、肌の露出を慎んでいる人ばかりを見かけます。
特に女性は頭と首まで覆うヒジャブ姿で、見ているだけでも暑苦しいのです。
いえ、考えてみれば、薄い布地で覆うことにより直射日光を防ぐ効果が肌によさそうです。
あんがい慣れてしまえば快適なのかもしれないと思いあたりました。
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マンチェスター・タウンセンターの少し手前の、大学街の裏にあるその中国食料品卸売り店にクルマで行くにはいくつかのルートがあります。
私たちがよく通るルートには Longsight というとても大きなパキスタン人街があります。
学生時代、私はこの町に1年間住んでいました。
30年前は商店街も裏に入った住宅街もゴミだらけで荒んだ印象のエリアだったのですが、見違えるようにきれいになっています。
パキスタン移民が家族で経営するグロッサリー・ショップ(食料品店)やコーナー・ショップは当時よく利用しました。
おもにイングリッシュの社会人たちとシェアしていた大きな家はマンチェスターのシティセンターへ向かう大通りから徒歩5分も離れていない場所に今もあります。
大通りには両側に民族衣装店やイスラム教徒御用達の礼拝用品やハラル肉(イスラム教徒が食べてもよい血抜きした肉)店があり、規模の大きなパキスタン商店街になっています。
とてもたくさんある食料品店の店の奥にはスパイスや缶詰などのエキゾチックな乾物がいっぱい、外の歩道の上には南国の薫り高い果物や野菜が色鮮やかに高く積まれています。
スイカを買った顛末の続きです;
月曜日に規模の大きなパキスタン商店街をクルマで通り抜けた時 運転する夫に、店の前に積まれたあの大きな細長いスイカを買って食べてみたいと言ったのですが、クルマをとめる場所が見当たらず、却下。
丸いスイカはスーパーマーケットでも買えますが、あの高く積まれた細長いスイカはインド、パキスタン人街のグロッサリー・ショップ(食料品店)の店の前でしかお目にかかれないのです。
暑い夏にスイカ!
ギラギラ太陽のもとでツヤツヤ輝くスイカの山は「ここはほんとにイギリスか!?」と思わせるような南国の香りたっぷりの雰囲気を醸し出していると同時に、私には日本の真夏の夕暮れを思い起こさせてくれるセンチメンタルな光景でもあるのです。
中国食料品店の帰りに、商店街のうらあたりにある(比較的車が停めやすそうな)パキスタン系移民が数多く住んでいる住宅街の中を通って、スイカを売っている店を探すこころみに付き合ってもらいました。
(夫はスイカがきらいです!)
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大通りの商店街のグロッサリーにはイングリッシュも立ち寄る大型店が多いのですが、この店はどうやら穴場の、「パキスタン系御用達専門」のようでした。
ワクワク。
前述のように店内は蒸し暑く、外から抱えて入ったスイカは重く、向かいの住宅の前にとめたこれまた暑苦しいクルマの中に夫を残してきたので長居はかないませんでしたが、スイカを入手できて満足です!
食べてみたかった細長いスイカは重さの量り売りでした。
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1kgが4ポンド99ペンス、ひとつ3キロはありそうです。
値段はともかく、食べきれない量です。
スペインに住んでいる上の息子がいれば私と一緒に喜んで食べてくれるはずなのですが。
日本で食べて以来スイカが大好物の上の息子がいた頃は毎年スーパーマーケットで買って食べていました。
けっきょく、耳をつけて指先でたたいてコポコポと空虚な音で完熟を確認して丸い濃い緑のスイカを選びました。
この店で売られていた3種類のスイカはすべてスペイン産です。
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帰りに通りがかったターキッシュ・レストラン(トルコ料理屋)の店先になぜか巨大な細長いスイカが積まれていました。
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信号待ちで止まった間に撮りました。
スイカを食べた話はこの次に...
昨日は、実際に日中30度Cを超えたようです。
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その前日(月曜日)、マンチェスター郊外の中国食料品卸売り店に(カリフォルニア産の)日本米20㎏を買いに出かけました。
冒頭に載せた写真のスイカは帰り道に通りかかったパキスタン人コミュニティのコーナー・ショップで買いました。
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コーナー・ショップ corner shop というのは、住宅街にあり、食料品や日用品を扱う地域の生活に密着した「何でも屋」さんのことです。
特に大都市郊外などでは移民が経営していることが多く、長時間営業しているところが地域の人に重宝されています。
フランチャイズのコンビニセンスストアが普及している現在、個人経営のコーナー・ショップは苦戦しているようですが、コミュニティの支持が厚い、移民が経営する店の多くは健闘しているようです。
この店は規模の小さなスーパー・マーケットのようです。
スマートフォンの着信メッセージをチェックするふりをしてこっそり撮った店内のようすです。
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店内はとても興味深かったのですが、なにせ冷房が効いていないのでムワッと熱気がこもり長居する気にはちょっとなりませんでした。
外に積み上げてあった明朗会計(1個 £4-99)の小さめの丸いスイカをよいしょっと抱き上げて店に入り、すぐにレジに向かいました。
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地元のパキスタン系住民行きつけの店であることは一目瞭然、イングリッシュ や外国人の私が買い物しても何の問題もないのですが居心地抜群!とはいいがたい雰囲気でした。
レジの若い女性はもちろんイギリス生まれ、イギリス育ちのイスラム教徒のパキスタン系ブリティッシュでしょう。
私にはにこやかに英語で対応してくれました。
マンチェスターでおなじみの、アジア系 Asian (イギリスではインド、パキスタン系の人たちのことをエイジアンとよびます)の民族ショップに入っていつも戸惑うのは、イギリスや日本ではおなじみの「レジ前の列」が見当たらないことです。
レジ前でわらわらと群れて自分の会計の番を待っている人は順番を承知しているようですし、レジ係の合図に従うことになっているので混乱はありませんが、慣れないとおどおどします。
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民族衣装を着たおばあさんの前にうっかり立ってしまったので、「失礼しました。私、割り込みましたか」と言ったら「ソリーソリー」と謝られてしまいました。
英語が話せない人のようでした。
50年以上イギリスに住んでパキスタン・コミュニティから出ることもなく生活してきた英語が全く話せない高齢移民一世の女性の1人でしょう。
実際に接したのは初めてだと思います。
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天気のよい真夏日にはほとんどの人が半裸で歩いているイギリスですが、イスラム教徒の多い地域では男女ともに長そで、長ズボンを着用、肌の露出を慎んでいる人ばかりを見かけます。
特に女性は頭と首まで覆うヒジャブ姿で、見ているだけでも暑苦しいのです。
いえ、考えてみれば、薄い布地で覆うことにより直射日光を防ぐ効果が肌によさそうです。
あんがい慣れてしまえば快適なのかもしれないと思いあたりました。
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マンチェスター・タウンセンターの少し手前の、大学街の裏にあるその中国食料品卸売り店にクルマで行くにはいくつかのルートがあります。
私たちがよく通るルートには Longsight というとても大きなパキスタン人街があります。
学生時代、私はこの町に1年間住んでいました。
30年前は商店街も裏に入った住宅街もゴミだらけで荒んだ印象のエリアだったのですが、見違えるようにきれいになっています。
パキスタン移民が家族で経営するグロッサリー・ショップ(食料品店)やコーナー・ショップは当時よく利用しました。
おもにイングリッシュの社会人たちとシェアしていた大きな家はマンチェスターのシティセンターへ向かう大通りから徒歩5分も離れていない場所に今もあります。
大通りには両側に民族衣装店やイスラム教徒御用達の礼拝用品やハラル肉(イスラム教徒が食べてもよい血抜きした肉)店があり、規模の大きなパキスタン商店街になっています。
とてもたくさんある食料品店の店の奥にはスパイスや缶詰などのエキゾチックな乾物がいっぱい、外の歩道の上には南国の薫り高い果物や野菜が色鮮やかに高く積まれています。
スイカを買った顛末の続きです;
月曜日に規模の大きなパキスタン商店街をクルマで通り抜けた時 運転する夫に、店の前に積まれたあの大きな細長いスイカを買って食べてみたいと言ったのですが、クルマをとめる場所が見当たらず、却下。
丸いスイカはスーパーマーケットでも買えますが、あの高く積まれた細長いスイカはインド、パキスタン人街のグロッサリー・ショップ(食料品店)の店の前でしかお目にかかれないのです。
暑い夏にスイカ!
ギラギラ太陽のもとでツヤツヤ輝くスイカの山は「ここはほんとにイギリスか!?」と思わせるような南国の香りたっぷりの雰囲気を醸し出していると同時に、私には日本の真夏の夕暮れを思い起こさせてくれるセンチメンタルな光景でもあるのです。
中国食料品店の帰りに、商店街のうらあたりにある(比較的車が停めやすそうな)パキスタン系移民が数多く住んでいる住宅街の中を通って、スイカを売っている店を探すこころみに付き合ってもらいました。
(夫はスイカがきらいです!)
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大通りの商店街のグロッサリーにはイングリッシュも立ち寄る大型店が多いのですが、この店はどうやら穴場の、「パキスタン系御用達専門」のようでした。
ワクワク。
前述のように店内は蒸し暑く、外から抱えて入ったスイカは重く、向かいの住宅の前にとめたこれまた暑苦しいクルマの中に夫を残してきたので長居はかないませんでしたが、スイカを入手できて満足です!
食べてみたかった細長いスイカは重さの量り売りでした。
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1kgが4ポンド99ペンス、ひとつ3キロはありそうです。
値段はともかく、食べきれない量です。
スペインに住んでいる上の息子がいれば私と一緒に喜んで食べてくれるはずなのですが。
日本で食べて以来スイカが大好物の上の息子がいた頃は毎年スーパーマーケットで買って食べていました。
けっきょく、耳をつけて指先でたたいてコポコポと空虚な音で完熟を確認して丸い濃い緑のスイカを選びました。
この店で売られていた3種類のスイカはすべてスペイン産です。
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帰りに通りがかったターキッシュ・レストラン(トルコ料理屋)の店先になぜか巨大な細長いスイカが積まれていました。
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信号待ちで止まった間に撮りました。
スイカを食べた話はこの次に...
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