べんりや日記

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準防火地域内のアルミサッシ

2011-04-05 09:32:49 | 日々雑感
建物密集地である街区に関しては、大火による災害を防止するために「防火地域」「準防火地域」が定められ、この地域内の建物に使用する外壁や屋根、窓の材料の耐火時間が定められていますが、今回、火災に45分以上耐えなければならないアルミサッシ(ガラスは網入)が基準をクリアしていないことが発覚しました。

詳しくはこちら

YKKでは内側に樹脂を使用している「エピソード」の「引き違いサッシ」の障子部分が耐火時間をクリアしていないとのこと・・
火災時に内部の樹脂が溶けて窓が落下し、炎が開口部から抜けてしまう恐れがあります。
当社では今年完成した春日町F邸が対象になっていますが、現在では、メーカーの対応待ちです。


気密性、断熱性を重視したが為に、耐火性を軽視してしまったようです。

当社が二重サッシ「トワイエル」にこだわってきたのは、断熱、防音、防犯に優れたサッシであると同時に、準防火地域内では「アルミサッシ+網入ガラス」という基本を貫いて耐火性も確保しようという思惑があったのですが、一般に「二重サッシは使い勝手が悪い」ということで、各メーカーは二重サッシを廃止しました。

已む無く、当社も内側樹脂ペアガラス仕様のサッシを使うこととなりましたが・・

住宅エコポイントの制度により、「後付二重サッシ」が登場・・
断熱性、防犯性をうたってヒット商品になっています。二回開け閉めをしなければならないと言うもどかしさは、何処へ行ったのやら・・

更に、今回の耐火基準を満たさないエピソードの代替策としては、準防火地域内で、断熱性を確保するには、外側に耐火基準を満たすサッシを取り付け、内側に樹脂サッシを後付けする「二重サッシ」にしなければなりません。


はじめから二重サッシを付ければいいじゃないか・・



という、矛盾を抱きつつ、準防火地域内でのサッシの検討を行っています。


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