べんりや日記

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化石 大割り

2009-06-09 15:24:09 | 山の木の話(越後杉)


いよいよ、入梅の様相か?まだ曇がちですが、日本列島の西側から梅雨前線らしき雨雲がかかってきているようです。
例年よりも2週間程度遅れているそうです。

長岡地域森林組合は、小国森林組合、三島森林組合と合併し、新しく「中越よつば森林組合」(連絡先 〒940-2046新潟県長岡市雲出町字前田4421 TEL0258-21-4525 FAX0258-21-4533)となりました。
大所帯となった事務所は、活気にあふれています。(今までの人員が集約されたため)

冬に大手通り再開発地区で発掘された「太古の木の丸太(化石)」も、乾燥が進み、これ以上陽にさらすと干割れがひどくなりそうなので、運搬を決意。
それでも、3トンくらいありそうな丸太は、組合のローダーでも持ち上げると尻が浮き上がるほどの重量で、とても製材機どころか、工場へも運搬できそうにありません。
半割にして、軽くしようということになりました。


大型重機でもやっとやっとで持ってこれる程の重量です

昔ながらの「木挽き(こびき)」の要領で、丸太を縦割りにしますが、現在は長いチェーンソーを使用するそうです。
(昔のように、二人交互に両側から挽いていく鋸は無いそうです・・あったら面白そうですが・・・)


1m以上もあるチェーンソーを見たのは初めてです。
さすがに、大きい!




丸太の上に乗ってチェーンソーを挽いていく


割れた!


中は、正目が通っていました。
何に使うか・・それは乾燥してからのお楽しみ。





大割りにして、高寺工場へ運び込み、屋根付きの場所で自然に乾燥させる予定です。
この木は、新潟大学に調べてもらった結果、「カツラ」であることが分りました。
カツラは水辺に生える木で、川辺や山の沢を好みます。
大手通りは、この木が生きている時は、信濃川の河原だったのかも知れません。
樹齢200年以上の大木が「流されてきた」というのも不思議な話で、土砂災害の際に山から押し流されて来たか、その生えていた場所まで土砂が一気に流出してきて埋まったというところでしょうか?

現在、「東京大学」にて年代測定を進めているそうで、何時頃の木か分れば、中越地方の昔の様子も解析できるのかも知れません。

土砂が流されてきた場所も見当がついてきました。(個人的に)
「太古のロマン」と言うよりも、天変地異的な災害が数千年前に起こり、山が跡形も無く崩れてしまったというシナリオで、その形跡は市内の至る所にあります。
日頃見慣れた風景が、実は昔の大規模な土砂崩れの跡であったという・・・大それた仮説を打ち立ててしまったのですが、それはまた、別の機会に・・・



日頃見慣れた山々の風景に、太古の大規模崩落のヒントがある



山の木の話へ・・
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