今朝は全体での朝礼があった。
週2回のうちの最初である火曜は、現在の会社としてのスローガンのような文言を全員で唱和する。
先導は言うまでもなく部署のトップであるY氏である。
短くはないので全文を4回に分けるのだが、途中で「何だったっけ?」という感じで詰まる場面があり、一瞬場が和やかになった。
しかし、Y氏の後に話すナンバーツーのKA氏が、笑い半分ながら「今、ソラで言えるように努力中です」などというものだから「オイオイ」という気持ちになった。
自分より上の立場にある人の間違いをわざわざ全体の場であげつらって揚げ足取りをやってみせたわけである。
社内の他の多くの人間も「あれはひどい」と憤っていた。
もともとY氏とKA氏の間には浅からぬ因縁があって、両者の関係は良好ではない。
いつ頃のことか私は知らないが、わが部署での経験も長くなったKA氏をトップに置く話が出て本人もその気になっていたものの、どこかでストップがかかり急遽Y氏が招聘された経緯がある。
わが社でもごくまれに「明日から○○へ」という人事異動があるが、文字通りそのような形で製造工場にいたY氏がトップに就くことになった。
そもそもKA氏にトップを務めるに足りる能力がないという会社としての判断があったためであるが、そんないきさつもあってKA氏は最初からY氏のことがおもしろくない。
なまじ部署での経験が長いものだから「職場のことはオレがいちばん知っている」という思い込みが強く、Y氏をないがしろにする形で物事を進めようとすることも多い。
また、現場リーダーという肩書きを持ちながら現場に出てくることが今はまずないために社員からの人望は皆無に等しい。
唯一「子飼い」にしている「鼻つまみ」HA氏と結託して、的外れな指示を出しては職場をかき回すだけかき回してくれる厄介な存在でしかない。
Y氏と私はよく朝方タバコを吸いながら雑談をすることがあるのだが、その中でY氏は「人にモノを教える時にはわざと自分が失敗してみせたりもする」ということを言っていた。
決して上から目線ではなく、教えられる人の立場に立ってリラックスもしてもらいながら楽しくやりたいという思いからだろう。
だから、今日の社内スローガンを「噛んだ」のも、私はワザとそうしたのだと思っている。
それにまったく気づくことができず揚げ足取りに走ったKA氏との「器の差」があらためて浮き彫りになった格好だ。
もともと分かってはいたが、アタマの単純さもここまでくれば大したものだ。
もちろんY氏も、今日に限らず全員の前でコケにされておもしろいはずはない。
社員にあからさまに不満を漏らしたりしないのは立派だが、もっとガツガツ言っていい立場にはあると思うのでそのあたりはややもどかしい。
しかしそこはわが部署で唯一人事考課の権限を持つ人物だから、やる時はスコーンとやってしまうかもしれない。
自らには面従腹背で、果ては子飼いの社員を使って「裏支配」にまで走ろうとする人間を黙って放置しておくほどY氏もお人好しではないはずだ。
「諸悪の根源」を一掃するのは難しいかもしれないが、実質的に「無期懲役」くらいにすることができれば、わが部署もきっといい方向に変わっていくものと思う。
週2回のうちの最初である火曜は、現在の会社としてのスローガンのような文言を全員で唱和する。
先導は言うまでもなく部署のトップであるY氏である。
短くはないので全文を4回に分けるのだが、途中で「何だったっけ?」という感じで詰まる場面があり、一瞬場が和やかになった。
しかし、Y氏の後に話すナンバーツーのKA氏が、笑い半分ながら「今、ソラで言えるように努力中です」などというものだから「オイオイ」という気持ちになった。
自分より上の立場にある人の間違いをわざわざ全体の場であげつらって揚げ足取りをやってみせたわけである。
社内の他の多くの人間も「あれはひどい」と憤っていた。
もともとY氏とKA氏の間には浅からぬ因縁があって、両者の関係は良好ではない。
いつ頃のことか私は知らないが、わが部署での経験も長くなったKA氏をトップに置く話が出て本人もその気になっていたものの、どこかでストップがかかり急遽Y氏が招聘された経緯がある。
わが社でもごくまれに「明日から○○へ」という人事異動があるが、文字通りそのような形で製造工場にいたY氏がトップに就くことになった。
そもそもKA氏にトップを務めるに足りる能力がないという会社としての判断があったためであるが、そんないきさつもあってKA氏は最初からY氏のことがおもしろくない。
なまじ部署での経験が長いものだから「職場のことはオレがいちばん知っている」という思い込みが強く、Y氏をないがしろにする形で物事を進めようとすることも多い。
また、現場リーダーという肩書きを持ちながら現場に出てくることが今はまずないために社員からの人望は皆無に等しい。
唯一「子飼い」にしている「鼻つまみ」HA氏と結託して、的外れな指示を出しては職場をかき回すだけかき回してくれる厄介な存在でしかない。
Y氏と私はよく朝方タバコを吸いながら雑談をすることがあるのだが、その中でY氏は「人にモノを教える時にはわざと自分が失敗してみせたりもする」ということを言っていた。
決して上から目線ではなく、教えられる人の立場に立ってリラックスもしてもらいながら楽しくやりたいという思いからだろう。
だから、今日の社内スローガンを「噛んだ」のも、私はワザとそうしたのだと思っている。
それにまったく気づくことができず揚げ足取りに走ったKA氏との「器の差」があらためて浮き彫りになった格好だ。
もともと分かってはいたが、アタマの単純さもここまでくれば大したものだ。
もちろんY氏も、今日に限らず全員の前でコケにされておもしろいはずはない。
社員にあからさまに不満を漏らしたりしないのは立派だが、もっとガツガツ言っていい立場にはあると思うのでそのあたりはややもどかしい。
しかしそこはわが部署で唯一人事考課の権限を持つ人物だから、やる時はスコーンとやってしまうかもしれない。
自らには面従腹背で、果ては子飼いの社員を使って「裏支配」にまで走ろうとする人間を黙って放置しておくほどY氏もお人好しではないはずだ。
「諸悪の根源」を一掃するのは難しいかもしれないが、実質的に「無期懲役」くらいにすることができれば、わが部署もきっといい方向に変わっていくものと思う。