blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

魚津にて

2012-06-06 20:51:18 | 日記
月曜から今日までは、毎年恒例の「魚津神社祭礼」だった。
6月の4~6日というのは私が小さい時からまったく変わっていない。
昨夜の話になるが、何を買うでもなく行くだけ行ってみたくなり、仕事の後に自宅とは逆方向の魚津に向かった。
富山市の、しかも週末にかかっていた祭りには行かずにこちらに行きたくなるのは、やはり慣れ親しんだ土地だからだろう。

夜遅くまで店をやっているのは実質昨夜までということで、平日ながら人出はけっこうあった。
家族連れはもちろん、制服を着た中高生が多かった。
お店の数はかつてと比較して少なかったように感じたが、今回はただただ雰囲気を味わいに行っただけで、したことといえば神社のお参りだけであった。

さて、祭りの会場である旧市街には老舗のレコード屋さんがある。
地方の小さな街のご多分にもれず人通りはずいぶん前から少なくなっており、CD自体も売れない世の中で、同店はいつ行っても閑散としている。
新作を除き50%引きという表示があったので、かつてずいぶんお世話になった同店も一種の節目を迎えつつあるのかもしれない。

もうずいぶん前になるが、魚津をテーマにした歌謡曲を作ったので、CDにして同店に数枚を持って行った。
昨夜店内を何となく眺めていたら、行政公認のご当地ソングと並んで私が持参した「非公認ソング」のCDがまだ置いてあった。
もともと無料で配ってくれと言って置いてきた物ながら、ご主人が捨ててしまうこともなく店頭に並んでいたことが意外だったし嬉しかった。
公認ソングのほうは千円ほどの値段が付いているが、それと並んでいると有料商品と間違われそうである。
こちらは販売の目的はないし、もとよりお金をいただけるような内容ではないので、ぜひ別個にレジの横にでも置いてもらえればタダだから少しはハケてくれるのになと思った。

勇んで立て続けに2曲も作った理由は今にして思えば何だったのか。
わざわざ同級生を頼って役所に宣伝にまで行った行動の源泉はどこにあったのか。
豊かな自然を背景に、比較的「人を呼べる要素」は少なくはない魚津ながら、別の角度から、かつ自分ができるふるさとの発信手段として考えたことがまず一つ。
もう一つは、最近の記事にも書いたように新幹線駅が実現しなかったことによる近未来の地盤沈下を憂えてのことであったと記憶している。
そんな大げさな感情に動かされてのことではあったものの、できたものはある種の最大公約数的なPRソングにはならず、典型的な居酒屋ソングであった。
人口が少ないわりには夜の賑わいがかなりある魚津のもう一つの側面は出せているとは思うのだが、いかんせんB級歌謡の域は出ていない。
本年は市制60年の節目ということで、またもや勝手に記念ソング作成といくのもいいのかもしれない。

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