べんりや日記

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長岡市土合町K邸 内覧会

2007-04-16 12:20:44 | 長岡市土合町K邸(越後杉)


先週、先々週はバタバタしてブログの更新もままならぬ状態でした。
内容は、面白い話が盛りだくさんなのですが・・

長岡市土合町K邸の内覧会をこの連休に開催しました。
今回は、構造見学会に来られた方や知っている方々を案内するのみのこじんまりした内覧会でしたが、10組ほどの来場者があり、ゆっくりと話ができたので充実した内容となりました。

初日は低気圧の通過に伴い、大風で荒れていましたが、玄関前の風除室に入ると、全く影響も無く、家の中は2重サッシで風の音も入ってこないので静かでした。

2日目は、逆に晴れて、お花見には最適な日和でした。
風も少しあったので、窓を全開して、工事後(いや、工事中も含めての)はじめての空気の入れ替えをしました。
初日は少し寒かったのでエアコンや蓄熱暖房をかけて暖めていたら、VOC(室内汚染物質)が出ていたらしく、頭が少々痛くなりました。
工事期間中、冬場だったので殆ど換気もせず、表具に珪藻土入りクロスを使っていたとしても、ユニットバスや建材、器具の樹脂部分から出てくるVOC量を抑えることは困難だったようです。

部屋を暖めて、VOCを強制的に発散させ、窓を開けて空気の入れ替えをすることで、汚染濃度を下げる「ベイクアウト手法」を引渡し前に何回か行います。ウチの建物の場合は、これで十分。
建材の使用量は格段に少ないし、表具も珪藻土入りですから・・

工事後初めての深呼吸を行い、春の風を十分取り入れてすがすがしい室内の中、2日目のお客さんを迎えました。

器具が正常に使えるかどうかも、こういう期間に確かめられます。
初日の夕方に蓄熱熱暖房のスイッチを入れ、深夜電力で暖められるかチェックしました。
2日目の朝に家に入ると、玄関先がほのかに暖かく、居間に置いた7キロカロリーの蓄熱暖房1器で全館暖房に近い状態になることを確認。
ウレタン断熱材の吹きつけにさらに内側にグラスウールを入れ、さらに外壁はウレタン断熱の入った鉄板サイディングですから3重断熱になっている。しかも2重サッシなので樹脂製ペアガラスよりも保温性能は格段に上。そして縁側や玄関の風除室により熱の損失を抑える間取りにしてあります。
換気はおそらく、パイプフードやコンセントや分電版などのすきま風程度の適度な換気量でしょう。
雪国の場合はこれで十分だと思います。
木組みの伝統構法を駆使するのも見せ場のひとつですが、住宅としてもトップクラスの性能であることも確認していただきたいところです。

と言っても、お客さんの視点は古民家風の梁や木組みに集中していることは明白でした。
吹き抜けから入る光で照らされる大空間の居間や、玄関先の丸柱、円形階段が見所で皆さん十分に堪能していただいたようです。
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