夫がケーキを焼きました。

TV シェフ、ジェイミー・オリバー Jamie Oliver のイタリア料理の本、「Jamie's Italy」に載っている la torta della giovane sara (若いサラのケーキ)というのが食べたいので自分で作る、と言い出したのです。

イタリアでの撮影の際、現地でアシスタントを務めたサラという女性の家につたわる、番外編のようなレシピです。
材料はバター250g、砂糖400g、卵4個、レモン1個分のゼスト(皮)と汁、パインナッツ100g、イースト70gに...「00 flour」という聞きなれない種類の小麦粉が500g。
混ぜて180℃のオーブンで40分焼くだけの簡単な手順です。
私は一切手を出していませんが。
イタリアではピザの土台やパスタつくりにおなじみらしい「00(ゼロゼロ)小麦粉」なる粒子の細かい小麦粉はどこにでも売られているわけではありません。
ペスト(緑色のパスタソース)を作るのに使うパインナッツ pinenut(マツの実)はたいていのスーパーマーケットで買えますが、イギリスのどこの家でも常備されている食材とは決して言い難いグルメ素材。
ベーキングパウダーではなく、イーストを使ってケーキを膨らませるのが珍しく、また卵と砂糖の量の多さも驚きです。
めったに行かない(というか10年のあいだ3回ぐらいしか行ったことがない)高級グルメ食材やオーガニック食品が手に入る高級スーパーマーケット、ウェイトローズ Waitrose に小麦粉を買いに行きました。
いつも使っている普通のケーキつくり用の小麦粉 plain flour で代用するわけにはいかないのかと聞いたのですが、もちろんダメだそうです。
やはりパンデミックの影響でしょうね、ウェイトローズの棚にも空きがありました。
流通関係のスタッフの多くが自主隔離しているためのようです。
パインナッツは売り切れ...。
「00小麦粉」は買えました。

レモンと卵とイーストも買いました。
パインナッツを買うためにウェイトローズのそばにある、今年が創業100年だという昔ながらの食料品店に寄りました。

最近始めたらしい、環境にやさしいばら売り商法のコーナーで はかり売りのパインナッツが買えました。

茶紙の袋に自分で適当に入れて量に応じて代金を払う徹底したエコなシステム、プラスチックもビニールも一切使いません。
食料品はすべてオーガニックです。
イタリア産のパインナッツはぎょっとっするほど高価でした...。
夫が袋に入れて計ってもらって代金を払うところには立ち合いませんでした。
袋に入れた分は戻すわけにいかず、たとえ多すぎても買い取らなければいけないシステムだとか...幸い夫は20gほど超過しただけでかなり正確に必要な量だけを買うことができたそうです。
地元産の手作り食品や...

はかり売りの洗剤や液体せっけん入浴剤を売るコーナーもありました。


すべて環境にやさしい製品ばかり。
値段は呆れるほど高価なことは言うまでもありません。
ついでです、おもてに面した野菜果物売り場も充実していました。

トウガラシ好きな私は種類の多さに興奮しました。

以前はこんな店がどこの町にもひとつはあったものですが、スーパーマーケットと、何よりもコンビニエンスストアの進出に圧されて新鮮な食料品を売る小売店はどんどん撤退しています。
いま話題の環境問題とエシカル・ポリシー(消費者道徳)にこだわった特殊な路線に切り替えて生き残っている地元の名物商店のようです。
「売れ残った食品は保護したニワトリに食べさせています」という非常に興味深い貼り紙を見つけました。

ウェイトローズとこの食品店のある小さな町は高級住宅街にかこまれているため、グルメ素材や環境や体に良い食品を日常的に消費するのをためらわない経済的に余裕のある人が客層なのでしょうね。
...ごくたまには食材にお金をかけるのもいいものです。

素朴なビジュアルのケーキの出来上がり。

ブツブツ表面にささったパインナッツが...あまりかわいらしくないですね。
香ばしくて美味しいのですが。
このイタリアの家庭レシピのケーキは、私がよく作る英国レシピのレモンドリズルケーキと風味がよく似ています。
イギリスのどのケーキとも違い、どっしりずっしりした口当たりなのはわざわざ買ってきた「00小麦粉」を使ったためでしょう。
買い物が終わってうちに帰ったあと夫がこっそり白状しました...
この直径30㎝のケーキを焼くのに材料が10-00ポンド(1520円ぐらい)近くかかったというのです!
いっしょに行った私は夫のケーキプロジェクトの買い物のあいだ知らんぷりをしていたので気がつきませんでした。
男の人が気まぐれでやってくれる料理と言ったら...!
ケーキは成功です。

いちどにたくさんは喉を通らないどっしりケーキなので長いこともつはずです。


TV シェフ、ジェイミー・オリバー Jamie Oliver のイタリア料理の本、「Jamie's Italy」に載っている la torta della giovane sara (若いサラのケーキ)というのが食べたいので自分で作る、と言い出したのです。

イタリアでの撮影の際、現地でアシスタントを務めたサラという女性の家につたわる、番外編のようなレシピです。
材料はバター250g、砂糖400g、卵4個、レモン1個分のゼスト(皮)と汁、パインナッツ100g、イースト70gに...「00 flour」という聞きなれない種類の小麦粉が500g。
混ぜて180℃のオーブンで40分焼くだけの簡単な手順です。
私は一切手を出していませんが。
イタリアではピザの土台やパスタつくりにおなじみらしい「00(ゼロゼロ)小麦粉」なる粒子の細かい小麦粉はどこにでも売られているわけではありません。
ペスト(緑色のパスタソース)を作るのに使うパインナッツ pinenut(マツの実)はたいていのスーパーマーケットで買えますが、イギリスのどこの家でも常備されている食材とは決して言い難いグルメ素材。
ベーキングパウダーではなく、イーストを使ってケーキを膨らませるのが珍しく、また卵と砂糖の量の多さも驚きです。
めったに行かない(というか10年のあいだ3回ぐらいしか行ったことがない)高級グルメ食材やオーガニック食品が手に入る高級スーパーマーケット、ウェイトローズ Waitrose に小麦粉を買いに行きました。
いつも使っている普通のケーキつくり用の小麦粉 plain flour で代用するわけにはいかないのかと聞いたのですが、もちろんダメだそうです。
やはりパンデミックの影響でしょうね、ウェイトローズの棚にも空きがありました。
流通関係のスタッフの多くが自主隔離しているためのようです。
パインナッツは売り切れ...。
「00小麦粉」は買えました。

レモンと卵とイーストも買いました。
パインナッツを買うためにウェイトローズのそばにある、今年が創業100年だという昔ながらの食料品店に寄りました。

最近始めたらしい、環境にやさしいばら売り商法のコーナーで はかり売りのパインナッツが買えました。

茶紙の袋に自分で適当に入れて量に応じて代金を払う徹底したエコなシステム、プラスチックもビニールも一切使いません。
食料品はすべてオーガニックです。
イタリア産のパインナッツはぎょっとっするほど高価でした...。
夫が袋に入れて計ってもらって代金を払うところには立ち合いませんでした。
袋に入れた分は戻すわけにいかず、たとえ多すぎても買い取らなければいけないシステムだとか...幸い夫は20gほど超過しただけでかなり正確に必要な量だけを買うことができたそうです。
地元産の手作り食品や...

はかり売りの洗剤や液体せっけん入浴剤を売るコーナーもありました。


すべて環境にやさしい製品ばかり。
値段は呆れるほど高価なことは言うまでもありません。
ついでです、おもてに面した野菜果物売り場も充実していました。

トウガラシ好きな私は種類の多さに興奮しました。

以前はこんな店がどこの町にもひとつはあったものですが、スーパーマーケットと、何よりもコンビニエンスストアの進出に圧されて新鮮な食料品を売る小売店はどんどん撤退しています。
いま話題の環境問題とエシカル・ポリシー(消費者道徳)にこだわった特殊な路線に切り替えて生き残っている地元の名物商店のようです。
「売れ残った食品は保護したニワトリに食べさせています」という非常に興味深い貼り紙を見つけました。

ウェイトローズとこの食品店のある小さな町は高級住宅街にかこまれているため、グルメ素材や環境や体に良い食品を日常的に消費するのをためらわない経済的に余裕のある人が客層なのでしょうね。
...ごくたまには食材にお金をかけるのもいいものです。

素朴なビジュアルのケーキの出来上がり。

ブツブツ表面にささったパインナッツが...あまりかわいらしくないですね。
香ばしくて美味しいのですが。
このイタリアの家庭レシピのケーキは、私がよく作る英国レシピのレモンドリズルケーキと風味がよく似ています。
イギリスのどのケーキとも違い、どっしりずっしりした口当たりなのはわざわざ買ってきた「00小麦粉」を使ったためでしょう。
買い物が終わってうちに帰ったあと夫がこっそり白状しました...
この直径30㎝のケーキを焼くのに材料が10-00ポンド(1520円ぐらい)近くかかったというのです!
いっしょに行った私は夫のケーキプロジェクトの買い物のあいだ知らんぷりをしていたので気がつきませんでした。
男の人が気まぐれでやってくれる料理と言ったら...!
ケーキは成功です。

いちどにたくさんは喉を通らないどっしりケーキなので長いこともつはずです。

すごいじゃないですかぁ〜。
パインナッツ、松の実って、柔らかいんですか?
日本のしっとり系ふりかけ(錦松梅)に入っていましたねぇ。
知らなかった。ああ、もう40年ぐらい口にしていません!好きでした。
今度行ったら食べてみます。
外はカリっと中はサクッとやわらかいですよ。
イタリアでは風邪をひいた子供に炒ったのを食べさせるそうです。
船橋のイトーヨーカドーで、バジルとパルメザンチーズに砕いたパインナッツを入れたパスタソース、「ペスト」が売られていました。