べんりや日記

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杉テーブル

2007-04-18 12:22:40 | 長岡市土合町K邸(越後杉)


長岡市内の桜は満開時期を過ぎ、先日の雨によって半分くらい散りました。
山は山菜の時期を向かえ、若葉の芽吹く季節となります。

雪国の春はあっという間にやってきて、あっという間に過ぎ去ってしまう・・
それでも、寒気が残っているのか、寒い日々が多々あります。
移動性低気圧の通過により、突風が吹き荒れることも多い。
今年の天候は全く読めないので、外仕事もままならぬ状態が続いています。

そんな中、土合町K邸の引渡しが近づいています。
暖房器具の試運転もほぼ終了し、カーテンの取り付けも終了。
あとは、電話やTVが入れば暮らせる状態になります。

お客さんのご要望で、居間の丸柱に合わせたテーブルを作成し、搬入しました。
既に、吉田町T邸で使われたアイディアなのですが、テーブルを扇方にして、円形柱に合わせてくりぬいた部分を柱に合わせると、柱を中心にぐるぐると回転できて配置が自由にできる形状です。
カウンター部分も杉の端材を集成して作ってあります。
余った材料を捨てずに最後の最後まで使ってやろうという試みです。
おもしろいテーブルになりました。

ここに座って、円形柱を眺めながら語らうと時間の過ぎるのを忘れてしまうのは、吉田町T邸と同じです。
癒しの空間となれば幸いです。




丸柱の脇に、透明のガラスを使った「戸棚」が見えます。
これも、見学会のときに論争になったのですが、ガラスが素通しなのが嫌だとか、良いとか・・賛否両論の建具です。

もともと、この戸棚(というか物入れ)は、この後ろ側の通路からも使えるように両方が引き違いの戸になっています。
通路の奥には脱衣室があり、その窓を開けて、こちらの物入れの建具を通路側と居間側の両方を空けると風通しが良くなるように設計しました。

また、通路部分は暗くなりがちなので居間からの明かりを取り入れるために透明ガラスにしたわけです。

ただ、この物入れが「食器棚」の用途になるのか、「飾り棚」、若しくは「食品庫」の用途になるかでガラスが透明か半透明、若しくは全くフラッシュにして何も見えないようにするか色々な意見がありました。

中には、「飾り棚」としてディスプレイするスペースとして使うという人もいるし、食品庫として外から全く見えないほうがいいという人もいる・・

そんな意見のある中、主体になるのはお客さんがどう使うかということなのです。
使い方によって、半透明にすれば良いし、パネルにしてもいい。
ガラスを捨てるのは環境によくないので、フィルムを貼ることで対処する予定ですが・・
どうなることやら・・

こんな感じで、自由度がある家がいいと思います。
まったく、これはこうだと言うのではなく、住む人が工夫して使える部分を残す・・
おもしろい住み方を考え出す自由度があったていいじゃないでしょうか?

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