べんりや日記

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栄町 T邸 伝統補強

2008-02-01 09:07:38 | 旧栄町 T邸(越後杉)


昨晩からの雪が積もり、長岡市では20センチくらいの積雪量となりました。

今年は、断続的に雪が降るので、あまり積もってはいません。
このまま、雪下ろしの無い冬となってくれればよいのですが・・

先日、栄町T邸の構造補強(修正)工事を行いました。
差鴨居と脇にかませた柱との間に15ミリほどの隙間ができていたのです。
引渡しから1年近くが経とうとしていますが、その間、柏崎沖地震があり、その影響かとお客さんも心配しておられましたが、実際には、木が狂ったというものです。

9尺(2.7m)の間が、「頭押え」も無い部分で、差し鴨居自体が反ることで、真ん中あたりが一番空いて、このような状態となっています。
反りが逆側になるように、木をもってくればよかったのでしょうが、なかなか読めないのが山の木です。

これにジャッキをかけて修正し、つっぱりを逆側の差鴨居からとり、さらに写真のように井桁格子状に組んだ角材で、壁剛性を確保しました。
(はじめから、こうしていれば、地震にも強かったのだろうけれど・・)

ここは、下屋に設けた明り取りで暗い廊下を照らす場所なので、井桁格子状にすることで明かりも確保します。
これは、前に、岡山の田原設計さんの講習でお招きしたときに教えて頂いた方法です。

伝統的な方法で補強する。

実際に、壁全てをこれでやって、筋違い無しで家の中に壁を作らず、明かりが取り入れられた家に携わったことがあるとのことです。
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1 コメント

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Unknown (けんちぃ)
2008-02-09 11:22:37
とても参考になりました。
使用できる機会があればと思います。
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