住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

ターシャさん

2009-05-16 22:17:47 | よその庭
(ターシャ展)
1週間に一度、講師として行っている町田デザイン専門学校から、ターシャ・テューダーさんのチケットをいただいたので、先日見に行った。

ターシャさん(故)は私が説明するまでもなく、アメリカで愛されていた絵本画家であり、挿絵画家・園芸家(ガーデナー)・人形作家でもある人ある。数年前、NHKで放映された「ターシャ チューダー四季の庭」は記憶に残っている人は多いんじゃないかと思う。

その展覧会は絵本の原画をはじめ、日常で愛用した衣類や食器、庭の道具類などを中心とした展示で、全体にこじんまりとした展示ではあったが、見ごたえがあるものだった。
展示の中で日常生活で愛用しているお皿があり、よくみるとひびだらけだった。何でも、お気に入りだったその皿は何度も割れてしまい、そのたびに接いでまた使用するというものだった。普通であれば割れたものをわざわざ接いでまで使用しないと思うし、そもそもお気に入りならあまり使用せずに、どこかに飾っておくか、使用を控えるかすると思うがそれをしない。お気に入りのものはそれを使う事がによってその真価を発揮するというのだ。ターシャさん華やかな面が取り上げられがちだと(私は)思うが、モノに対して厳しくもやさしいまなざしを感じるエピソードであった。

ターシャ・テューダーさんが見る者を魅了するのは、花を通して感じる一種の華やかさだけではなく、決して平坦とはいえない年月の中で、それでも絶えず手と体を動かし、生活と共に庭やその他があり、それは努力云々というより、生活そのものであり、それらが空気感として伝わってくるからだと思う。だからこそ、発する言葉には力があり、説得力があるのだと思う。

(キンタの庭)
ホームページを見ていただいている人は何の画像か解ると思うが、庭に向かって腰掛けている後ろ姿は、パン屋のコック、キンタさん。新作のパンの構想を練っているらしいが、椅子の傾き具合がその出来なさ具合を表している。グリコのおまけの電子レンジやレジが見える。ターシャ・テューダーさんの庭とは全く無関係なのである。

追伸、「住人十色」(じゅうにんといろ)という番組 http://www.mbs.jp/toiro/ で我家が紹介される次回予告(動画)が見れます。本番組は5月 23日 (土曜日)17:00~17:30毎日放送放映です。関西地方のみ放映で、住人本人(じゅうにんほんにん)も見れません。ってどうゆう事(笑)


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