今この記事を書いている時点で、全日本男子のロンドン五輪出場は消えている。
13時半からのオーストラリア×中国でオーストラリアが勝ったため、今夜のイラン戦に日本が勝っても勝ち点で及ばないからである。
テレビも右上のほうに「植田ジャパン最終戦」と出しておくしかなくなっている。
全日本男子は前回の北京五輪が実に四大会16年ぶりの出場、しかも1次リーグで5戦全敗という成績で終わった。
この事実だけでも、次もスンナリ五輪に出られるかというとそうではなかったことは想像が付く。
ましてや北京での惨敗を受けても監督は続投し、メンバーも4年前とあまり変わらなかったから、むしろ今日までまだ望みがあったことが不思議なくらいである。
全日本の男子バレーボールチームが世界の中で強かったのは1972年のミュンヘン五輪(金メダル)前後の時期だけである。
80年代以降は国際大会でのメダルはまったくなく、毎年世界を転戦する形で行われるワールドリーグの成績も惨憺たるものである。
これは女子に関しても同じようなもので、男子ほどひどくはないが80年代後半以降は国際大会の3位以内となると一昨年の自国開催の世界選手権しかない。
つぶさに調べれば、日本のバレーボールは強かった時期はあったが今は違うということが分かる。
技術で先を行っていた時代は勝てたが、体格に勝る外国勢が日本に学び精密なバレーを身に着けてきてからは日本もオイソレとは勝てなくなった。
問題は、勝てなくなっても競技団体としての「バレー界」にあまり変化が見られないことではないか。
全日本の試合ならそれなりに観客も入っているようには見えるが、果たして会場のどれだけがバレーボールのファンなのか分からない。
日本開催の時にはお決まりになった、アイドルグループ目当ての半分「サクラ」のような客が多いのが現実だろう。
事実、国内最高峰のVプレミアリーグを見ても、観客席を埋めているのはもっぱら会社の応援団というありさまだ。
会社と言うからには、全日本クラスの選手といえども実業団チームに所属するアマチュアでしかない。
プロ化の要望はずいぶん前から選手の側から出ているはずなのだが。
一般の日本人には「バレーっていつも日本でやってないか?」という疑問がある。
世界的にはバレーボールはマイナーな競技で、国際大会をやるにしてもスポンサーがなかなか付かず、興行として成功できるのは日本くらいしかないというのが現実のようだ。
日本協会がその期待にこたえようとしているのかは知らないが、毎度毎度、いくら批判されても、変わることのない過剰な演出の付いた大会を開催し続けている。
勝っても負けてもメディアに批判一つされないのは、演出付きの大会がメディア側が望む形であることの裏返しに過ぎない。
アマチュアの寄せ集めチームであるにせよ、代表チームがどんな惨敗を喫しても厳しいことを言われない状態が続けば、競技団体としてはこの先下降線をたどる一方だろう。
団体のトップがメディアと目先のカネに翻弄されているようでは、毎日を必死に鍛えている選手たちがあまりにもかわいそうである。
13時半からのオーストラリア×中国でオーストラリアが勝ったため、今夜のイラン戦に日本が勝っても勝ち点で及ばないからである。
テレビも右上のほうに「植田ジャパン最終戦」と出しておくしかなくなっている。
全日本男子は前回の北京五輪が実に四大会16年ぶりの出場、しかも1次リーグで5戦全敗という成績で終わった。
この事実だけでも、次もスンナリ五輪に出られるかというとそうではなかったことは想像が付く。
ましてや北京での惨敗を受けても監督は続投し、メンバーも4年前とあまり変わらなかったから、むしろ今日までまだ望みがあったことが不思議なくらいである。
全日本の男子バレーボールチームが世界の中で強かったのは1972年のミュンヘン五輪(金メダル)前後の時期だけである。
80年代以降は国際大会でのメダルはまったくなく、毎年世界を転戦する形で行われるワールドリーグの成績も惨憺たるものである。
これは女子に関しても同じようなもので、男子ほどひどくはないが80年代後半以降は国際大会の3位以内となると一昨年の自国開催の世界選手権しかない。
つぶさに調べれば、日本のバレーボールは強かった時期はあったが今は違うということが分かる。
技術で先を行っていた時代は勝てたが、体格に勝る外国勢が日本に学び精密なバレーを身に着けてきてからは日本もオイソレとは勝てなくなった。
問題は、勝てなくなっても競技団体としての「バレー界」にあまり変化が見られないことではないか。
全日本の試合ならそれなりに観客も入っているようには見えるが、果たして会場のどれだけがバレーボールのファンなのか分からない。
日本開催の時にはお決まりになった、アイドルグループ目当ての半分「サクラ」のような客が多いのが現実だろう。
事実、国内最高峰のVプレミアリーグを見ても、観客席を埋めているのはもっぱら会社の応援団というありさまだ。
会社と言うからには、全日本クラスの選手といえども実業団チームに所属するアマチュアでしかない。
プロ化の要望はずいぶん前から選手の側から出ているはずなのだが。
一般の日本人には「バレーっていつも日本でやってないか?」という疑問がある。
世界的にはバレーボールはマイナーな競技で、国際大会をやるにしてもスポンサーがなかなか付かず、興行として成功できるのは日本くらいしかないというのが現実のようだ。
日本協会がその期待にこたえようとしているのかは知らないが、毎度毎度、いくら批判されても、変わることのない過剰な演出の付いた大会を開催し続けている。
勝っても負けてもメディアに批判一つされないのは、演出付きの大会がメディア側が望む形であることの裏返しに過ぎない。
アマチュアの寄せ集めチームであるにせよ、代表チームがどんな惨敗を喫しても厳しいことを言われない状態が続けば、競技団体としてはこの先下降線をたどる一方だろう。
団体のトップがメディアと目先のカネに翻弄されているようでは、毎日を必死に鍛えている選手たちがあまりにもかわいそうである。