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本日は、11月後半にもかかわらず、小春日和の温かい一日となりました。
宮本町M邸では、晴れ間を利用して外壁羽目板貼りの最終段階となっています。
構造見学会が無事に終了した美沢町N邸では、内部の梁や柱を塗る作業に入っています。
褐色の塗料はベンガラと墨汁を混ぜ合わせた当社オリジナルのもので、天然素材であります。
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白木の構造材も見納めです
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塗料の原材料・・・
ベンガラや墨汁は市販されているので手に入りやすいものです。
カキシブは京都から取り寄せています。
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塗った後は、黒光りしていますが、
乾いた布でふき取って自然な感じにしておきます。
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1回目が塗り終わるとこんな感じです
塗装を施した後は、もう一度塗って、乾いた布で磨きをかける作業になります。
これは、ハードで生みの苦しみとなります。
その後はカキシブにて塗料を安定させます。
3~4工程の作業ですが、仕上がると古民家風の美しい光沢になるのです。
塗装屋さんは、塗るだけの簡単な作業で済ませたいのでしょうが、塗装しただけだと独特の光沢が出ません。
何事も手間をかけてやれば良くなるし、愛着もわくというもの。
大工が刻んで、木組みをした構造に「家内安全」を祈願しての磨き作業を施すことで、より一層深みの増す空間となります。
と言われていますが、こういった大工の精神を集約した工程を経て実現しているのでした。
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