べんりや日記

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木 公共建築物の木質・木造化の提言

2009-06-04 00:52:00 | 山の木の話(越後杉)
もう7年も経ちますが、長岡市の公共建築物の木質・木造化を提言する「長岡木造振興研究会」に所属し、県内のあちこちの視察や講演会を開き、研究のまとめとしての「木 ~地域産材を活用し、長岡の木造技術でつくる」という報告書をまとめました。

木造振興研究会は、市内の森林組合、木材商組合、建築組合、設計組合、市役所関係の代表者から構成され、川上から川下までの問題点を洗い出し、RC造、S造が主流の公共建築物への木質・木造化を進める研究機関として平成12年に発足しました。
(会長:志田材木社長、副会長:わたし)

その報告書は、長岡市に問い合わせていただければ無償で手に入ると思います。
(内容は、「越後にいきる会」のHPにて公開していました)
報告書の大半は、私の執筆で、山側、使い手側のパートを担いました。
かなり短時間でまとめた内容ですが、当時の「山の木を出したい」熱意によって、かなり専門分野まで立ち入っています。

地震の復興に長岡市を訪れた公共建築物に携わる設計士の話では、
「ここまで報告書にてまとめた市もめずらしい」
と、報告書を評価されていたようで、現在では当たり前のように木質・木造化が普及している公共建築にて前々から準備を進めていた長岡市の姿勢に共感されたようです。


山林からのメッセージ

大工 伝統技術


あれから7年、中越地震や中越沖地震によって建物の耐震性や、伝統構法についても知識や経験が深まっているので、更なる内容の訂正、追加を行っていきたいところです。
また、地震の騒ぎによって中断していた研究会ですが、気がつけば市の公共建築物の木質・木造化が進んできているので、その目的は達成されていると思います。
トイレ、学校その他の事例が上がり、内装についても木質化は当たり前の時代となりました。
今後は、木造に関しての意見交換の場としての機能になればと思います。


山の木の話へ・・
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