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午前中は雨。午後からは晴れ間が広がりました。
雨が降るのも今日くらいで、明日から晴れがつづくようです。
来週は前半は雨の予報が続くので、梅雨らしくなりそうです。
宮本町M邸も外部を早めたいところ・・
(あと外装のみとなっています)
写真は、村松町(五泉市)にあるマルユーにて販売している魚の形の越後杉プレート(1枚500円)です。
形は色々なものが可能で、1枚1枚型にあてて職人さんがジグソーにて切り出しているそうです。
マルユーは越後杉の天然乾燥材を保有する、県内でも有数の材木屋さんで、敷地内には1000m3を越す丸太をストックし、大割りにして寝かせています。
人工乾燥工場がメインの越後杉ですが、天然乾燥にこだわりたい場合は、中越地区のほとんどの材木屋さんがここから買って流しています。
丸太の在庫を大量にかかえるには広大な敷地と経営体力が必要です。
仕入れた物は、早めに売って儲けを出すのが商売のコツですが、あえて長時間寝かせる天然乾燥にこだわるには、よほどの覚悟が必要です。
「越後杉は儲からない」ものです。
「イメージ戦略」として地元産ブランドの名前に釣られて導入しても、長続きせず、結局、国産材にシフトせざるを得ない大工、工務店、材木屋さんが多く、長続きしない理由は、
「品が悪い」
「強度がない」
「高い」
のどれかに決まっていて、さんざん文句を述べて辞めて県産材のイメージをかえって悪くしてしまうか、破産若しくは大手に吸収されていく姿をみると、県産材にこだわるには、知恵と工夫と根性と努力が必要です。
その覚悟が無ければ、手は出さないことです。国産材にこだわったほうが良い。
では、県産材にこだわる理由はどこにあるのか?
お客さんに直接のメリットは殆ど無い県産材を使う理由。
それは、地元の山を守り、新潟の豊かな自然・資源を後世に残したい。
ただそれだけ・・・
それには、高度な大工技術、それを駆使するための設計技術を磨くことに努力を惜しまない。
「家」を「売る」のではなく「建てる」のが、私の目標であって、私を必要とする人には、とことんまで力を発揮したい。
地元の山の木が助けを求めているからこそ、自分の持てる力を注ぎ込む。
「粗悪」と言われている「県産材」を最大限に活かすことが私の使命であり、喜びです。
それは、これからどんな時勢になろうとも変わらないでしょう。
先祖代々、大工を継承してきた私のDNAに刻まれているのかもしれません。
(我が社は創業90周年らしい・・)
マルユーは、県が越後杉を推し始めた当初から参加していて、昔ながらの自然のサイクルに沿った材木屋の形態を守り続けています。
建材屋のような横流しばかりしている製材機も持たない「自称・材木屋」さんが多い中、山を買って、切り出してストックしておく材木屋さんは珍しい存在です。
木の性質を見ながら割っていく技術も継承していく必要があるでしょう。
昔、家具職人だった人が勤めていて、色々な家具や小物をつくることもしています。「県産材」で食べていくには「努力」が必要です。
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倉庫いっぱいに眠るアイテムはタカラの山?
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こんなイスもあります
山の木の話へ・・
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