古文書を読もう!「水前寺古文書の会」は熊本新老人の会のサークルとして開設、『東海道中膝栗毛』など版本を読んでいます。

これから古文書に挑戦したい方のための読み合わせ会です。また独学希望の方にはメール会員制度もあります。初心者向け教室です。

鶴亀句会 2021-10-15

2021-10-15 13:45:04 | 鶴亀句会

会日時   2021-10-15  10時

句会場         パレア9F 鶴屋東館

出席人数   9 (不在投句者4人)

指導者   山澄陽子(ホトトキス同人) 

出句要領  3句投句 5句選   兼 題  秋晴

佐藤武敬 096-364-60612 出席希望の方は左

次 会   11月19日(金)10時パレア9F  兼題 初しぐれ

 

秋晴の阿蘇にひとすじ飛行機雲   一九
早朝のウォーキング背に星明かり   〃

脱走の駝鳥追ふ人秋暑し      武敬
インタビュー無言のままや負相撲   〃
丁寧な診察受けて秋日和       〃

鱸釣る竿の放列秋高し       礁舎
鰯雲ひろごる端に昼の月       〃

家並がメキシコに煮て秋夕焼    和作

白川の流れ底まで秋晴るる     小夜子
人を恋ひ旅を恋して暮の秋      〃

白萩の零れ古井戸ひと巡り     宣子
猪出没注意せよてふ回覧板      〃

赤トンボ群れて草原大旋回     純子
天を突く雲高々と秋の空       〃

果てしなく銀の波打つ芒原     洋子
江津の湖大きな鏡月渡る       〃

秋晴や雀が三羽電線に       良一

ディの日や足軽々と秋晴間      興

秋晴に山鳥の声高くして      優子
亡母の味ほど炊けてむかご飯     〃

辞書引くにルーペがたより秋灯下  山澄陽子
露の世に喜寿越ゆ浴もなかりけり   〃
秋晴や昨日に勝る空の紺       〃

 


鶴亀句会 2021/7/16

2021-07-16 21:06:57 | 鶴亀句会

 コロナ感染拡大のために1月から休止していた鶴亀句会ですが、熊本の感染状況も収まりをみせ、ワクチン接種も進んだことで本日再開しました。

 

山澄陽子陽子選

ガラス器に盛る枝豆の塩加減   小夜子

風入れて古今伝授の間の涼し   洋子

肌白きナースの抱く四葩かな   和子

海外の写真に見入る土用干     武敬

鳴りわたる鐘の音涼し耶蘇の島  礁舎

梅雨晴間川の流れのゆるやかに  良一

涼しさも昭和の風や扇風機    一九

父遺墨月日涼しく流れけり    案月子

ブラウスの真白きことの涼しさよ 優子

葦北ははや蜩といふメール    宣子


鶴亀句会 3月例会 紙上句会

2021-03-29 17:44:16 | 鶴亀句会

2月につづいて3月も紙上句会となりました。

白川の流れのほとり植木市        良 一
棚霞九州山地平かに            〃
春風や百歳体操再開す           〃

一対の木彫りの雛に月明かり       優 子
パレットにミモザの絵の具たつぷりと    〃

辻馬車の音のどけしや石畳        小夜子
亀鳴くやわが言の葉の頼りなく       〃
花馬酔木ほろほろこぼれ苔の上       〃

父母の墓訪う古里の山霞         安月子
春火鉢正座の父の浮かび来る        〃

卒業式巣立つ我が子に連射音       純 子
休日の酒(ささ)のあてには菜花和え      〃

漱石も見たる立田の朝霞         武 敬
帰省せぬ子たちの布団干しにけり      〃

新宅の庭木を選ぶ植木市         一 九
麗らかや阿蘇大橋の開通す         〃

湯浴みするはり戸の外の空二月       興
水仙を求め江津塘長き道          〃

霾や屋根も車も真つ白に          和 作
重き石おしのけ頭出すつくし         〃

白酒に目元潤みし老女かな         礁 舎
重機の爪どかとぺんぺん草戦ぐ        〃
沖へ沖へフェリー引き去る霞かな       〃

 


鶴亀句会 2月例会 紙上句会

2021-02-22 22:35:14 | 鶴亀句会

コロナ感染防止非常事態発令中(県独自)のため1月に引き続いて紙上句会となりました。

春暁の小鳥飛び立つ梢かな       良 一
書に倦んでいつかうたたね春の夜     〃
有明とかすみの間猫の島         

白菜を漬けて楽しや老二人       和 作
味噌汁の湯気の香りや庭の葱       〃
巣籠もりももういいでしょう残り寒    〃

人通り絶えてネオンの街余寒       興
ディの日の装ひは皆春の色        〃
デイの日や窓に溢るる春の色       〃

白梅や丹塗り楼門空の青        安月子
冴返る岩海苔を摘む媼の手        〃
老いしとは互いに言はず暖かし      〃

立春の歓びあれど自粛癖        一 九
幸せの匂い届ける臘梅香         〃

合格祈願絵馬に托せば桜咲く      純 子
沈丁花土もの花器に色添へし       〃

春宵や耳うとければ顔寄せて      武 敬
厚着して犬散歩する余寒かな       〃
春寒や曜日わからぬ我なるよ       〃

せせらぎに翡翠椿と落ちにけり     優 子
ベランダに布団干しあるホームかな    〃

鬼は外長寿の姉の声の張り       小夜子
雑談も生きるよすがや梅開く       〃

街余寒携帯懐炉ポケットに       礁 舎
何食わぬ顔して戻る恋の猫        〃
笹鳴きや缶蹴りの鬼ゐなくなり      〃

次回は3月19日(金) パレア10時 兼題「霞」

 

 

 


鶴亀句会 1月紙上句会

2021-02-01 17:00:49 | 鶴亀句会

鶴亀句会1月紙上句会
 コロナ禍で一堂に会する「密」を忌避して紙上句会となりました。郵送での遣り取りは面倒くさいところもありますが、じっくりと選句ができる長所もあります。

平川礁舎選 鶴亀句会1月紙上句会
 2・コロナ禍の湯気立たしむる一人鍋 純子
 4・きしきしと玻璃戸の軋む寒夜かな 小夜子
 5・名を知らぬ鳥美しや雪の庭 一九
 6・百選の渚の上の寒茜  安月子
 8・中止とは嬉しくもあり初句会 武敬
★9・夜勤の子待つうたた寝や去年今年 優子
 10・雪の朝鉾杉続く小国郷 和作
 12・蹲の落花一輪寒椿   小夜子
 14・休日のベランダ雑多冬始末 純子
 15・公園のベンチに一つ雪だるま 良一
 16・寒稽古剣士の気合館外まで 武敬
 20・巣籠りはコロナのせいよ外は雪 和作
 23・元気かと偲ぶ友より賀状来る 一九
★24・門柱の灯ともし頃や雪うさぎ 小夜子
★25・阿蘇五岳染まりて白き寒九かな 良一
★26・楷書にて顎引締めて初日記 武敬
  27・神官の太き声きく初詣  興
★28・縫初の糸を鳴らして恙なし 安月子
★29・白衣授与決まりし孫に福寿草 優子

 27句から19句を選抜しました。選に漏れた句が8句ありますが、8句ともに季語があり5・7・5に纏めてあるので俳句としては○印の句です。◎印を目指していただきたいです。
 19句は◎印の句ですが語順の入れ替え、助詞の変更など添削を加えたところもあります。ご確認ください。今回は秀逸の句が6句ありました。則ち★印の句 9、24、25、26、28、29 です。

(選者の句)
奥方の墓も隣に冬ざるる      礁 舎
二輪咲き蕾も一つ寒牡丹       〃
寒紅を濃く引くナースきびきびと   〃

選後寸評 平川礁舎
2、一人で鍋をつついている作者、 主観語「立たしむる」にした。
4,「夜寒」は秋の季題、「寒夜」に改めた。
5,雪の庭に珍しい鳥が来ている。一幅の日本画。
6,「極めし」に難あり、「上の」としたが、これでも不満がのこる。
8,「ある」を「あり」として「切れ」をつくる。俳味横溢の句です。
9,正月も夜勤のある人への労りの情が出ています。「去年今年」がよく利いている。
10、白鉾は読者に解ってもらえない。「鉾杉」とすべき。
12、「蹲に」を「蹲の」とした。この方が印象明瞭になる。
14、雑用に追われる厭わしさが「冬始末」の語に籠もって面白い。
15、そつなく纏まっているが面白さに不満、「公園」、「一つ」は云わずともよい。「雪達磨ベンチに融くる水浸し」などの方が面白い。
16、単語が多過ぎ「豆剣士気合ひするどき寒稽古」くらいでよい。
20、諧謔、俳味の面白さ。
23、そういうこと誰しも経験あります。これも諧謔性あり。
24、盆の上に作る「雪うさぎ」灯を点す頃には屋外に置き去りに。メルヘン的情感、郷愁。
25、「染まりて白き」とした方が引き締まる。

26、「楷書」、「顎引締めて」に改まった気持ち、気分が表現された。
27、神官の野太い声が初詣の印象として残った。それだけの事ですが、捨てがたい。
28、服飾関係に従事している女性の、年頭の所感を読むようで楽しい。
29、医学部或いは看護学校の学生が 臨床実習に就くとき白衣を授与して医師、看護師としての自覚を促す儀式。孫の成長が頼もしい。喜びの深い所に触れている。
         


鶴亀句会 12月例会 2020-12-18

2020-12-19 14:45:01 | 鶴亀句会

会日時   2020-12-18  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   8 (不在投句者2人)

指導者   平川礁舎(代理) 

出句要領  3句投句 5句選   兼 題  木枯・凩

佐藤武敬 096-364-60612 出席希望の方は左

次 会   1月19日(金)10時パレア9F  兼題 寒

平川礁舎選

木枯やデモのジグザグ道はばむ    興
木枯やいつしか画津の人絶ゆる    〃

若者に席譲られて冬日向       武敬
先づ香誰も彼も嗅ぐ柚湯かな     〃

木枯や竹馬の友の逝く報せ      和作
凩の兼題に似ぬ小春かな       〃

大冬木瘤に漲る力かな        安月子
日記買ふ一日一句こころざし      〃

年惜しむ有明の海遠く見て       良一
木枯や小腰かがめて耳(くぐり)門    〃

コロナ禍や静かに暮るる令和二年    久
年末の馴染み居酒屋一人酒       〃

籠る日の心ほぐせる柚子湯かな     小夜子
夫の忌の鎮めて暮るる白障子       〃

冬山の橙色の朝日かな         優子
木枯や木の葉の舞ひにサンマ焼く    〃

翻る干し物を見る障子越し       純子
木枯やコートの襟立て急ぎ足      〃

選者の句
聳えたつタワーマンション冬の月    礁舎
ポインセチアナース溜りの片隅に     〃

 


鶴亀句会1 1月例会 2020-11-20

2020-11-20 14:51:51 | 鶴亀句会

会日時   2020-11-20  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   10 

指導者   山澄陽子 

出句要領  3句投句 5句選   兼 題  立冬

佐藤武敬 096-364-60612 出席希望の方は左

次 会   12月18日(金)10時パレア9F  兼題 木枯・凩

山澄陽子選

掃き寄する音の大きく冬に入る    岩城小夜子
散紅葉今朝も掃きゐる駅舎かな      〃

立冬や不知火の海静かなり       山内良一
冬浅しぎんなんの実のをちこちに     〃

平家村鎮めて深き紅葉谷       澤田安月子
立冬や老舗の蔵の大吟醸         〃

初時雨老けたる友と出会ひけり    佐藤武敬
掃く人に挨拶しつつ散る落葉       〃

暮れなずむ道の灯りの石蕗の花    木村純子
立冬や天守を守る武者返し        〃

白い花近寄り見れば冬の蝶      小山和作
コスモスの花波にゆれ阿蘇五岳      〃

立冬の干潟彩る海苔の榾       中川 久
朝靄に水鳥群るる江津湖畔        〃

身構へる猫の目先に寒雀       小林優子
癌の友作りしマスク冬うらら       〃

立冬やセーラー服の紺深し      平川礁舎
坪庭の歯朶の綠や今朝の冬        〃

選者の句
鎮魂の歌と聞きをり初時雨      山澄陽子
冬立つや心新たにペンを執る       〃
盛りてもどこかさびしき石蕗の花     〃
菊作り現世(うつしよ)遠くしてをりぬ    〃
立冬や凜凜と立つ常緑樹          〃


鶴亀句会 10月例会  2020-10-16

2020-10-17 16:12:49 | 鶴亀句会

会日時   2020-10-17  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   11人(不在投句4人) 

指導者   山澄陽子 

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  秋高し

佐藤武敬 096-364-60612 出席希望の方は左

次 会   11月20日(金)10時パレア9F 3句投句5句選 兼題 立冬

山澄陽子選

干柿の簾の奥に老夫婦     和 作
群雀声聞こえぬか古案山子    〃

月明り小さな庭の虫の声     久
古民家に色を添えたる彼岸花   〃

秋晴や園田神社の大祭日    良 一
十六日朝の名月西空に      〃

鵯の声わが耳いまだ確かなり   武 敬
朝寒やバスの乗客われ一人     〃

まかげして仰ぐ天守や秋高し   礁 舎
衣被戦後を生きて老いにけり    〃

落ちる日の黄金に染めて秋の川  小夜子
唐臼の貯めては零す秋の水     〃

満月や猫の首輪の音色する    優 子
天高し芒なびけばなほ高し     〃

山間に鐘の音流れ秋の旅     安月子
この叢を終の住処と虫すだく    〃

デイの日の折紙もまた秋の色    興
画津塘の句碑二つ三つ秋高し    〃

黑塀にゆらりゆらりと蓼の花   純 子
葛の花活くる娘のみちたりて    〃


鶴亀句会 9月例会  2020-9-18

2020-09-18 22:53:38 | 鶴亀句会

会日時   2020-9-18  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   6人(不在投句2人) 

指導者   山澄陽子 

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  晩夏

佐藤武敬 096-364-60612 出席希望の方は左

次 会   10月16日(金)10時パレア9F  兼題 秋高し

山澄陽子選

秋草を活けてやさしき部屋となる  岩城小夜子
秋夕焼け褪めて生まるる星一つ     〃

音楽も体育もある夜学かな     佐藤武敬
閉園の一角占むる秋の草        〃

仏壇の灯に供へたる秋の花     木村純子
茎みどりいつものとおり曼珠沙華    〃

突然の芒の風におぼれけり      澤田安月子
鉢物を戻し安堵の野分後        〃

坪庭に靑木そのほか秋涼し      平川礁舎
朝風や零れてやまぬ萩の露       〃

新しき雑誌の匂ひ夜半の秋      小林優子
台風の過ぎたる朝の一番機        〃

先生の句
ぽつぽつと秋草増えてゆく小径    山澄陽子
台風一過方之力の抜けにけり       〃
一陣の微温(ぬる)き風立ち雷鳴す      〃


鶴亀句会 八月例会 2020-8-21

2020-08-21 12:32:23 | 鶴亀句会

会日時   2020-8-21  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   6人(不在投句1人) 

指導者   代行 平川礁舎 

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  晩夏

佐藤武敬 096-364-60612 出席希望の方は左

次 会   9月18日(金)10時パレア9F  兼題 露

 

精霊船須磨の浜辺に流しけり     佐藤武敬
熊蝉や疫病なんか知らぬごと       〃

あばれ川今は静かな晩夏光      岩城小夜子
面影の遙かになりて夏の星        〃

積み捨てし水禍の跡や秋高し     澤田安月子
在りし日を偲びつつ組む盆灯籠      〃

夏の果アクアドームの屋根眩し    本田良一
蝉しぐれ夕日に映ゆる普賢岳       〃

緑蔭の黒猫の目の黄金色       小林優子
閑けさのさざ波に似て風鈴音       〃

墓参りほおずきを手に坂上る     木村純子
突風の吹き攫ひたる夏帽子        〃

夏シャツの衿ピンと立て山のシェフ  柳水 興
台風のニュースひとりの仕事増え     〃

下駄履いて甚兵衛を著て手に団扇   平川礁舎
水災の村に燃えたつ百日紅        〃

 


鶴亀句会  20207-17

2020-07-19 11:49:19 | 鶴亀句会

会日時   2020-7-17  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   7人(不在投句2人) 

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  なし

佐藤武敬 096-364-60612 出席希望の方は左

次 会   8月21日(金)10時パレア9F  兼題 晩夏

山澄陽子選

水滴のビーズあまたに蜘蛛の糸   小林優子
さまよへる小さき蛍や星となる    〃

蛙鳴きでで虫は這ひ梅雨楽し      平川礁舎
雨の夜のしみじみと聴く青葉木菟   〃

虫干しや探し続けし本発見     佐藤武敬
滝落つる下に白衣の祈り人      〃

憂き事もしばし忘れて夕端居    澤田安月子
駅頭に夏帽高く振るわかれ      〃

枇杷熟るる波音絶えぬ志賀島   岩城小夜子
菜園の我に親しき夏の蝶       〃

更衣へいつにもまして念入に    木村純子
グイグイと喉にしみ入る生ビール   〃

紺碧の空春の雲一片        柳水 興
ディの日や隣り合わせの春の人    〃

(先生の句)
かく降りてかくあるるなり出水川  山澄陽子
おおと神降し給ひて茅の輪組む    〃
万緑の覆ひきれざる堂一宇      〃

 

 

 


鶴亀句会 2月例会    2020/2/19

2020-02-21 13:23:22 | 鶴亀句会

会日時   2020-2-19  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   7人(不在投句1人) 

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  日脚伸ぶ

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   3月20日(金)10時パレア9F  兼題 陽炎

山澄陽子選

赦すことできず悶々菜種梅雨     武 敬
同じ柄の親の乳吸ふ仔猫かな      〃
仲良しはすへてあの世や春寒し     〃
義理ならば要らないバレンタインチョコ 〃

乗り継ぎの短きホーム余寒あり    小夜子
春風や吾子の小さきトウシューズ    〃

勤行の気迫にゆるぶ余寒かな     礁 舎
尋ね来し小祠なれどもわが恵方     〃
左義長の煤舞ひ上がり竹爆ぜる     〃

病廊の灯りは暗し余寒なる      安月子
雨しとど余寒の街をマラソンす     〃

飽きる程群れしるり色犬ふぐり    優 子
草の間に見付けほっこり蕗のたう    〃

橋渡る川面光りて余寒かな      綾 子
一人居の毛布膝掛け苦吟する      〃

先生の句
在りし日の儘の書斎の余寒かな    陽 子
暁の夢か現か聴く初音         〃
日溜まりといふ安らぎに梅香る     〃


鶴亀句会 1月例会  2020/1/17

2020-01-17 14:07:55 | 鶴亀句会

会日時   2020-1-17  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   8 

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  日脚伸ぶ

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   2月21日(金)10時パレア9F  兼題 余寒

山澄陽子選

蝋梅のかをり漂うテレビの間     純 子
掛花に千両一輪加へけり        〃

泥大根両手に持ちて友来たる     優 子
夫に添ひ乗る底冷えの救急車      〃

念仏のこゑ攫ひゆく寒の辻      安月子
日脚伸ぶことに捗る野良仕事      〃

健康の話になりぬ新年会       武 敬
冬ざれの隣の空家紙溜る        〃

鯉沈む影うすうすと冬の水      礁 舎
一ト頻り燃えて冷めけり寒夕焼け    〃

新年会あの人この人変はりなし    綾 子
吾が母校銀杏黄葉を見て通る      〃

古書店の出窓の猫や日脚伸ぶ     小夜子
灯を消せば庭を照せり冬の月      〃

先生の句
梅一輪胸中に灯の点りけり      陽 子
明日もまた幸あらまほし日脚伸ぶ    〃
久久の街辻辻の日脚伸ぶ        〃

 


鶴亀句会 12月例会   2019/12/20

2019-12-20 17:31:55 | 鶴亀句会

会日時   2019-12-20  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   8人(不在投句1人) 

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  クリスマス

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   12月20日(金)10時パレア9F  兼題 日脚伸びる

山澄陽子選

食つて寝るただそれだけの冬に入る   近田綾子
一人居のテレビ雪降る画面かな      〃

咳をする人からそつと向き替へる    佐藤武敬
最年長になってしまひし忘年会      〃

慈善鍋素通りしたる寒さかな      澤田安月子
擁護児の搗きし紅白餅やさし       〃

書淫の眼ポインセチアのあらけなく   平川礁舎
軋み出る路面電車や霜の朝        〃

聖歌隊夜のとばりの町進む        柳水 興
クリスマスネオンの競ふ商店街      〃

冬蝶の魂ぬけて止まりさう       小林優子
クリスマスひとり口笛月の空       〃

冬日和あやとりを又せがまるる     岩城小夜子
シャンパンの泡のはじける降誕祭     〃

忘年会久々の顔酒すすむ        木村純子
底冷えの事務所に懐炉持って行く     〃

先生の句

銀杏黄葉禊のごとく浴びにけり     山澄陽子
何となく信じてクリスマスキアロル    〃
黙す吾に紅葉且つ散る夕べかな      〃

 


久しぶりに全員が揃いました。


鶴亀句会 11月例会  2019/11/15

2019-11-15 17:34:29 | 鶴亀句会

会日時   2019-11-15  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   8 

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  暮の秋

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   12月20日(金)10時パレア9F  兼題 クリスマス

 

山澄陽子選

駆け抜けるランドセルの子冬に入る  近田綾子
重ね着てテレビの前にいつも居る    〃

秋風に身体まかせて呼吸ヨガ     木村純子
ボール蹴る子の息白き朝かな      〃

日向ぼこ背伸びの猫の耳ピンク    岩城小夜子
立冬の朝の光の透きとほる       〃

短日や工事業者の早仕舞       佐藤武敬
五年日記一瞬迷ひ買ひにけり      〃

立冬の八幡宮の鳩舞へり       平川礁舎
初しぐれ路地を見てゐる窓の猫     〃

冬蝶の息吹にゆらぐ草の先      澤田安月子
冬夕焼一樹に鳥語鳴きしきる      〃

異常なし医師の言葉や天高し     小林優子
花みずき落葉拾ひてしをりとす     〃

先生の句
今朝の冬仰げば昨日(きぞ)のままの雲 山澄陽子
憩ひゐる床几に木の葉降りしきる    〃
鴨の陣解きて遠近水尾を引く      〃