2019年12月1日 コラム 「アドベント」
人生には、何かしら冒険(ベンチャー)の要素がある。冒険という言葉は、日本語では「危険を冒す」という意味合いがあるが、ベンチャー(冒険)というのは、アドベンチャー(冒険)、あるいはフランス語ならアバンチュールも同じで、いずれも「来る」「やってくる」という言葉から由来している。何かが来る、思いがけないことが起きる、その時新しくやってくることを信頼して生きる、それが冒険ということだろう。
今日からアドベント(待降節)です。ベンチャーもアドベンチャーもアドベントも、そしてなんとイベント(行事、事件)も語源は同じ「VEN、VENT」(来る)である。
神が危険を冒してやって来られた。神の冒険的事業がクリスマス。この冒険で神は御子の尊い血を流された。私たち人間の冒険はこの神に応えるのである。神を信頼し、その摂理に信頼して成り立つのである。
現代はベンチャー精神に期待していると言われる。それはじつはキリスト教精神に期待しているのではないだろうか。神は今朝、私たちを新しく召しておられる。私たちも神の都を待望し、神を信頼して、この世の旅路を新しく出発したいと思う。「冒険する心」をもって。
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