古文書を読もう!「水前寺古文書の会」は熊本新老人の会のサークルとして開設、『東海道中膝栗毛』など版本を読んでいます。

これから古文書に挑戦したい方のための読み合わせ会です。また独学希望の方にはメール会員制度もあります。初心者向け教室です。

鶴亀句会 10月例会  2019/10/18

2019-10-19 17:53:14 | 鶴亀句会

会日時   2019-10-19  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   7人(不在投句1名) 

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  暮の秋

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   11月15日(金)10時パレア9F  兼題 立冬

 

山澄陽子選

 

身にしむや姉失ひし妻の病む    武 敬
秋天やゴールキックの決まりけり   〃

句作りに灯下親しみ苦戦する    茂 子
年取りて眼鏡に頼る読書の秋     〃

することもなく食べるだけ秋の暮  綾 子
栗三つ庭に拾ひて栗ご飯       〃

貸しボート伏せある江津や暮の秋  礁 舎
軍鶏蹴合ひ黄花コスモス咲き乱れ   〃

霧の朝ホットカフェオレなみなみと 優 子
淡紅の落花転がる酔芙蓉       〃

旅立ちの友遠離る暮の秋      安月子
水涸れし簗場の景や暮の秋      〃

膝に来る猫の温みや暮の秋     小夜子
花芒遠きかの日に迷ひ込む      〃

秋晴れやデイの別れはハイタッチ   興
城侘し詩を口ずさむ暮の秋      〃

暮の秋彩変わりゆく阿蘇の山    純 子

先生の句
白萩の揺れて淋しさ勝りけり    陽 子
秋風に涙腺緩む夕べかな       〃
誰待つとなく門に佇つ秋の暮     〃

 

 


鶴亀句会 9月例会   2019/9/20

2019-09-20 16:07:41 | 鶴亀句会

会日時   2019-9-20  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   7人(不在投句3名) 

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  彼岸花

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   10月18日(金)10時パレア9F  兼題 暮の秋

山澄陽子選

阿蘇は今七百万の蕎麦の花        岩城小夜子
華やぎて曼珠沙華咲く過疎の村        〃
バス降りてより虫の音のすだく道       〃

千体仏西日に面焦がしつつ        平川礁舎
敗走の薩軍の径葛の花            〃
秋の雨一人遊べる女の子           〃

虫の音にリズム合はせて夜の散歩     木村純子
彼岸花運命のごとくはじけ咲く        〃
棚田畦縦横無尽彼岸花            〃

揚げ花火千両役者の声かかる       桺水 興
天を突く笛の一節秋祭り           〃

長き夜や思ひ出すことみな遙か      澤田安月子
彼岸花空の青さを深めけり          〃

この棚田あの棚田にも曼珠沙華      佐藤武敬

庭の隅彼岸花咲く供花のごと       近田綾子
彼岸花咲けど今年も赤ばかり         〃

風騒ぐ野は彼岸花火のごとし       小林優子
敬老日ワイングラスに梅酒注ぐ        〃
江津湖畔念じて待ちぬひすい鳥        〃

十五夜の残月白き朝かな         松尾茂子


鶴亀句会 8月例会  2019-8-16

2019-08-16 14:23:00 | 鶴亀句会

会日時   2019-8-16  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   8人(不在投句1名) 

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  新涼

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   9月20日(金)10時パレア9F  兼題 彼岸花・曼珠沙華

山澄陽子選

送り火や割箸を焚く石の上       礁 舎
父母の魂つれ来し精霊とんぼ飛ぶ     〃

山寺の薄茶一服涼新た          興
新涼や茶席の僧の白き袈裟        〃

新涼や休講となり街へ出る       武 敬
張合ひの連鎖を止めよ原爆忌       〃

廃線の夏草ザワワ靡きけり       優 子
新涼や吊りて愛でたきホオヅキよ     〃

秋あかね雲一筋の空を飛ぶ       綾 子
残暑とは名ばかり厳し日蔭行く      〃

潮騒や岩の窪みのちさき蟹       小夜子
夫逝きて五たび点す盆灯篭        〃

新涼やしばし雑事を忘れけり      安月子
秋めきしよろこび何時か淋しさに     〃

冷酒や注げばコップのすぐ曇り     純 子

 


鶴亀句会 7月例会  2019-7-19

2019-07-20 10:09:42 | 鶴亀句会

会日時   2019-7-19  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   9人(不在投句2名) 

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  火取虫

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   8月16日(金)10時パレア9F  兼題 新涼

山澄陽子選

桑の実や友と口開け見せあへり        武 敬  

糸瓜忌や土砂降り試合中断す          〃

夏木立大蔭を打つ外野席           礁 舎

一喝の雷に散りぢり小かまきり         〃

憂晴らし心ゆくまで水を打つ          〃

梅雨寒し椅子にもたれて本を読む       綾 子

一人居の部屋は暗くて梅雨寒し         〃

水打つや石の匂ひの立ち上がる        安月子

水打って良き夕景となりにけり         〃

石畳打水光り客を呼ぶ            純 子

打水ののれんくぐりて友を待つ         〃

宥暮れの父帰る頃水を打つ          小夜子

打水のぬるぬる匂ふ路地の風          〃

初夏の旅果てて独りの朝餉かな         〃

梅雨晴間ローランサンの空の色        優 子

木漏れ日のけやき並木や蝉時雨         〃

打水や声かけ通る人のあり           興

何ねらふ白鷺川に立ちしまま          〃


鶴亀句会 6月例会 2019-6-21

2019-06-21 14:22:54 | 鶴亀句会

会日時   2019-6-21  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   6人(不在投句2名) 

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  火取虫

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   7月19日(金)10時パレア9F  兼題 打水

山澄陽子選

夏風邪の師の機嫌や悪しかり        武 敬
我の老い足に現はる半ズボン         〃
メガホンと笛を持つ人の水着かな       〃

最終便降り立つホーム灯取虫        礁 舎
灯を取りに田鼈が飛んで来やうとは      〃
天草の殊に崎津の白あぢさゐ         〃

野焼きの火ゆらめき昇る阿蘇の山      綾 子
梅雨入りとて今日も晴れたり出かけけり    〃
歩行ベルト千歩ばかりで汗をかく       〃

灯ともせば舞ひ込む火峨のおぞましき    安月子
紫陽花や空の滴に色ふかむ          〃
遠近の岬うすれて梅雨深し          〃

ギザギザの葉裏にひそむ尺取虫       純 子
外灯に付てはなれず火取虫          〃
ぬる燗徳利の底の暖かさ           〃

火取虫灯火忽ち慌ただし          小夜子
大き火峨浴室の窓たたくなり         〃
海月めく透明傘の人の波〃

火取虫見つめ飛躍す子猫かな        優 子
子燕にずぶ濡れの親餌を運ぶ         〃
梅雨寒や砂場に降りし鳩の群れ        〃


鶴亀句会五月例会

2019-05-17 17:06:43 | 鶴亀句会

会日時   2019-5-17  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   6 

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  新茶

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   6月21日(金)10時パレア9F  兼題 火取虫

 

山澄陽子選

とびとびの夢を繫ぎて明易し    安月子
蛍や遠ざかり行く一つの忌      〃

わが脚に余る飛石菖蒲園      礁 舎
口開けて落ちんばかりや燕の子    〃
青嵐や大楠はただ鳴るばかり     〃

句帳手に老女見てをりえごの花   武 敬
白髪のふたり手つなぐ木下闇     〃

新緑や刻々古びゆく平成      小夜子
神なびの空きらめける青嵐      〃

母の日や友より届く薔薇真っ赤    興

会合に何を着やうか夏近し     綾 子


※ 
神奈備(かむなび・かんなび・かみなび)とは、神道において、神霊(御霊)が宿る  御霊代(みたましろ)・依り代(よりしろ)を擁した領域のこと。または、神代(かみしろ)として自然環境を神体(しんたい)とすること。

※ えごの花
 山野に自生する落葉高木。五月から六月頃、枝先に白い小鈴のよ うな五弁花が群れ咲く。 地面に散った様も美しく風情がある

 

※ 今日は見学者がありました。天草松嶋から来られた女性会員の西本ひとみさん。加入したいけど遠いので迷っているとのこと。それでは投句だけでもどうですかと勧めておきました。

 


鶴亀句会  四月例会   2019/4/19

2019-04-22 17:01:09 | 鶴亀句会

会日時   2019-4-19  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   6人(不在投句1人)  

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  行春

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   5月17日(金)10時パレア9F  兼題 行新茶・古茶

山澄陽子選


崩落の石垣にそふ山桜       興

行春や雷一つどかと鳴り     礁 舎
行春や予報どおりの夜半の雨    〃
海鳴りの耳につく夜や春の行く   〃

行く春や東に西に飛行雲     小夜子
花びらの螺鈿のごとく花の道    〃

行春や新元号が決めらるる    綾 子

外出のおしゃれピアスや山笑ふ  優 子
口紅はバニラの香り春の宵      〃

金鳳花呼べは振り向く仔牛の眼  安月子
散り初むる桜に時の止まらず    〃

春の虹名医にやつと出会ひけり  武 敬

友来たる竹の子飯の折り提げて  順 子


鶴亀句会 3月例会  2019-3-15

2019-03-15 13:51:51 | 鶴亀句会

会日時   2019-3-15  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   7人(不在投句2人)  

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  東風

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   4月19日(金)10時パレア9F  兼題 行春・春惜しむ

山澄陽子選

雨戸開く白蓮咲きし二つ三つ     綾 子
一人居の門口通り子猫来る       〃
久に逢ふ友との昼餉春の空       〃

東風吹きて屋台のおでん湯気ゆらり  純 子
三寒四温厚着薄着の繰りし       〃
学舎に東風吹きて今卒業す       〃

制服を着し子と親と風光る      武 敬
うららかや完治ですねと医者言へり   〃
潟スキー来れば引っ込鯥五郎      〃

喘ぎあえぎ海峡を行く東風の船    礁 舎
春眠を心ゆくまで貪れり        〃
強東風に背中押されて決断す      〃

鶯を近くにけふの午後の茶事      興
紙雛やさしき友の折り呉れし      〃

山々に芽吹きの風の谺せり      安月子
汐入川満ちをり春の雲浮かべ      〃

まだ咲かぬその枝に来よ桜東風    小夜子
花ミモザ明るき言葉返し合ふ      〃

背の上に土載せ出づる蛙かな     優 子
春めくや枝を揺らして庭すずめ     〃


鶴亀句会 2月例会   2019-2-14

2019-02-15 12:52:47 | 鶴亀句会

会日時   2019-2-14  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   8人  

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  笹鳴

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   2月15日(金)10時パレア9F  兼題 東風

山澄陽子選

小さきものなべて愛しき雛(ひひな)の目   小夜子
仕事果つ今宵は行かんおでん街        〃

梅咲くや二畳の広さ座禅石         礁 舎
春耕や市房山を楯として           〃

野良猫の跨いで行ける蕗の薹        優 子
笹鳴やふるさとの山忘れざり         〃

香煙につまづく弔辞冴返る         安月子
万蕾を抱き老梅の力瘤            〃

悴む手息きかけてなぞる句碑         興

教会の扉開くれば冴返る          武 敬
足のろき妻の見つけし犬ふぐり        〃

春こたつたのしみの減る休刊日       綾 子

 


鶴亀句会1月例会  2019-1-18

2019-01-28 22:43:19 | 鶴亀句会

会日時   2019-1-18  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   7人  

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  恵方

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   2月15日(金)10時パレア9F  兼題 笹鳴き

山澄陽子選

わが恵方艮にして小宮あり     礁 舎
鈴の音の徹る拝殿日脚伸ぶ      〃

愛猫の肉球押して年賀状      優 子
野良猫のするり逃ぐる恵方道     〃

一人居を慰め梅の咲きにけり       綾 子

生かされて米寿の春を迎へけり   安月子
御仏に香立ち上る初灯        〃

書初めや心のままに筆はしる     興
初釜や抹茶たのしむ朱の袱紗     〃

恵方向き柏手打って運を呼ぶ    純 子

饒舌の無言となりて恵方巻     小夜子

双六の振りしほしやわが身にも   武 敬
年賀状来ざりし理由あれこれと    〃


鶴亀句会 12月例会 2018-12-21

2018-12-21 13:39:13 | 鶴亀句会

会日時   2018-12-21  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   7人  

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  千鳥

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   1月18日(金)10時パレア9F 兼題  恵方

山澄陽子選

何事もなきしあわせよ十二月     綾子

烏去り鳩の来てゐる冬木かな     武敬

白菜の重きが嬉し抱いてみる     礁舎

枯葉舞ふ風の吹くまま為すままに   安月子

真向ひの普賢厳しき千鳥舞ふ     興

幸福の在処しみじみ庭黄葉      小夜子

先生の句

足跡の千鳥の砂州の美しき     陽子

翻る千鳥の白く又黒く       〃

海彦の白波立つる冬の海      〃


鶴亀句会11月例会   2018-11-16

2018-11-16 13:41:26 | 鶴亀句会

会日時   2018-11-16  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   9人  

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  神送

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   11月21日(金)10時パレア9F 兼題  千鳥

山澄陽子選

炉開の静寂に炭火はじけをり      小夜子
落葉踏み踏みつつ森の美術館       〃
参道の杉高々と神の旅          〃
夕星に風の冷たき神の留守        〃

ストールや亡き母恋し続き編む     優 子
大人びし孫と銀ブラ聖夜の灯       〃

神送る今満潮の入江かな        礁 舎
冬の日の暮れて微塵となりにけり     〃
老祢宜の狩衣著たる神送         〃

父と子のキヤッチボールや小六月    武 敬
神を送りゆつくり絵馬を眺めけり     〃

大阿蘇に向ふ穂すすき我が郷土      興

息子来て庭の落葉を掃きくれし     綾 子

秋燈下互ひの黙の息を聴く       安月子

先生の句
神留守と知りつつ鳥居くぐりけり    陽 子
諦めて枯るる齢とうべなひぬ       〃
はや冬の沖より来たり波白し       〃
白妙の雲の棚引く神渡          〃
一塊の雲となりつつ鳥渡る        〃




 

 

 


鶴亀句会10月例会   2018-10-19

2018-11-06 20:34:01 | 鶴亀句会

会日時   2018-10-19  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   9人 不在投句1人 

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  木の実

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   11月16日(金)10時パレア9F 兼題 神送

山澄陽子選

木漏日に山栗あまた拾ひけり   小夜子
秋の風また覗き見るポストかな   〃

澄む水に水車廻れるそば処    安月子
肌寒や便数減りしバスを待つ    〃
病葉の落つるかすかな音なりし   〃
墳丘の続く小道や木の実降る    〃

夕暮れに集く虫の音無人駅    順 子
赤とんぼ野外ステージ乱舞する   〃

葉一枚つけて供へる庭みかん   綾 子
肌寒や丹前一枚重ね寝る      〃

晩秋や空つきぬける天守閣     興
朱の鳥居秋天ふかく突き出し    〃

どんぐりを見つけりや拾うわが妻は 武 敬
秋うらら杖突く人とヘルパーと    〃

ひんやりと秋風侘し蜘蛛の糸    優 子
透き通る白桃届く七回忌       〃
花芒スケッチブック白きまま     〃

先生の句
秋灯下親し二度読む友の文     陽 子
空透けて水透けて秋深みゆく     〃
露時雨しとどに濡るる道標      〃
一塊の端より解けて秋の雲      〃
肩叩く友のごとくに木の実落つ    〃

 

 


鶴亀句会 9月例会  2018-9-21

2018-09-27 12:07:12 | 鶴亀句会

会日時   2018-9-21  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   9人 不在投句1人 

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  虫

近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   109月19日(金)10時パレア9F 兼題 木の実

山澄陽子選

老いて今墓参心の糧となり  澤田安月子
箸置きは笹のひと葉や新豆腐  〃
秋草を姉と苅りたる墓参かな  松尾茂子
全きは一枚もなき芭蕉林    平川礁舎
蝙蝠の天地左右を縦横に    〃
秋乾き黄色の絵具溶かしけり  小林優子
振向けば隊列揃へ赤とんぼ      〃
虫時雨グラスの酒を揺らしけり 岩城小夜子
癒えぬこと君知りてをり秋の風   〃
鈴虫の声や隣家へ気遣ひぬ    佐藤武敬
悪友の二人あの世へ秋の雨       〃
赤とんぼ飛行機雲を横切りぬ  近田綾子
大雨の止んで虫声にほつとする    〃
祭獅子去りて空しきアーケード  柳水 興
つくつくをベランダに聴く侘しき日  〃
温め酒満たせば菜の又美味し   木村純子
空蝉やいづこで啼きし七日間     〃


鶴亀句会 8月例会  2018-8-17

2018-08-17 14:03:38 | 鶴亀句会

会日時   2018-8-17  10時

句会場        パレア9F 鶴屋東館

出席人数   9人 不在投句1人 

指導者    山澄陽子先生(ホトトギス同人)

出句要領  5句投句 5句選   兼 題  鳳仙花

世話人    近田綾子 096-352-6664 出席希望の方は左

次 会   9月21日(金)10時パレア9F 兼題 虫

山澄陽子選

素麺の薬味たっぷり卓囲む      純 子
冷酒を舌に転がし宵一人        〃
ほうせん花幼き頃の爪遊び       〃

クーラーに運動不足かこちけり    綾 子
顔寄せて鳳仙花巻く母若し       〃
猛暑にも負けぬ我身の有難し      〃
指五本布切れ巻いて鳳仙花       〃

蝙蝠の空となり行く橋の上      礁 舎
暁の雨に濡れゐる鳳仙花        〃

つまべにや幼き日々の蘇る      安月子
鳳仙花弾ぜし音聴く昼下がり      〃
引き摺らぬことを心に髪洗ふ      〃

訪ふたびに子犬出て吠ゆ百日紅     興
鳳仙花おさなき夢を満たしけり     〃
笛に酔ひ太鼓に狂ふ祭獅子       〃

秋立つやミシンの調子整ひぬ     茂 子

つま紅を母に委ねし指の先      小夜子
西郷どんの湾跨ぐごと虹立てり     〃

さだまさしの歌うたいつつ墓掃除   武 敬
子の爪を妻の染めたる鳳仙花      〃
われら今五十八年二つ星        〃

秋深む幸せを呼ぶブルービー     優 子
賑はへる地蔵祭りに黒い雲       〃

先生の句

子の染めしつまくれなゐのいとほしき 陽 子
立秋の風や初心に返るべく       〃
子供らの遊びせんとや鳳仙花      〃
蝉の穴北斗七星なせりけり       〃