私を含む職場の3人ほどがスマホの某ゲームで競っていることは以前に書いた。
お互いにアイテムをプレゼントしあったりしながらということもあり、特に朝の話題として盛り上がることも多い。
ゲームの内容そのものに関しては3人とも同じ苦労(?)をしていることもよく分かる。
そのゲームのランキングはどうやら火曜日の朝にリセットされるらしく、今朝開いてみたら私の部分も「準備中」となっていた。
とりあえず記録だけは作っておこうとほんの数回ゲームに参加してから会社に行った。
今朝も当然そのゲームの話題にはなったのだが、若手のY君が私と年長のK氏のスコアを聞いて「サクっと抜かしますよ」と自信満々に言った。
後で確認してみたら、案の定スコアは抜かれていて私は現在3人中の3位に甘んじている。
ゲームの上での「レベル」となると実はY君がいちばん低いのだが、過去も含めていちばん高いスコアも彼が取っている。
キャラクターの「装備」はゲームをやり込むにつれて徐々にでも強くしていけるのだが、彼の装備を見て驚いたのは、どう考えても相当額の課金をしないと実現しないものだった。
ゲームの参加回数が少ないとレベルは上がらないが、装備はゲーム上のお金(ゴールドなどの呼び名)に加えて実際のお金を投入して増強することもできるから、レベルの数字が低い彼が大きなスコアをいとも簡単に取れるのは当たり前である。
たかがゲームのことでケンカになるのはイヤなので、3人での会話ではひたすら彼を持ち上げてはいる。
私とK氏がこれまで限りなく無課金に近い形でやってきているからといって、お金をつぎこんでいると思われるY君をつるし上げにするのも大人げない。
もちろん彼自身が課金うんぬんは絶対に口にしないことから、どうやら彼は極度の負けず嫌いでどんな形でも他人に勝てば満足という性格のようである。
詳しくはもちろん書けないが、彼自身のバックグラウンドを考えるとかなりコンプレックスのきつい人間であるのは間違いない。
仕事もできて、話題も豊富なナイスガイであるだけに、決して全否定ではなく「タマにキズ」程度の話ではあるのだが。
彼あたりの世代が生きてきた時代はすでに世の中が何かと厳しく、若くして他人を蹴落としていかないと生きていけないという体験も多いかもしれない。
最初は安月給でもがんばっていれば給料が上がっていった時代なら借金してでも大きな車を買うなどの一種の無茶もできたが、そういう夢すら持ちづらい時代の中でしか生きていない彼らには、我々の世代には分からないある種のさめた気持ちを抱えている人間も少なくはないのだろう。
やたらに明るくて前向きな歌詞が並んでいるものの、私には何となくカラ元気的で薄っぺらく感じられる曲がはやるのも、こういった背景と無関係ではないように思う。
たった一人、それもスマホのゲームを通してではあるが、世代間のギャップというものは確かに存在し、私たちの世代よりもはるかにしたたかに生きてこざるを得なかった若者の姿が何となく透けて見えたような気がしている。
お互いにアイテムをプレゼントしあったりしながらということもあり、特に朝の話題として盛り上がることも多い。
ゲームの内容そのものに関しては3人とも同じ苦労(?)をしていることもよく分かる。
そのゲームのランキングはどうやら火曜日の朝にリセットされるらしく、今朝開いてみたら私の部分も「準備中」となっていた。
とりあえず記録だけは作っておこうとほんの数回ゲームに参加してから会社に行った。
今朝も当然そのゲームの話題にはなったのだが、若手のY君が私と年長のK氏のスコアを聞いて「サクっと抜かしますよ」と自信満々に言った。
後で確認してみたら、案の定スコアは抜かれていて私は現在3人中の3位に甘んじている。
ゲームの上での「レベル」となると実はY君がいちばん低いのだが、過去も含めていちばん高いスコアも彼が取っている。
キャラクターの「装備」はゲームをやり込むにつれて徐々にでも強くしていけるのだが、彼の装備を見て驚いたのは、どう考えても相当額の課金をしないと実現しないものだった。
ゲームの参加回数が少ないとレベルは上がらないが、装備はゲーム上のお金(ゴールドなどの呼び名)に加えて実際のお金を投入して増強することもできるから、レベルの数字が低い彼が大きなスコアをいとも簡単に取れるのは当たり前である。
たかがゲームのことでケンカになるのはイヤなので、3人での会話ではひたすら彼を持ち上げてはいる。
私とK氏がこれまで限りなく無課金に近い形でやってきているからといって、お金をつぎこんでいると思われるY君をつるし上げにするのも大人げない。
もちろん彼自身が課金うんぬんは絶対に口にしないことから、どうやら彼は極度の負けず嫌いでどんな形でも他人に勝てば満足という性格のようである。
詳しくはもちろん書けないが、彼自身のバックグラウンドを考えるとかなりコンプレックスのきつい人間であるのは間違いない。
仕事もできて、話題も豊富なナイスガイであるだけに、決して全否定ではなく「タマにキズ」程度の話ではあるのだが。
彼あたりの世代が生きてきた時代はすでに世の中が何かと厳しく、若くして他人を蹴落としていかないと生きていけないという体験も多いかもしれない。
最初は安月給でもがんばっていれば給料が上がっていった時代なら借金してでも大きな車を買うなどの一種の無茶もできたが、そういう夢すら持ちづらい時代の中でしか生きていない彼らには、我々の世代には分からないある種のさめた気持ちを抱えている人間も少なくはないのだろう。
やたらに明るくて前向きな歌詞が並んでいるものの、私には何となくカラ元気的で薄っぺらく感じられる曲がはやるのも、こういった背景と無関係ではないように思う。
たった一人、それもスマホのゲームを通してではあるが、世代間のギャップというものは確かに存在し、私たちの世代よりもはるかにしたたかに生きてこざるを得なかった若者の姿が何となく透けて見えたような気がしている。