べんりや日記

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工場にて加工中

2009-10-11 00:50:27 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)


台風18号が通過し、大陸の寒気が一気に南下。肌寒い日が続いています。
秋雨前線も台風によって刺激されたらしく、雲も厚く、時々激しい雨が降ってきます。

工場では、美沢町N邸の構造材の加工を行っています。
先週の土曜日に、お客さんが見学に来られ、加工の様子を見られましたが、娘さんがしきりに加工風景を観察していました。
(将来、大工になったりしてね・・)



丸太に付いている皮を削っています。
この後の墨付けが容易にできるためです。


丸太に墨を出して加工していきます。


こちらに長い棒を打ち付けていますが、向こう側にも同様に打ちつけ、その間に糸を張って高さを出していきます。
根曲がり材は、墨を打っても、曲がっている所は、はみ出してしまうので、このような工夫が要ります。
(これは、基本的な方法です)



墨に沿って、加工していきます。



通し柱に墨付けをしています。

今回の通し柱は5寸(15㎝)が12本、大黒柱の6寸(18㎝)が1本です。
今までで最高の本数なのは、1階の車庫部分を木組みで補強するためです。
(車庫だけで7本の通し柱を使用します)
6寸柱が大きいため、5寸柱が小さく見えてますが・・・(手前の上が6寸、向こう側に3本くらい5寸柱が積んであります。その下は39㎝×13.5㎝の差し鴨居です)



差し鴨居に墨付けをしています。

差し鴨居は、通し柱と通し柱を2階の構造材の中間で結ぶ大きな材料です。
古民家で良く見られます。


差し鴨居を加工中・・


ひたすら加工中・・

今回、最大の差し鴨居は長さ5.4m(3間)、高さ45㎝、幅13.5㎝です。
その他、36㎝の差し鴨居が10本・・・車庫の大空間を実現するために、補強用に入れています。




工場にて仮組み
現場ですんなり入るように、工場であらかじめ
通し柱と梁を組んでおきます。


小根柄シャチ栓止め(こねえしゃちせんとめ)の仕口
左から通し柱を貫通して、右側の梁に入ります。
そこに、ケヤキの栓を打ち込んで止めますが、打つのは現場です。
(いま打ったら、取れなくなっちまうだ)


このように、工場にて確かめに組むので、時間がかかってしまうのが難点です。
が、本番で加工していると建て方の時間がかかってしまうので、どちらにせよ時間が掛かる・・・

来週の20日頃から土台を敷き始め、11月1日(日)に上棟予定です。
構造見学会も行いたいところ・・
組みあがれば、圧巻でしょう・・
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