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移動性高気圧や低気圧が次々と通り過ぎ、前線通過と共に暖かい南風が吹いたりして、12月にしては気温が高い日々が続いています。
雨の中に、晴れ間が意外と続き、外部工事をするには都合が良い。
11月の中旬に雪が降り、今年は大雪か?と思われましたが、暖冬?みたいな感じ。でもまだ、油断はできません。
蓮潟T邸では、わずかな晴れ間をぬっての外部工事が進んでいます。
建て方の2日間と、屋根下地の3日目の夕方の雨に降られるまで奇跡的な晴れ。
屋根のカラー鉄板貼りの前日には、冬型が強まり、わずかな積雪となりましたが、貼る日は快晴。フェルトに積もった雪を取り除きながらの鉄板貼りとなりました。
外壁も、屋根が出来ていたので、多少の雨が降っても工事が出来ました。
外部のダイライトを貼り、サッシを取り付け、防水紙(タイベック)で覆えば、雨が降れば内部、晴れ間で外部という工事の振り分けも可能です。
この時期は、関東では逆に晴れが多く、乾燥していて家作りには最適なのでしょうが、雪国では臨機応変が必要です。
写真は、外部を塞ぐ前の構造躯体ですが、込み栓が打ち込まれています。
今回の柱と横架材の殆どの込み栓は「丸栓」を使用。
通常は、「角栓」を用いるのですが、今回はプレカットにより柱のホゾ加工がされていたので、角栓の加工ができず、やむなくの丸栓。
丸栓は、柱と横架材に差し込んだ後に丸穴をドリルで開けて打ち込みます。
柱がぴったりと隙間無く差し込まれていないと、隙間が開いたまま固定されてしまう。
なるべく重みをかけておけば、隙間がなくなります。
「角栓」の場合は、あらかじめ墨付けの段階で、栓を打ち込むと、お互いが寄せ合うように穴をあけることができます。
横架材のほうには端から5cm、柱のほうは4.8㎝と2㎜くらい内側に穴を微妙にずらすことで、角栓を打ち込むとぴったりくっつくように細工をしてあります。
通し柱の6本は、角栓の仕様にしてあります。
横架材や差鴨居と柱との仕口に用いる鼻栓についても、同様に栓を打ち込むと寄せる様な細工がしてあります。
この「寄せる」という動作によって、伝統構法の仕口は材料同士がぴたりとくっつき、長ホゾの効果もあって、剛接合に近くなります。
接合部が剛接合で、柱や梁の材料のしなりによって地震や風等の横荷重に耐えます。
在来工法では、蟻落としや短ホゾで金物で固定するだけの、「ピン」構造です。それもボルトが緩めば、外れてしまうような仕口となる。
それを補うように、壁や床に合板を貼って全体で「剛」にしているのが現代の木造です。壁に頼るので、その下の基礎に集中荷重が起こり、ホールダウン金物の付近で基礎が割れてしまうのは、中越地震や中越沖地震で見られました。
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中引き(なかびき)は天秤に「大栓」にて固定
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「台持ち継ぎ」は2ヶ所の大栓にて固定
大栓は、上と下の材料に角穴を開け、組み合わせた後に上から長い栓を打ち込みます。
この栓は、先細りとなっていて、上からはたきこむと、どんどん食込みながら下がっていきます。
一度打ち込んだ大栓は、もう抜けません・・
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屋根貼りの当日は積雪の後・・
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雪を除きながらの屋根貼り
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外部はダイライトを貼って覆いました
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上棟式の様子
お客さんが、折を持ってご近所を回ったとき、おばあちゃん方から誉められたらしく、にこにこして帰ってきました。
毎日、近所の人が眺めているらしく、年配の方々ならば、昔の造りだということを理解しているようです。
「金物を使っていない」と誉められ、お客さんも大満足というところ・・
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