ネコの保護施設でのボランティア、先週に引き続き2回目です。
運営女性はいなかったのでダイヤル式のカギをあけて、敷地内に入り定位置の椅子に座りました(寒い)。
わらわらと人懐こいネコたちがよってきました、が、今回、膝にのるネコはいません。前回の膝の友、アーネイはネコ宿舎の床暖房の上でぬくぬく丸まって寝ていました。
しばらくして運営女性のヴァンのエンジン音が聞こえてくるとネコたちはいっせいにゲートのほうに走っていきました。
世話をしてくれる人が来るのがよっぽど嬉しいのでしょう。
運営女性は、金網の外の「定住野良ネコグループ」の病気の老ネコにやるつもりで新鮮な鶏肉を買いに出ていました。
獣医さんに「もうあまり長くはない」といわれたそのネコを安楽死させるかわりに住み慣れた小屋で静かに息を引き取らせるつもりで連れ帰ったのだそうです。鶏肉は最後のごちそうです。
鶏肉を持っていくと、老ネコはすでに息を引き取っていました。丸くなってすでに硬直が始まっていましたがまだ体に温かみがありました。仲間の野良ネコチームが様子を見にやってきました。
天使の羽をつけたネコがやってきました。
天使の羽に見えるのは、抜け替わった茶トラ色の毛がフェルト状に黒い毛の背中に貼りついたむさくるしい脱皮状態だったようです。野良ネコチームのメンバーは基本的に人に体を触らせません。
アルディという名の、死んだ老ネコがうっかり写ってしまいました。
運営女性はひどく動揺していました。
バスタオルでくるんで、獣医さんのもとへ遺体を焼いてもらいにいく間、私はまたネコたちとお留守番です。
残念です。運営女性の気持ちを考えて胸がいっぱいになりました。鶏肉、食べさせたかったでしょうね。私も食べてもらいたかったです。
17歳で死んだ、うちのネコ、ホレイシオにそっくりの毛色のネコがいました。
敷地の奥のネコの共同墓地には1m以上の深い穴が掘れる男性がいる時にしか埋葬できないそうです。
浅いとキツネに掘り起こされてとてもイヤなことになりますから。
運営女性にとってネコの死はもう日常茶飯事なはずです。それでも親身に世話をしているネコが死ぬたびに悲しい思いを繰り返すのでしょう。ネコ好きにはたまらない楽しそうなチャリティ活動の暗い一面です。
70代前半であろう運営女性はキャット・プロテクション Cat Protection という国内最大のネコ保護団体の職員でグレーター・マンチェスター全域の保護ネコ斡旋活動の責任者だったそうですが本部と意見の食い違いがあり20年ほど前に離職、その頃に亡くなったお母さんからこの土地を相続して、ネコ保護チャリティ団体を立ち上げたそうです。
団体の名はStopford Cat Rescue。本部の住所は経理を請け負うボランティア女性のお住まい、電話番号はこの運営女性の携帯電話、活動本拠地は、この名のないネコ設備のみ...
相続したこの土地は農地として登録されていて景観条例のもとに保護されているので新しく建物を建てることは許されません。板を並べたペラペラの壁のシェッド shed(木製物置小屋)しか建てられないのはそのためです。
電気は通っていますが水道は引けません。ネコたちの飲み水や食器洗いは貯めた雨水を利用しています。トイレと流しはとなりの農地の納屋のを使わせてもらっています。
となりの農地の敷地内です。ネコ施設の野良ネコチームのメンバーが好き勝手に出入りしています。☟ 向かいの牧場には柵のそばにずんぐりむっくりしたウマが集結していました。
ネコたちが寒い思いをしないようにペラペラの壁のシェッド(2棟)の宿舎では冬中24時間、自立式のパネルヒーター複数がつけっぱなしです。
熱効率が悪すぎ!電気代が心配です。窓はガラスではなくアクリル板、あくまで仮の建物として条例の認可を受けているのですから。
扉は開けっ放し、屋外に小屋がある「一生保護ネコ」のなつかないネコたちも寒い夜にはペラペラ壁の屋内に入って暖をとれるようになっています。
特別寒い日に開放する「全館床暖房」のペラペラ壁の小型シェッドもあります。
(囲いの外の野良ネコチームは屋内へのアクセスがありません)
この運営女性は私の家の近くに住んでいます。2部屋のフラット(マンション)で、屋外に出せないネコを8匹も飼っているそうです!
「自分のネコともいっしょにすごしたい」とひっきりなしにネコ施設と自宅を行き来しています。クルマで15分ぐらいでしょうか。自分がネコ施設を離れている間、ボランティアの誰かがネコの相手をしてくれるとありがたいとのことです。
私がネコにかまうのを少しの時間やめて、スマートフォンを見ているとおなじみのネコたちが私の膝を通り道に次々と通り抜けていきました。
どのネコも1回は戻ってきます。
膝に座ってはくれませんが、少なくとも私に気を許してくれているようです。インターネットで読んだことをネコたちに言い聞かせてみました。わかったのかどうかわかりませんが聞いてくれたようでした。
このチャリティ団体の運営資金などについてはまだよくわかりません。
向かいの牧場のやたらに愛想のよいウマたちです。
鼻づらをなでてやると頭突きをしてきます。
顔に余分な毛が生えてたりしてもっさりした見かけです。
素晴らしいですね 一人でも 70才を超えても
猫を可愛がる なんて
一人で シンガポールを 英国領にした
ラッフルズさん 見たいですね
ラッフルズさんってだれですか?
あ、調べます!(インターネット、便利ですね)