住まいの相談で現地に行くことがよくあります。リノベーションの場合の現地とは、すなわち「住まい」という事になりますが、実際の建物の状況を知る事はもちろん、どのような暮らし方をしているしているかを知る為にも、現地調査(ゲンチョウ)は欠かせない。ゲンチョウの時は、現在の状況を知るのが目的であるので、なるべく普段通りの様子を拝見させてもらう。飾っても装ってもない状況-だからこそ見えるもの。
調査しながらその暮らし方に魅せられる事がよくある。そんな時、建物の老朽化だったり、不具合だったりはしっかり調査しつつ、この世界観を活かす空間とは?とあれこれ考え始めたり妄想の世界に入る。住まい手のそれぞれの暮らしがあり、設計者はその暮らし方にインレーションを受け、その住まい手ならではのものを創ろうとする。当たり前のことではあるが、住まいは住まい手が居てこそなのだ。
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