日曜日の定番、ローストディナーです。ローストチキン。roast chicken ぎらぎら光る黄金色の液体はすべて鶏からでた脂です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/b0/b5345f2e2d71fdf6f1fc942c48638fbd.jpg)
夫が菜食主義者 vegetarian なのでめったにやらないロースト。
彼は私と2人の息子が同じ食卓でお肉を食べても平気。
菜食主義者との生活のあれこれはそのうち詳しくお話ししますが,今日はこれ、ローストチキン。
スーパーで買った中くらいの鶏。5~6人のおなかがいっぱいになるサイズ。屋外で放し飼いfree range、の少々お高いのを選びます。
コストを安くあげるため、食肉用の動物を狭い屋内のかごや柵内にぎゅうぎゅうつめこんで飼育する方法には大反対です。
夫のような菜食主義者たちは「本当に動物のことを思いやるなら、食べるのをやめろ」というはずです。
一頭あたりの飼育スペースがどうのこうの、議論する私たち「心ある」肉食者が「動物の犠牲はできるだけ避けたいけど肉は食べたい」というのは矛盾かもしれませんね。
とにかくうちは、1か月に一度、屋外放し飼い鶏のお肉を買って食べるぐらいの余裕はあるので、鶏たちが短い一生を快適にすごせるよう屋外の広いスペースで飼っている篤農家を支持します。
イギリスでは、他国では一般的な、ケージに詰め込み式の鶏の飼育は違法です。
それでも、コンクリート床の鶏舎に閉じ込められた鶏たちの飼育環境は屋外放し飼い鶏にくらべると、まだまだ改善の余地あり、なんです。
豚肉牛肉製品も食肉動物の飼育に関して、他の国より規準の厳しいイギリス国産のを買うことにしています。
デンマーク産、オランダ産の倍近くするんだけど。この話はいずれまた詳しく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/5b/8a7e8ead43158d838472402d3ef960e8.jpg)
表面はしゃりっと、なかはしっとり上手にやけました。
焦げないようにかけておいたアルミ箔をとりのぞくタイミングがよかったのでしょう。
鶏のおなかの中にはスタッフィング staffing という、こまかいパン粉とハーブと粉末玉ネギをお湯で練って固めた詰め物と小さいたまねぎをつめました。
スタッフィングは、市販の即席。果物いり、ナッツいりとバラエティーは多数。うちではお手ごろな基本のを買います。
今回オレンジがなかったので、英語でサツーマー satumaという、日本のおみかん(スペイン産)を切ってまわりにおきました。
鶏の脚の付け根には輪切りのレモンをはさみます。柑橘類のお汁が肉の脂に溶け込んで肉汁 gravy の風味がとてもよくなります。
ロースティングティンroasting tin(ティンはブリキの意味。これは琺瑯風に色付けされた陶器ですが)のまま食宅に。
お料理にかけるグレイビーはうちでは2種類用意します。
私たち肉食い用には熱湯でといた即席グレイビーの素におみかん汁の溶け込んだ肉脂を加えて煮込んだものを。
菜食主義者の夫には即席グレイビーを熱湯でといただけの肉っ気のないものを。
じゃがいもが足りなくてオレンジ色のサツマイモもローストにまざっています。
夫が自分用のヨークシャープディング Yorkshire puddings もほうりこみました。
テーブルでお肉を切り分けるのは伝統的に男性です。菜食主義者の夫も毎回嫌がらずにその役目を買ってでてくれます。
今回なにを思ったか、17歳の息子にその役をひきわたすことに。息子、へたでした。
乱暴に切って恐ろしい肉脂が菜食主義者のいる食卓に飛び散ります。あわててストップ。夫に引継ぎました。
レストランやパブででてくるのはきれいな切り口で同じ厚さにスライスされてます。お台所用電動のこぎりで切ってるんですね。
お皿にもりつけたところ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/9c/fe6c0b45a5ed9d376af8a0c370a0c39b.jpg)
付け合せはローストポテト roast potatoes にフレンチビーンズ French beans 、お砂糖としょうがで煮たにんじん、あまったスタッフィングをまるめたさくさくのお団子、ダンプリング dumplings 。
写真に写ってない、おなかにつめた鶏の脂が滲みこんでこってり固まったスッタッフィングも切り分けて盛り付けます。
イギリス料理は基本的には食卓で好きなだけおとり下さい式です。とりわけてもらう時も、「もっと?」「もういい?」と、くどくど聞かれます。
ソースは自分で。
日本のように、「このお料理にはしょうが醤油が合うのよ~」なんて聞かずに人のにかけちゃうのは、たいへん失礼なんです。
大勢で会食のときは付け合せの盛皿や、ソース類のポットがテーブルをまわります。
すきなだけとって隣の人に渡す。おかわりがほしかったら隣の人に耳打ちすれば一番近いとこに座ってる人に申し送ってくれます。
でそのお皿がまた順番にみんなの手を経て戻ってきます。腰を浮かしたり手を伸ばしたりは厳禁です。
肉食のテーブルでひとり菜食主義者の夫は菜食主義者むきステーキ&キドニー風,の味付けの代用パイ。冷凍食品。
一人でローストビーフの定番の付け合せ、冷凍のヨークシャープディングをオーブンで温めて食べてます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/87/aeb31de40ee421ab0df9fa69916c1bc5.jpg)
グレービーがてっぺんにたまっちゃってるのがそれです。
ヨークシャープディングは家でも簡単にできます。
日本のホットケーキのもとみたいな粉(小麦粉と脹らし粉)と卵を薄くといてマッフィン形のようなくぼみのあるオーブン皿にいれて
ローストの最後の7~8分オーブンにいれるとできあがり。
冷凍の出来合いが便利なので利用する人が多いようですが。
お食後、暖かいうちに残ったお肉は骨からはずして翌日のローストチキンサンドイッチ、翌々日のチキンカレーのためにとっておきます。
おみかんの香り高い脂もサンドイッチ用の、こってりしたタレのためにとっておきます。
こげたおみかんのくずは濾して取り除きます。
骨(鶏がら)は詰め物のたまねぎといっしょに、翌日4時間ほど煮てストックを作って冷凍しました。
焼き飯といためるとおいしいんです。
菜食主義者の夫が味わえなくて残念です。
ウイッシュボーン wishbone
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/9b/fc59cde6715eed59e153f7fd9b85509a.jpg)
お肉を骨からはずしている時にでてきました。鶏の、のどのところにあるY字型の骨です。
食卓で切り分けている時に出てきたら2人(たいてい子供)で両端をつまんで引っ張りっこします。
割れる時に願い事を心の中でとなえるとかなうらしい。ちょっときたならしかったので洗って乾かして写真をとりました。
<参考webサイト>
●googleマップ イギリス/ストックポート↓↓
https://www.google.co.jp/maps/place/53%C2%B024'00.0%22N+2%C2%B009'00.0%22W/@53.4,-2.15,12z/data=!4m2!3m1!1s0x0:0x0?hl=ja
●オープン ストリートマップ イギリス/ストックポート ↓↓
http://www.openstreetmap.org/#map=12/53.3999/-2.1928
●ウィキペデイア/ストックポート↓↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88
●地球の歩き方
http://www.arukikata.co.jp/country/europe/GB/
●イギリス大使館
https://www.gov.uk/government/world/japan.ja
●在英国日本大使館
http://www.uk.emb-japan.go.jp/jp/
<イギリス マンチェスター イギリス留学 ストックポート イギリス旅行 マンチェスターユナイテッド イギリス生活 イギリス料理>
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夫が菜食主義者 vegetarian なのでめったにやらないロースト。
彼は私と2人の息子が同じ食卓でお肉を食べても平気。
菜食主義者との生活のあれこれはそのうち詳しくお話ししますが,今日はこれ、ローストチキン。
スーパーで買った中くらいの鶏。5~6人のおなかがいっぱいになるサイズ。屋外で放し飼いfree range、の少々お高いのを選びます。
コストを安くあげるため、食肉用の動物を狭い屋内のかごや柵内にぎゅうぎゅうつめこんで飼育する方法には大反対です。
夫のような菜食主義者たちは「本当に動物のことを思いやるなら、食べるのをやめろ」というはずです。
一頭あたりの飼育スペースがどうのこうの、議論する私たち「心ある」肉食者が「動物の犠牲はできるだけ避けたいけど肉は食べたい」というのは矛盾かもしれませんね。
とにかくうちは、1か月に一度、屋外放し飼い鶏のお肉を買って食べるぐらいの余裕はあるので、鶏たちが短い一生を快適にすごせるよう屋外の広いスペースで飼っている篤農家を支持します。
イギリスでは、他国では一般的な、ケージに詰め込み式の鶏の飼育は違法です。
それでも、コンクリート床の鶏舎に閉じ込められた鶏たちの飼育環境は屋外放し飼い鶏にくらべると、まだまだ改善の余地あり、なんです。
豚肉牛肉製品も食肉動物の飼育に関して、他の国より規準の厳しいイギリス国産のを買うことにしています。
デンマーク産、オランダ産の倍近くするんだけど。この話はいずれまた詳しく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/5b/8a7e8ead43158d838472402d3ef960e8.jpg)
表面はしゃりっと、なかはしっとり上手にやけました。
焦げないようにかけておいたアルミ箔をとりのぞくタイミングがよかったのでしょう。
鶏のおなかの中にはスタッフィング staffing という、こまかいパン粉とハーブと粉末玉ネギをお湯で練って固めた詰め物と小さいたまねぎをつめました。
スタッフィングは、市販の即席。果物いり、ナッツいりとバラエティーは多数。うちではお手ごろな基本のを買います。
今回オレンジがなかったので、英語でサツーマー satumaという、日本のおみかん(スペイン産)を切ってまわりにおきました。
鶏の脚の付け根には輪切りのレモンをはさみます。柑橘類のお汁が肉の脂に溶け込んで肉汁 gravy の風味がとてもよくなります。
ロースティングティンroasting tin(ティンはブリキの意味。これは琺瑯風に色付けされた陶器ですが)のまま食宅に。
お料理にかけるグレイビーはうちでは2種類用意します。
私たち肉食い用には熱湯でといた即席グレイビーの素におみかん汁の溶け込んだ肉脂を加えて煮込んだものを。
菜食主義者の夫には即席グレイビーを熱湯でといただけの肉っ気のないものを。
じゃがいもが足りなくてオレンジ色のサツマイモもローストにまざっています。
夫が自分用のヨークシャープディング Yorkshire puddings もほうりこみました。
テーブルでお肉を切り分けるのは伝統的に男性です。菜食主義者の夫も毎回嫌がらずにその役目を買ってでてくれます。
今回なにを思ったか、17歳の息子にその役をひきわたすことに。息子、へたでした。
乱暴に切って恐ろしい肉脂が菜食主義者のいる食卓に飛び散ります。あわててストップ。夫に引継ぎました。
レストランやパブででてくるのはきれいな切り口で同じ厚さにスライスされてます。お台所用電動のこぎりで切ってるんですね。
お皿にもりつけたところ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/9c/fe6c0b45a5ed9d376af8a0c370a0c39b.jpg)
付け合せはローストポテト roast potatoes にフレンチビーンズ French beans 、お砂糖としょうがで煮たにんじん、あまったスタッフィングをまるめたさくさくのお団子、ダンプリング dumplings 。
写真に写ってない、おなかにつめた鶏の脂が滲みこんでこってり固まったスッタッフィングも切り分けて盛り付けます。
イギリス料理は基本的には食卓で好きなだけおとり下さい式です。とりわけてもらう時も、「もっと?」「もういい?」と、くどくど聞かれます。
ソースは自分で。
日本のように、「このお料理にはしょうが醤油が合うのよ~」なんて聞かずに人のにかけちゃうのは、たいへん失礼なんです。
大勢で会食のときは付け合せの盛皿や、ソース類のポットがテーブルをまわります。
すきなだけとって隣の人に渡す。おかわりがほしかったら隣の人に耳打ちすれば一番近いとこに座ってる人に申し送ってくれます。
でそのお皿がまた順番にみんなの手を経て戻ってきます。腰を浮かしたり手を伸ばしたりは厳禁です。
肉食のテーブルでひとり菜食主義者の夫は菜食主義者むきステーキ&キドニー風,の味付けの代用パイ。冷凍食品。
一人でローストビーフの定番の付け合せ、冷凍のヨークシャープディングをオーブンで温めて食べてます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/87/aeb31de40ee421ab0df9fa69916c1bc5.jpg)
グレービーがてっぺんにたまっちゃってるのがそれです。
ヨークシャープディングは家でも簡単にできます。
日本のホットケーキのもとみたいな粉(小麦粉と脹らし粉)と卵を薄くといてマッフィン形のようなくぼみのあるオーブン皿にいれて
ローストの最後の7~8分オーブンにいれるとできあがり。
冷凍の出来合いが便利なので利用する人が多いようですが。
お食後、暖かいうちに残ったお肉は骨からはずして翌日のローストチキンサンドイッチ、翌々日のチキンカレーのためにとっておきます。
おみかんの香り高い脂もサンドイッチ用の、こってりしたタレのためにとっておきます。
こげたおみかんのくずは濾して取り除きます。
骨(鶏がら)は詰め物のたまねぎといっしょに、翌日4時間ほど煮てストックを作って冷凍しました。
焼き飯といためるとおいしいんです。
菜食主義者の夫が味わえなくて残念です。
ウイッシュボーン wishbone
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/9b/fc59cde6715eed59e153f7fd9b85509a.jpg)
お肉を骨からはずしている時にでてきました。鶏の、のどのところにあるY字型の骨です。
食卓で切り分けている時に出てきたら2人(たいてい子供)で両端をつまんで引っ張りっこします。
割れる時に願い事を心の中でとなえるとかなうらしい。ちょっときたならしかったので洗って乾かして写真をとりました。
<参考webサイト>
●googleマップ イギリス/ストックポート↓↓
https://www.google.co.jp/maps/place/53%C2%B024'00.0%22N+2%C2%B009'00.0%22W/@53.4,-2.15,12z/data=!4m2!3m1!1s0x0:0x0?hl=ja
●オープン ストリートマップ イギリス/ストックポート ↓↓
http://www.openstreetmap.org/#map=12/53.3999/-2.1928
●ウィキペデイア/ストックポート↓↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88
●地球の歩き方
http://www.arukikata.co.jp/country/europe/GB/
●イギリス大使館
https://www.gov.uk/government/world/japan.ja
●在英国日本大使館
http://www.uk.emb-japan.go.jp/jp/
<イギリス マンチェスター イギリス留学 ストックポート イギリス旅行 マンチェスターユナイテッド イギリス生活 イギリス料理>
家族で食卓を囲むって、いい習慣ですよねえ。
現代日本はそうゆうの、薄れてきてます。
家族なかよく、これからも食卓を囲んでくださ~い。