環境から考える
「環境は人をつくる。その環境は人がつくる」。これはかつて校内暴力で荒れた中学校に勤めていた時、立て直そうとして掲げたスローガンである。学校はまさに荒れていた。生徒の心だけでなく環境も。校舎内外はゴミやたばこの吸い殻が散らかり、落書きや破られた壁、窓もあちこちに。土足で上がる生徒のため校内は泥だらけ。一部の生徒の仕業とはいえ、多くの生徒は見て見ぬふり、無関心を装う。そこに無力感が漂う。そこで一部の教師と保護者が立ち上がり、最初に始めたのが荒れた校内外をひたすら掃除、修理・修復であった。
礼拝をするにふさわしい環境を考える。そこには建物、備品・調度類、庭だけではなく、集まる人たちの言動、姿勢も含まれるだろう。人は環境によってよくも悪くも影響を受ける。その環境をよくすることは私たち一人ひとりの努力と心がけでできる。そのことをかつての荒れた学校で学んだ。
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