すずか*ぜ便り

季節の花や風景、美味しいものなど、日々の暮らしで見つけたものを気ままに撮っています。

星組『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』・ライブ配信

2020-08-03 | 観劇&映画のこと

 

 

 

公演休止となっていた東京宝塚劇場ですが、

7月31日に星組公演初日の幕が開き、

翌8月1日、

嬉しいことに全編ライブ配信がされました。

 

コロナ禍が治まるまでは劇場へは行けそうもない、

県内の映画館での千秋楽ライブ中継もちょっと・・・

当分舞台は観られないかも、と寂しく思っていた私ですから

もちろん飛びつきました。

家にいながら今上演されている舞台が観られること、

もうもうありがたさしかありません。

 

幻想歌舞録

『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』
作・演出・振付/謝 珠栄
 

紀元前の中国大陸に西の地からやってきた流浪の民“汶(ブン)族”は、彼らの神“瑠璃瑠(ルリル)”の使いに導かれ、豊かな自然と土壌を持つ“亜里(アリ)”という地にたどり着いた。そしてその地に「汶(ブン)」という小国を築きあげる。
紀元前800年頃、勢力を拡大する周の国は、汶族の首領・麻蘭(マラン)を征討し、汶を攻略。ここに汶族は周国の統治下に置かれる。その美しい亜里の地に、数々の戦の手柄を持ち麻蘭征伐の勇者と称えられる管武将軍と共に、新しく大夫となった丹礼真(タンレイシン)が赴く。志し熱く理想にもえる礼真は、敬愛する将軍から汶族の聖地と呼ばれる“眩耀の谷”の探索を命じられる。汶族の残党(麻蘭の手下)が潜んでいるというのが名目上だが、周国王宣王は、谷にある黄金が目的。そんなこととは露知らず礼真は、ある日神の使いの幻を追ううちに、一人の汶族の男と遭遇し、眩耀の谷を見つけることができる。しかしそこで出会った汶族の舞姫・瞳花(トウカ)とその男により、礼真の運命は思いもかけぬ方向に流されていく。母国を信じる礼真に待ち受ける試練とは、そして希望とは…。
謝珠栄氏が礼真琴と舞空瞳を中心とする新生星組のために書き下ろす、幻想的な歴史ファンタジーにご期待下さい。

(宝塚歌劇HPより)

 

星組公演『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』初日舞台映像(ロング)

 

新トップコンビ大劇場お披露目公演です。

(以下、ネタバレごめんなさい)

 

周の大夫である礼真(礼真琴)が実は汶族の王の末裔で

最終的には(たぶん)汶族の王となる、という

簡単にいえば英雄譚です。

(でも、礼真は英雄らしさはなく常に気弱に迷う

 

多少強引な流れや

え?な演出もあったけれど

(汶族が宝として大事に守ってきた谷の黄金が

実は偽物だった、は汶族かわいそうすぎる

全体的なストーリーはまあまあわかりやすく

悪役のさじ加減もよく面白かったと思えるのは

演者の力あってこそでしょうか。

 

周の王役のみつるくん(華形ひかる)はこの公演で退団なのに

最後の役が欲に目がくらんだ王様

もうちょっと華のある役にしてほしかったよね。

 

専科から異動して星組にやってきた2番手の愛ちゃん(愛月ひかる)。

宙組での快演が強く印象に残っていますが、

周の将軍役、悪役ですけど貫禄があってさすがでした。

 

礼真の母役は組長ゆずみさん(万里柚美)。

さゆちゃん(紅ゆずる)の後を継いだ

こっちゃん(礼真琴)のお披露目を見届けての専科異動になるんですね。

本当に星組の母でした。

いなくなるのはやっぱり寂しい。

 

3番手のせおっち(瀬央ゆりあ)は

謎の男・実は瞳花(舞空瞳)の生死不明の兄・汶族の王役。

‘王’感がしっかり出ていて

いろいろな部分でますます熟してきた感じ。

よかったです。

 

ストーリーテラーとして通して登場するくらっち(有沙瞳)が

実は礼真と瞳花の娘とわかって幕。

そうくるか~、なオチでした。

 

巫女役のみのりちゃん(音波みのり)もですけど、

娘役さんの充実も私的には押しポイント。

 

それにしても、

相変わらずこっちゃんのダンスは軽やか。

(重く作ってはいないだろうけど)鎧を着けての剣舞もキレキレでした。

 

歌って踊れるトップのもと、

パワフルでスピーディーなショーは

(私は)完全に置いて行かれました。

 

それぞれの見せ場が多かった印象はありますが、

終わってみれば

あれ?どんなだったん?状態なので

すみません、語れないです

 

ただ首席入団同士の新トップコンビは

二人とも踊れて技術的には不安はありませんから、

これからのショーも大いに楽しめることは確か。

もっとラブラブ感が出てくれば、と期待します。

 

実力派トップが率い

フレッシュなメンバーに

(私が知らなかっただけの若手さんたちですけど)

要所を締めてくれる愛ちゃんを加えた星組、

引き続き楽しみな組であったのが嬉しい限りです。

 

今の星組の姿を見て

さゆちゃんも安心したのではないでしょうか。

 

久しぶりの舞台をウルウルしながら堪能し、

行き帰りの大変さもなく、終われば即家。

ライブ配信はコロナが去ってもやってもらいたいくらい。

 

まあ、それはそれとして、

早く生舞台が観られる日が来ますように・・・

 

(とりあえず、みつるくんのラストデイを見届けたいので

千秋楽ライブ配信をポチりました)

 

(元写真がどこか行っちゃってサイズ小さめです

 

 

ショー「Ray」にちなんで

過去記事より薄明光線と天使のはしご。

 

(思い出しながら、ちょこちょこと書き加えました)


‘KERA×生瀬勝久’のラブコメディ舞台・『グッドバイ』

2020-01-16 | 観劇&映画のこと

 

 

(公式HPよりお借りしました)

 

 

先日『グッドバイ』を観劇しました。

 ゆうちゃん(真飛聖)が出演ということからの観劇ですが、

それをさておいても

楽しく、面白く、美しく、

しあわせ感のある舞台でした。

 

(ストーリー)

 昭和23年の春、戦後の東京。

文芸雑誌「オベリスク」編集長・田島周二は

編集のかたわら、闇商売で大儲けしていた。

文壇の大家の葬儀の席で

文士の連行と久しぶりに会った田島は、

何人もいる愛人を整理し、

闇商売から足を洗い、

疎開先にいる妻子を呼び寄せたいと思っている、と話す。

愛人の人数は、もはや自分でもわからないほど。

その中でも頻繁に会っているのは4人だという。

連行はそんな田島に、

美人を連れてきて‘ウソの女房’に仕立て上げ

一緒に愛人たちを歴訪し、

「グッドバイ」を告げていくのはどうかと提案。

そのアイディアに乗った田島は

闇米の取引で顔見知りになったかつぎ屋・永井キヌ子に

高額の報酬を支払い、

‘別れの行進’に取り掛かるが・・・

(プログラムより)

 

ゆうちゃんは主人公・田島周二の妻・静江役。

芯のある大人の女性がゆうちゃんにぴったり。

でもコメディですからゆうちゃんの持ち味もちゃんと出ていて

「あ~、ゆうちゃんだ」を感じられた役でした。

 

周二役の藤木さんには

裏の顔を持つダーティーな雰囲気は感じられなかったけれど、

口がたち優しく

おまけに本人がイケメン、

女性になぜかモテる、というのは納得の役ですね。

 

偽の妻・キヌ子役のソニンちゃん、

バイタリティのある汚れ役、大熱演でした。

(劇中、投げたものが舞台袖の柱にぶつかって

跳ね返ってくる、というハプニングに

吹いちゃってました)

 

演出も担当した生瀬さん、

調子良さの中に悲哀が見え隠れする

ドラマで見るままの芝居巧者でした。

 

演者は上の12人のみ。

一人何役もするという

本役とは違う人物となっての演技も見られて

ある意味お得感があります。

 

台詞のやりとりもテンポよく、

出演者の一体感をすごく感じました。

 

印象的だったのが舞台セットです。

上下2段で場面を変える演出でしたが、

色がとても効果的に使われ、

シンプルで美しい舞台美術でした。 

 

そうそう、原作は

かの太宰治の未完の遺作。

読んだことはなかったけれど、

こんなコメディも書いていたんですね。

その後のストーリーは

ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの創作となっています。

 

今回の舞台は再演とのこと。

初演でのキヌ子役は小池栄子ちゃんで、

これまたキヌ子役にピッタリじゃない?と思ったら

まさに「当たり役」だったそう。

 

三谷(幸喜)映画『記憶にございません!』では

中井貴一さん演じる総理の事務秘書官役。

首相秘書官役のディーンさま(ディーン・フジオカ)よりぜんぜんよかった彼女で、

ドラマでもいつもキラリと光る演技をしてますよね。

 

このKERA版『グッドバイ』、

2月には映画として登場します。

田島周二役は大泉洋、

キヌ子役が彼女と知り、楽しみでなりません。

この二人が主役、

面白くないわけないじゃないですか?

 

(舞台が気になる方はこちらをどうぞ)

(舞台 KERA CROSS第二弾『グッドバイ』プロモーション映像

 

「グッドバイ」公式HP

 

追記:ゆうちゃんのインスタに舞台のダイジェスト映像があるので

よろしかったらご覧ください → 

 

<1月13日 「かめありリリオホール」にて観劇>


花組『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』

2019-11-20 | 観劇&映画のこと

 

 

 

花組『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』を観劇しました。

 

 トップスターの退団公演です。

チケット取れないかも、と

千秋楽ライブビューイングのみを覚悟しましたが、

運良く友会のチケットが当たりました。

それも8列目という良席。

みりお(明日海りお)の男役最後の舞台姿をしっかりと観てきました。

 

花組公演『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』『シャルム!』初日舞台映像(ロング)


“青い薔薇”この世には存在しない禁断の花…。

自然界の掟に背いた罪で、闇と孤独の中に閉じ込められた“青い薔薇の精”。

過ぎ行く時の中で、彼の心に残ったものは…。

19世紀半ば、産業革命による経済の発展で空前の繁栄を誇る大英帝国。

世界初の万国博覧会が大成功を収めたロンドンでは、

科学の進歩がもたらした品々が人々の消費熱を煽り、異国からの珍しい植物が大ブームとなっていた。

ある深い霧の夜、

植物研究家のハーヴィーは、枯れ果てたウィングフィールドの屋敷の庭で”青い薔薇の精”と名乗る男と出会い、

かつてこの屋敷に住んでいたシャーロットという少女にまつわる話を知ることになる。

それは、現実に起こった事なのか、それとも…?

人々が現実だと信じている世界と目に見えない異次元の世界とを交錯させながら描く、

大人の為のほろ苦く温かなオリジナル・ミュージカル。

人間離れした美しさを漂わせる“青い薔薇の精”に挑む明日海りおが、

耽美的で幻想的な世界に誘います。 

(宝塚歌劇公式HPより)

  

妖精に馴染みのない日本で

‘さよなら’に妖精の話ってどうなの?というのはありますが、

みりおの繊細で美しい姿をたっぷり見られるので

ある意味、かえってよかったのかもしれません。

 

大劇場お披露目にして老け役を演じることになったトップ娘役・はなちゃん(華 優季)、

幸せな子供時代から一転、不幸な結婚をへての行方知れず、

そして妖精の物語を書く作家として再登場、

浮き沈みのある役を頑張りました。

芝居心のある娘役さんであり、

それがトップ娘役抜擢につながったことがよくわかりました。


植物学者ハーヴィー役の2番手・れいくん(柚香 光)、

抑え気味のお芝居がとても自然でよかった。

この調子で頑張れ~。

いよいよ次公演はトップスターです。

音程が微妙に外れがちな歌のほうも頑張って~)


気になった点をいくつか。


妖精を見た者には

大人になる前に妖精のことを忘れさせる‘忘却の粉’を振りかける、

というのが自然界の掟とされ、

それでいくと

妖精が見えるのは子供ということになるのだけど、

大人のハーヴィーにエリュ(みりお)が見えたのはどうして?

シャーロット(はなちゃん)に粉を振りかけることだけが問題となっているけど

ハーヴィーのことは問題ではないの?

(そのことに触れたシーンに私が気づいてないだけかも、ですが)

 

はなちゃんは

老作家として老け役のまま舞台が終わるかと思いきや

デーヴァ(自然界の女神)の魔法により若き姿に。

エリュが忘却の粉を振りかけるも

粉がまさかの期限切れにずっこけました

(ていうか、女神には忘れさせる 力はないんだね)

 

エリュも元の白い薔薇の精に戻り

庭にも以前のように薔薇が咲きみだれ、

都合のいい話が続く結末に少々違和感はあれど

まぁ、それが宝塚。

(シャーロットの姿はその後どうなる?が密かに気になる~)


衣装がどこまでも美しいので

それを見るだけでも私には眼福です。

やっぱり有村先生の衣装は最高だ~。


 

 

(日比谷シャンテ・「花組ステージ衣装コレクション」より)

 

有村先生が担当した『CASANOVA』でのみりおとはなちゃんの衣装は

シックな色使いも素敵ですが、

刺繍やレース、ボタン、細部までのこだわりが素晴らしいです。

 

 

こちらは横浜アリーナでのコンサート『恋するARENA』の衣装。

担当は有村先生ではないみたいですが、

キュートすぎて言葉がでない・・・

 

はなちゃんのお披露目公演でもありましたが、

可愛い衣装が着られてよかったね、はなちゃん。

 

 

花モチーフがちりばめられたこんな甘~い衣装が似合うのは

やっぱりみりおしかいません。

 

どちらも宝塚クオリティ全開の衣装で

なんか嬉しくなりました。

 

(ショー『シャルム!』の衣装は有村先生でなかったし、

気が入らなかったのか

あまり覚えていないのでスルーします。

大劇場お披露目なのにトップ娘役としてのはなちゃんの見せ場は

歌もダンスもちょこっと。

フルフルちゃん’という魔法少女の可愛さ押しだけで

結局実力のほどがわからずじまいでした。

 

エトワールを務めるくみちゃん(芽吹幸奈)は今公演で退団。

ゆうちゃん(真飛聖)時代からず~~っといてくれて、

花娘ちゃんとして、(花野)じゅりあちゃんの後の副組長として

長らく花組を盛り立ててくれてありがとう。

 

ヒロイン経験のあるしろきみちゃん(城妃美伶・しろきみれい)も退団。

ほか2名のおねえさん花娘たちも。 

花娘ちゃんが続々と去ることになり

ほんとうに寂しい限りです。

 

 ゆうちゃんから蘭とむさん(蘭寿とむ)へ、

そしてみりおへと受け継がれた花組は一番愛着のある組。

在任が長かったのもあるけど、

ゆうちゃんの時以上に観た公演が多いのではと思います。

 

とりわけ歌唱が心地よく

安心して観られるトップスターなのに

なぜかハマるまでいかなかったみりおで

観劇できたことだし

千秋楽ライブ中継は行きません。

なので、この日見たみりおが私には最後の男役姿です。

 

長い間花組を守ってくれて

美しい男役姿を見せ続けてくれてありがとう。

 

 

いつのまにか

こんなフォトスポットができてました。

 

<11月3日 日比谷・「東京宝塚劇場」&「日比谷シャンテ」にて>


ゆずる、フォーエバー! ~星組東京千秋楽

2019-10-19 | 観劇&映画のこと

 

 

(ライブビューイング特別プログラム。

もっといい写真あるはずなんですけど?

ど~してこの表紙?)

 

 

さゆちゃん(紅ゆずる)が‘元タカラジェンヌ’となって約1週間。

さゆちゃん、どうしてるかな?

燃え尽き症候群に陥ってないかな?

とふとした時に思う自分がいます。

 

もはや記憶が曖昧になってしまった部分もありますが、

備忘録として千秋楽のことを残しておきます。  

 

 公演内容はすでに前ブログに記したとおり。

一つ言うならば

千秋楽ハイなのか

特にコミカル演技がよりオーバーになってました。

アドリブも増えていたかもですが、

全然気づいてないです

 

さゆちゃんのもくろみどおり

ラストステージでありながら

しんみりなしに

温かい気持ちのまま「GOD OF STARS-食聖-」を観終え、

「Eclair Brillant エクレール・ブリアン」でも涙なく終われそう、と思ったら

デュエットダンスの最後、

二人が抱き合うシーンで

さゆちゃんがあーちゃん(綺咲愛里)に「ありがとう」と言っていて

あーちゃんがたちまち泣き顔になってしまうのを見て涙腺決壊

結局しんみりに陥ってしまいました。

 

続くサヨナラショー。

私の最大の注目点は

本拠地・宝塚大劇場の客席案内係・

星小路紅子(ほしのこうじ・べにこ)が登場するかどうかでしたが、

期待を裏切らず東京デビュー。

しかも大劇場千秋楽から数倍パワーアップしてました。

 

前日の公演が台風のため中止されたのを受けて

まず「台風、いい加減にしろ!

日本国民に謝れ!

宝塚ファンに謝れ!」

と台風に喝!から始まったのですけど、

これを取り上げたネット記事に

「多くの被災者がいるなかで不謹慎だ」とか

「タカラジェンヌにあるまじき下品な言葉遣い」とか

中には自分のご贔屓トップスターを引き合いに

紅ゆずると大違いで素晴らしい、と言いたいのか?な、

それこそ品のないコメントまで

批判的なコメントが寄せられました。

 

‘紅子’はタカラジェンヌではないし、

(いわばさゆちゃんの一人芝居での役)

人一倍宝塚愛が強いさゆちゃんは

トップスターである自分の立場も十分わかっているし、

たくさんの被災者がいることもわかっていての紅子です。

 

男役さんは役により

時に乱暴な、決して品ある言葉でない台詞がありますが、

こういう人はそれも「タカラジェンヌ失格」と言うんでしょうかね。

まったくもってナンセンスです。

 

こういう勘違いコメントを寄せる人たちには

さゆちゃんの舞台を観てから

言えるものなら言ってみな、の気持ちになります。

もう観られないのが残念ですけど。

 

さて。

パワーアップした紅子はとにかくしゃべりました。

あい変わらず観客いじりをします。

紅子の迫力に「こわっ」と客席から。

「なに? こわっ、って聞こえたわよ~」。

 

オケのみなさんいじりもするけれど、

感謝も忘れません。

新人公演で

出だしがわからず合図を送ってもらった指揮者の先生には

「その節は本当にお世話になりました」

と深々お辞儀をし、

(オケの皆さんは)「うちわをふってくれるのよ~」。

 

「気になる人がいるの。

まこと(礼真琴)よ!」

(次期トップよろしく、の気持ちかな)

「顔はキュートなのに、声がハスキーなのよ。

ギャップよ。

私もよ。こんなにきれいなのにこれよ。

世の中ギャップよ、ギャップ~」

いやいやいや、さゆちゃん本人がギャップですから~~(笑)

 

たくさんたくさんしゃべって

「ゆずる、フォーエバー!」と去って行きました。

 

前回のサヨナラショーの紅子は

さゆちゃんのことは‘ゆずるちゃん’だったのに

今回は‘ゆずる’。

紅子にどんな心境の変化が?

気になる~。

 

以下、さゆちゃんのご挨拶です。

 

とうとう宝塚を旅立つときがやってまいりました。

宝塚人生のゴールで見えるものがこんなにもきれいなものだとは私は想像できませんでした。

今まで過ごしてきた時間がこの瞬間のためのものなのかもしれないと今、感じています。

出演者、スタッフ、そして、お客さま、宝塚を心から愛する人が集うこの場所が私は大好きです。

一度きりしかない人生の中で、心が震えるほど愛する場所で過ごすことができた私は、本当に幸せ者です。

この場所が大好きだから、この場所で起こる奇跡を信じているから、

1人では乗り越えることができない壁を乗り越えることができました。

この美しい宝塚が、いつまでも永遠でありますように。

今まで本当にありがとうございました。



同期のお花渡しは 
 
予想どおり、元宙組トップスター・まぁくん(朝夏まなと)でした。
 
組からはまこっちゃん。
 
大劇場では涙、涙のまこっちゃんでしたが、
 
今回はこらえました。
 
さゆちゃんから涙禁止令が出ていたと思われます。
 
と思ったら
 
万里組長が泣いちゃった。
 
ず~っとず~っとさゆちゃんの奮闘をそばで見てきて、
 
さゆちゃんがトップになってからは
 
組のことなどでおそらく一番話し合った仲ですもんね。
 
ほんとうに寂しい気持ちでしょう。
 
 
カーテンコールでも
 
ファンに感謝を伝え続けたさゆちゃん。
 
でも、やっぱりあーちゃんは特別な存在みたいで
 
「可愛いと思った相手役はあーちゃんしかいません!」と
 
あーちゃんラブ全開。
 
 
さゆちゃん、それを言っちゃダメでしょ。
 
今まで相手役を務めてくれた娘役ちゃん全員、
 
むくれちゃうよね~
 
 
「しゃべらなければ・・・と言われますが、
 
ム・リです!」とさゆちゃんの言に対し、
 
客席から「それが紅ゆずる!」とナイスな返しが。
 
8月の大劇場千秋楽でも
 
さゆちゃん自身がファンとのやりとりを楽しんでいる風でした。
 
これまでもそんな場面がたくさんあり、
 
ファンとの距離が近いトップスターだったというのが想像できます。
 
 
 
「昔からどんな状況の時でも

人に優しく、穏やかに接してくれるさゆみは、

誰からも愛される存在でした」とは

同期の元花組トップ娘役・桜乃彩音ちゃん。

 
「さゆみさんの手が好き。
 
どんなときも手を差しのべてくれるから」とあーちゃん。
 
 
型破りなことで
 
誤解を受けることが多かったかもしれないさゆちゃんですが、
 
本質はそんな人。
 
 
先日、オンデマンドで初めて「ANOTHER WORLD」を見ました。
 
谷先生がさゆちゃんがいたから作ったという
 
落語を題材にした抱腹絶倒なコメディは、
 
宝塚では異色作品、
 
まさにさゆちゃんしかできない
 
まるで吉本新喜劇を見るような作品でした。
 
 
いつもはイケメン男役さんたちが
 
アホな手伝(てったい)になったり
 
貧乏神になったり、鬼になったり、
 
かっこよさをかなぐりすて、
 
もちろん可憐な星娘ちゃんたちも
 
全力でお笑いに取り組んでいる姿は感動もので、
 
日頃さゆちゃんのトークとお笑いセンスにさらされ、
 
鍛えられている星組だから成立した作品なのでは?と思いました。
 
 
 
退団公演もさゆちゃんならではの超コメディで
 
ならでは、しかできない作品が二つもある、

というのはすごいことです。
 
 
これら二つのコメディ作品は
 
星組生の芸幅を広げたという意味でも
 
さゆちゃんが残した置き土産です。
 
これからの星組が楽しみですね。
 
 
さゆちゃん本人はこれからの予定は未定とのこと。
 
さゆちゃんが輝ける場所が早く見つかるといいのですが、
 
まずは、そのトーク力を活かし
 
スカイステージで番組を担当してもらいたい。
 
時々紅子が登場したりして。
 
 
紅子は司会業に転職して
 
「紅子の部屋」とか
 
「ベニコの朝」とか
 
はたまた「紅子の園」?
 
(うまいタイトルが思いつかない
 
バラエティ向きではあるけれど、
 
さゆちゃんの全力舞台も観てみたいです。
 
 
ともあれ
 
まずはゆっくり体を休めてから
 
さゆちゃんが再スタートとなる暁には
 
行ける範囲で駆けつける所存で、
 
私も、‘ゆずる、フォーエバー!’な気持ちであります。
 
 
 
(今日も・・・長々

華麗なる煌めき!・星組「Eclair Brillant エクレール ブリアン」

2019-10-12 | 観劇&映画のこと

 

 

(日比谷シャンテ・「星組衣装コレクション展」より)

 

 

さゆちゃん(紅ゆずる)最後のショーとなる「Eclair  Brillant」。

 

JポップやKポップのない

宝塚の伝統的なスタイル中心、

ゴージャスでハイセンスなショーでした。

 

私なりの注目点あれこれ。

 

あらためて群舞の素晴らしさに感動。

特に「ボレロ」の曲に乗せた荘厳なダンス。

モスグリーンやオリーブなど落ち着いたグリーン系の

飾りのない本当にシンプルな衣装も素敵でした。

 

これに限らず

衣装を担当する有村先生の

色使いとデザインのセンスの良さがすごく好き。

今ショーの衣装もどれも素敵でウットリ。

(「CASANOVA」の衣装も全部素敵すぎた)

「GOD OFSTARS-食聖-」の衣装も有村先生で

細かい所もすごく凝っていて感心する。

(たとえばリーがコンテスト時に着ている青いコック服、

ホンの普段着もお洒落でカッコよすぎる)

たぶん花組「A fairy Tale-青い薔薇の精-」の衣装も有村先生だと思うので

すごく楽しみ。

 

パリの場面。

風の精・まこっちゃんのダンスに

すごく風感を感じる。

リアルに風の精かと思う。

テーブルにひらりと座るのだけど

軽やかすぎて驚愕。

ひっとん(舞空瞳)に恋する設定で

次期トップコンビのプレプレお披露目的にがっつり見せてくれる。

(「食聖」でも二人の絡みが多い)

 

男役黒燕尾群舞にお笑い要素があるのは初めてで

さゆちゃん率いる星組だからこそ。

星娘ちゃんたちが桜の花となって登場しているのが

ビジュアル的に非常に美しい。

三味線演奏の群舞にグッとくる。

 

舞台セットの色に紫が多いのは

さゆちゃんの好きな色だから?と思ったら

パレードのさゆちゃん本人がうす紫衣装だった。

と思ったら大羽根も紫。

どんだけ紫好き?

 

 ショーもミュージカルも

さゆちゃんだから、の演出も多く

演出の先生方にも愛されているんだな、と

しみじみしました。

 

貸切公演恒例、終演後のご挨拶。

司会の元ジェンヌさんが

「二人がとても幸せそうなのが心にささりました」と

トップコンビの話を向けると

「(あーちゃんとは)熟年夫婦というか、‘めおと’というか、

ツーツーで・・・」と答えたさゆちゃん。

このラブラブがとってもとっても微笑ましい二人です。

私は‘戦友’的な絆も感じるので

いいトップコンビだなぁと今さらですが思います。

(お歌が怪しいこともあるあーちゃんですが、

頑張ってさゆちゃんについていったね。

ありがとう・・・)

 

ラストデイ目前の今なので一言加えます。

 

(公演プログラムより)

 

私はさゆちゃんの舞台メイクをした顔が大好きなのだけど、

実は舞台メイクでないさゆちゃんは

決して(一般的な)美人顔ではありません。

舞台でのさゆちゃんのお顔は上の写真のように美しく、

すらりとした立ち姿も素敵な

正統派トップスターです。

 

これまでになるのに

メイク方法をものすごく研究したんじゃないかと

私はここにも‘努力の人・さゆちゃん’を感じます。

 

宝塚の男役としての

このお顔を見られるのも明日が最後・・・

 

(「Killer Rouge キラールージュ」より)

 

(「ESTRELLAS エストレージャス~星たち~」より)

  

 本日の公演は中止ですが、

明日の千秋楽公演は予定通りとのこと。

台風一過の快晴になり、

風もおさまりますように。

空の神様、さゆちゃんに祝福を

 

さゆちゃんが幸せな卒業を迎えられますように・・・

 

 

さゆちゃんのこの時の顔、好きすぎる・・・

  

(関東が台風の直撃を受けようとしている時に

呑気な内容で気が引けますが・・・

大きな被害なく台風が過ぎますように)


とびきり明るくて、ハートフル・星組「GOD OF STARS -食聖-」

2019-10-10 | 観劇&映画のこと

 

 

 

(宝塚歌劇の映像や音楽、グッズなどを紹介するフリー冊子・

「TCA PRESS」10月号の表紙が

今作の雰囲気ズバリなので載せてみました)

 

8月の大劇場千秋楽ライブ中継からの

今回は待望の生舞台です。

 

上海の総合料理チェーン“大金星(グランド・ゴールデン・スター)グループ”の総帥にして、

三つ星天才料理人として世界にその名を馳せるホンは、

ある時弟子のリーに裏切られ、これまで築き上げてきた全てを失ってしまう。

シンガポールの下町へと流れついたホンを助けたのは、

行方不明の父親に代わって、自ら食堂を切り盛りするアイリーンとその仲間たちだった。

高慢なホンと気の強いアイリーンは反発しあいながらも、

料理に情熱を燃やす者同士次第に心を通わせていき、力を合わせて店を大繁盛させるのだった。

やがて、ホンとアイリーンは世界最高の料理人を決める“ゴッド・オブ・スターズ”へ参加する資格を得る。

しかし、ホンの存在に気づいたリーの策略で、

ホンとアイリーンは離ればなれになり、ホンは行方不明になってしまう。

アイリーンはホンの名誉のためにコンテストへ出場することを決心する。

果たしてアイリーンは、そしてホンは、星を取り戻すことが出来るのか…。

上海、マカオ、シンガポール、ドバイ等のゴージャスでスタイリッシュな現代のアジアを舞台に

華やかに描き上げる、アジアン・クッキング・コメディー。 

 (宝塚歌劇HPより)

 

星組公演 『GOD OF STARS-食聖-』『Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』 初日舞台映像(ロング)


 さゆちゃん(紅ゆずる)の希望で退団公演のしんみり感が一切なく、

皆でわいわい賑やかなシーンの多いドタバタ的なコメディですけど

俺様キャラのホンが

アイリーンやその仲間たちと出会い変わっていき、

仕事熱心な子だくさんのイクメンにまでなってしまう

とってもハートウォーミングなお話。

もうこれはさゆちゃんの真骨頂、

さゆちゃんならではの舞台になりました。

 

なんたってトップスターが赤ん坊(もちろん人形)をおんぶしている姿なんて

初めて目にしましたよ。

これができるのは

ゆうちゃん(真飛聖)か

さゆちゃんしかいないでしょう。

いやゆうちゃんも怪しい(笑)

 

健康サンダルを手に

カンフーで立ち回るトップ娘役も初めて見ました。

さすがさゆちゃんの相手役・あーちゃん(綺咲愛里)です。

 

さゆちゃん演じるホン・シンシンは

実は魔界のプリンス、紅孩児(こうがいじ)(「西遊記」の登場キャラ)。

やんちゃの末に地上に落ちて記憶をなくし、

大金星グループCEO、エリック(専科の華形ひかる)に助けられて

看板シェフになったという設定です。

  

最後は

アイリーンの店がある屋台街を買収して

食のテーマパークを作ろうともくろむ敵役のエリックも味方へ、

天界組、地上組総出で賑やかな大団円。

ハッピーエンドすぎて、

さゆちゃん、次回作もあるんじゃ?と錯覚しそうになります。

退団公演では

主人公(トップスター)が去って行く、という演出が多いですからね。

 

唯一退団風味だったのが

コンテストで勝利し、星を取り戻したホンが

自分を裏切ったリー(礼真琴)に

「星なんていらない。おまえにくれてやる!」と

その星メダルを手渡すシーン。

さながら

さゆちゃんからまこっちゃんへ

星組の継承バトンを渡すかのようでした。

 

 アイリーンが母親から絵本を読んでもらうシーンから物語が始まりますが、

アイリーンは「シンデレラ」より「西遊記」を選びます。

「孫悟空が好きなのね」という母親に

「孫悟空じゃなくて紅孩児が好き。

大きくなったら紅孩児と冒険するの!」と宣言、

そこから地上と天界、

二つの世界が交錯して物語が進んで行き、

結果アイリーンは幼き日の夢が叶ったわけ。

西遊記と現代の話を融合させた

作・演出の小柳先生の着眼と展開に感心しますが、

なぜ紅孩児を主役に?

そもそも紅孩児って何者?と気になる方はいませんか?

西遊記に詳しくない私、ちょっと調べてみましたよ。

 

紅孩児は炎を操る魔物。

「西遊記」では紅孩児は子供の姿をしているようですから

小柳先生がさゆちゃんに合わせて脚色したと思われます。

ついでに、

紅孩児の両親・牛魔王と鉄扇公主のエピソード、

牛魔王にたぬき顔の愛人がいるというのは実際の西遊記にあるようです。

専科の汝鳥さん・牛魔王が

組長の万里さん・鉄扇公主の尻に敷かれている感じが

なんとも微笑ましいですね。

これを機に「西遊記」を読んでみてもいいかも。

 

さて、気づいたことあれこれ。

 

舞台はシンガポール。

マーライオンの後ろの夜景がきれい。

特に花火。

大道具さん、いい仕事しましたね。

 

アイリーンが焼いたクッキー(おそらく超マズイ)を

アイリーンに隠れてホンが投げ捨てるシーン、

さゆちゃんがなんかカッコいい。

に限らず、

相変わらずさゆちゃんは

何気ないシーンでもいちいち決まってる。

 

ホンに代わり大金星グループの看板シェフとなるも

ホンにはかなわないと自信の持てないリーが

ホンの持つ力の一つとしてあげたのが

「人を丸め込むトーク力」。

リアルにさゆちゃんがそうなので

妙に納得(笑)

 

そんなリーは中華料理学院の主席だったことが自慢。

実際まこっちゃんは主席入団したそうで、

知ってる人はクスッとなる。

 

「ANOTHER WORLD」「鎌足」に続き

みつるくんが出演。

さゆちゃんの指名なのかしら?

気心知れた感がありました。

名前だけに華があるし。

ショーでも活躍でしたね。

 

少林寺ならぬ小林寺(こばやしでら)はウケる。

宝塚歌劇の創業者・小林一三氏に敬意を表して?

そういえば

星組に配属された新入団の105期生、稀惺(きしょう)かずとくんは

(松岡)修造さんの娘さんで

小林氏の玄孫にあたります。

阪急交通の貸切公演だったので

幕間に抽選がありましたが、

お手伝いにかずとくん登場。

緊張気味の初々しいかずとくんでした。

ちなみに

舞台ではホンとアイリーンの子供たちのうちのひとりです。

 

現在3番手位置のせおっち(瀬央ゆりあ)、

アイリーンの従兄弟で、ご当地アイドルのメンバー役ですが、

「鎌足」で中大兄皇子という大役を務めて頑張ったのに

今回ちょっと微妙な役で残念。

 

満漢全席で料理対決、

高級食材を探す旅に出たはずが

ホンの料理はまさかの餃子。

満漢全席はどうした?と思わずツッこみそうに。

中身はなに?と気になる。

 

番組はかの「料理の鉄人」風味。

私の記憶が確かなら・・・

美味しゅうございます・・・

知ってる人は知ってる名台詞。

 

小ネタありすぎて書き切れません

 

‘しんみり’はない代わりに

笑いはふんだん。

最後の日まで

ファンに幸せを届けたいというさゆちゃんの思いが詰まった舞台を

客席で楽しむことができて

本当によかったです。

 

あと3日

 

(まさかの)つづく。

今さらなのに

長くなってごめんなさい~。


星組大劇場公演千秋楽ライブ中継。

2019-08-23 | 観劇&映画のこと

 

 

 

去る19日は

星組宝塚大劇場公演『GOD OF STARSー食聖ー』の千秋楽。

東京公演を待ちきれずライブ中継にて観劇しました。

(翌日に上げるはずが今日になってしまい

少々鮮度落ちですが、

興味のある方はおつきあいくださいね)


さゆみちゃん(紅ゆずる)の退団公演、大劇場ラストステージは

彼女らしく

どこまでも明るく、賑やかでした。

 

演目内容については

東京公演を劇場で観劇予定なので

実際に見てからということにさせていただくとして。

さゆちゃんのサヨナラショー、最高でした!

 

さゆちゃんが扮するウワサのキャラ、

大劇場客席案内係である紅ファンの‘星小路紅子・ほしのこうじべにこ’がまさかの登場。

「ゆずるちゃんが吸った空気ね~」とスーハー深呼吸、

「ここがホームグラウンド、聖地よ。なんでも触っとこ」と舞台のあちこちをペタペタ。

オケの皆さんに話しかけたり、

観客が持つペンライトの使い方指南をしたり、

あげくは「泣いてるの?笑ってるの?どっち?」と客席をいじり、

「泣いたり笑ったり、忙しいーー!」と返されると、

「わかったわ~~」。

縦横無尽の暴走はどこまでーー?と思ったら

正座からの

「今まで応援してくださって

ゆずるちゃんに代わってお礼申し上げます」の三つ指で無事着地。

 

すごい、すごすぎる、紅子。

ていうかさゆちゃん、すごすぎる。

いまだかつてこれほど楽しく面白いサヨナラショー見たことないし、

舞台上で別キャラでの一人トークを繰り広げるなんて

こんなトップスター、いたでしょうか?

希有な、いえ唯一無二のトップスターであることを

ラストステージで知ることになりました。

 

ゆうちゃん(真飛聖)もコメディエンヌだし

トークも上手ですけど、

完全にゆうちゃんを超えるレベル。

改めてさゆちゃんのトーク力と

エンターティナーぶりに脱帽です。

 

「今、私がここに立たせていただいているのは、

あきらめなかったからです。
 
あきらめなかったのは、
 
端っこにいる私を見つけ
 
応援してくれるファンの皆様がいてくださったからです。

あきらめなければ夢は叶うことを

宝塚が教えてくれました」

退団セレモニーでそう語ったさゆちゃん。

ビリから2番の成績で入団し、

トップスターにたどり着いた彼女です。

あきらめて宝塚を去ってしまっていたら、

私が「紅ゆずる」というトップスターに出会うことはなかったし、

ましてや応援することもできなかったのですから、

さゆちゃんのあきらめの悪さに乾杯!でしょうか。

いやその前に

端っこどころか二番手時代でさえ

さゆちゃん(の魅力)に気づいてもいなかった私に

再び喝!したい。

 

「生まれ変わってもタカラジェンヌになりたい」と

宝塚愛が人一倍強いさゆちゃんは

きっと来世でもタカラジェンヌになると思いますが、

ふだんの行いがあまりよろしくない私は

来世も人間に生まれ変わるかどうか

再びジェンヌとなったさゆちゃんに出会えるかどうかわかりません。

とりあえずは今この現世で

10月13日の東京公演千秋楽まで熱烈応援です。

 

カーテンコールで登場したさゆちゃんの

「相手役があーちゃん(綺咲愛里)でよかった」の言葉に

大号泣のあーちゃん。

そんなあーちゃんを抱き寄せるさゆちゃんで

いつもながら二人のコンビ愛が炸裂してました。

実はもう一つのコンビ愛も。

さゆちゃんへ組からのお花を渡す二番手のまこっちゃん(礼真琴)、

もう涙ぽろぽろで、

その涙をさゆちゃんが拭ってあげてました。

 

かなり学年差のある二人ながら

下級生のまこっちゃんがさゆちゃんをいじり、

もちろんさゆちゃんもまこっちゃんをいじったりしているのを見るにつけ

いい関係なんだな、と思ってはいましたが、

このシーンにはジーン

まこっちゃん、

さゆちゃんのこと大好きなんだね。

 

まこっちゃんといえば、

サヨナラショーで『ガイズ&ドールズ』で演じた女役を見せてくれました。

さゆちゃんのネイサンと14年間婚約したままという、

まこっちゃんのアデレイドがキュートで、

微笑ましい二人のやりとりがもう一度見られて嬉しかったな。

 

(宝塚歌劇HPよりお借りしました)

 

終演後の記者会見で

「お客様が楽しんでくださることを一番にサヨナラショーを考えた」と語ったそうで

 宝塚を愛し、相手役を愛し、

下級生を愛し、舞台での役を愛し、

ファンを愛し、

「愛の人」さゆちゃんを感じた大劇場千秋楽でした。

 

そうそう、

さゆちゃんへ同期からのお花渡し役は

花組元トップ娘役、

ゆうちゃんの相手役だった彩音ちゃん(桜乃彩音)。

もしや?と思っていたけれど

お久しぶりの彩音ちゃんはすっかりママの顔でした。

  

 大劇場客席案内係の紅子が

東京宝塚劇場に出張するのか非常に気になる東京千秋楽ではありますが、

まずは生舞台をしっかり観てきたいと思います。

 

東京でも同じ演出なら

サヨナラショーでさゆちゃんが客席へ赤いバラを1本ずつ投げます。

銀橋から近い方はほんとラッキーですよ。

 

 

 

 幕間にプログラムを買おうと思ったら売り切れ

「ル サンク」を買いました。

 

本当の最後となる東京公演では

気合いを入れていろいろと散財に励む決意であります。

 

語るに尽きず、

私も暴走してしまいそうなので、

この辺で・・・

え?すでに暴走?(笑) 


「アラジン」。そして「FNSうたの夏まつり」

2019-07-27 | 観劇&映画のこと

 

 

 

少し前のこと。

ディズニー映画『アラジン』を観ました。

 

アニメ版も、

劇団四季の舞台も知らないのですが、

かつて観た実写版の映画『美女と野獣』で

ディズニーの実写版の面白さにハマっていますから、

とにかく期待しかありませんでした。

 

「アラジン」本予告編

 

思ったとおり

明るくて華やかでカラフル、

冒険あり、

ファンタジーいっぱい、

からのハッピーエンド、

最高でした!

 

 吹き替え版でしたが、

アニメ版に続いての

ランプの魔人・ジーニー担当の山ちゃん(山寺宏一)も最高。

(ついでに言うなら

ジーニー役のウィル・スミスがほんとハマリ役)

洋画の吹き替え初参加だという

王座を狙う悪役・ジャファー担当の北村一輝さんもぴったり。

 

アラジン、ジャスミン、ジーニーをよそに

私が一番注目してしまったのが動物たち。

アラジンの相棒のサルや

ジャファーの手下のオウムや

ジャスミンがペットとしている虎が

実にいい仕事を見せてくれるのです。

表情やスピード感ある動きなど

映像処理の完成度にも感心します。

空飛ぶ絨毯の小芝居も見逃せません。

 

美しい衣装や凝った小道具、

雄大な背景も見所だし

ディズニーの実写版の素晴らしさを

今回も実感しました。

 

さて。

 

「アラジン」♪『ホール・ニュー・ワールド』プレミアム吹替版MV 60秒


おなじみのこの歌、

先日24日に放送された「FNSうたの夏まつり」で

アラジンの吹き替え担当の中村倫也くんと

ジャスミン役の木下晴香ちゃんが歌ってました。


・・・ということで

「FNSうたの夏まつり」についてちょっと。

皆さん、ご覧になりましたか?

 

宝塚雪組選抜チーム14名が出演、

圧巻のパフォーマンスが世間をざわつかせたようで

ヅカファンとしては誇らしい気持ちになりました。


ディズニーメドレーでは

トップスター・望海風斗(のぞみふうと)が「星に願いを」(『ピノキオ』より)を歌い、

宝塚きっての歌うまさんであるだいもんの

包み込むような歌声に感動したし、

トップ娘役・きーちゃん(真彩希帆・まあやきほ)が

新妻聖子さんとデュエットした「輝く未来」(『塔の上のラプンツェル』より)は、

カラオケ絶対女王聖子さんにひけをとらない歌声でした。

 

最強歌うまトップコンビの「美女と野獣」はまさに眼福耳福。

後ろで踊る男役さん、娘役さんのダンスも合わせ

宝塚そのもののパフォーマンスは

お茶の間の皆さんをウットリさせたことでしょう。


ミュージカルメドレーでは

だいもんが黄泉の帝王・トート役、

山崎育三郎くんがオーストリア皇太子・ルドルフ役となりデュエットした

「闇が広がる」(『エリザベート』より)。

だいもんは宝塚メイクではないのに、

十分『エリザベート』の世界が広がっていました。

 

花組『エリザベート』では

だいもんはエリザベートを暗殺することになるルキーニ役。

だいもんのトートも観てみたいと思わせるシーンでした。


そして、

極めつけはDA・PUMPとコラボした「U.S.A」。

番手さきちゃん(彩風咲奈・あやかぜさきな)の

長い手足からくり出されるダンスを筆頭に、

イケメン揃いの雪組メンズのキレキレダンスは

DA・PUMPメンバーを完全に圧倒していて

ISSAくんが気の毒になるほどのカッコよさ。


「宝塚、すごい」とツイッターが賑わったようで、

とくにあーさくん(朝美絢・あさみじゅん)は

月組時に続いて今回も沸騰、

ツイッターのトレンドランクインしたとか。


前回の宙組のカッコよさにも溜飲を下げたものですが、

今回のパフォーマンスは

宝塚の美しさ、レベルの高さを世間に知らしめてくれ、

 雪組を出してくれた劇団に拍手

と同時に

これらの企画を考えてくれたフジテレビにも感謝です。

 

(ミュージカルメドレーは見応えがありました。

レ・ミゼラブル』はまるで舞台を観ているかの臨場感が素晴らしく

やっぱり生舞台を観なくちゃだな、と思いました)

 

せっかく雪組がここまで評判を上げてくれたのですから

劇団さん、次回も歌うまトップコンビをお願いします。

やっぱり星組次期のまこっちゃん(礼真琴)?

 

トップコンビのビジュアルを優先しての

花組はやめてね。

世間を甘く見てはいけません。

頼みますよ、ほんとに・・・

 

花組といえば

花組を支える別格スター・あきらくん(瀬戸かずや)の主演作品が発表され、

もしや餞別?と心穏やかでなくなりました。

中心娘役がごっそり去

そのうえあきらくんが去ってしまうとしたら・・・

応援し見守ってきた花組の行く末が非常に心配です。

 

次期のれいくん(柚香光)には

ただただ頑張ってもらうしかないですけど。

二番手のうちに

みりお(明日海りお)から吸収できることは吸収し尽くす勢いで

少しでも実力を上げてほしいです。

 

   (きょうも長文ですみません・・・


宙組『オーシャンズ11』

2019-07-19 | 観劇&映画のこと

 

  

 

(長いので

興味のない方はスルーしちゃってくださいませ)

 

宙組『オーシャンズ11』を観劇しました。

 

ハリウッド映画「オーシャンズ11」を

世界で初めて宝塚歌劇が舞台化した初演(星組)からの再々演です。

 

天才詐欺師ダニー・オーシャン(真風涼帆)のもとに集まったスペシャリストたちが

ラスベガスのホテル王テリ-・ベネディクト(桜木みなと)が経営するホテルの

金庫破りに挑むアクション・ミュージカルで、

ダニーの妻でありながら

今はテリーの恋人であるテス(星風まどか)もからんだロマンス風味もあり

アメリカ映画らしいストーリー。

 

私は花組で上演された再演を観ていますが、

ダニー役の蘭とむさん(蘭寿とむ)と

ダニーの昔なじみ・ラスティー役のみっちゃん(北翔海莉)コンビの

大人なチョイ悪感が印象に残っています。

 

今回のゆりかちゃん(真風涼帆)とキキちゃん(芹香斗亜)コンビは

二人とも背が高く、スーツ姿がかっこいいダニーとラスティーで、

見栄えバッチリ。

やっぱり最強だなぁと思いました。

 

宙組公演『オーシャンズ11』初日舞台映像(ロング)

 

ダニーチーム11人の中には

あまり知らなかった組子さんもいて新鮮だったし、

ずんちゃん(桜木みなと)の初めて見る黒い役に

頑張ってる~と感心したし、 

テスのキスシーンが多くてドキドキしたし、

前回の花組公演のことも思い出したし、

いろいろと注目点が多くて楽しめました。

 

ただね~。

乱闘シーン(アクションシーン)のもたつき感が気になって気になって。

重要シーンでないのでいいのですけど、

息が合ってなくて

動作にもキレがなくて

迫力が全然ありませんでした。

 

実は「天は赤い河のほとり」の時に

ゆりかちゃんの走る姿は颯爽としてないことに気がついてしまいました。

本筋に影響しないアクションシーンであっても

キレや美しい所作に気を遣ってほしいな、と思った次第。

とはいっても

ゆりかちゃんのダニーは‘かっけ~~’(←byキキちゃん)のですけどね。

 

この日は阪急交通社の貸切公演。

皆で台詞の練習をするシーンでは

‘阪急交通社をどうぞ~’的な台詞が入ったり

医者に扮したキキちゃんがツアーカタログ

(毎月表紙は阪急交通社のイメージキャラクターであるキキちゃんです)を見ていたり、

サービスシーンが多くて楽しく

貸切公演終演後はたいていはトップさんのご挨拶のみが

キキちゃんのご挨拶もあったのが嬉しかったです。

 

も一つ嬉しかったこと。

ラスト近く

ゆりか・ダニーとまどか・テスが

1階客席後ろから左右に分かれて登場し

舞台へと上がる演出がありました。

今回の席は横と前に通路のある1階後方の通路席。

私のすぐ横から前をゆりかちゃんが通って行きました。

後ろの席でガッカリだったのが

至近距離でゆりかちゃんを見られて

一気にテンションアップでした。

 

 

キキちゃんといえば

二番手として経験を十分積んで

今本当に輝いている時ですから

トップスター就任が待たれていたと思います。

 

先日の花組次期トップスターはれいくん(柚香光)との発表は

キキちゃんに花組のトップスターとして戻ってきて欲しかった私にとっては

残念なニュースでした。

 

トップさんはお芝居ができるのは最低条件、

歌うまさんにこしたことはないけど、ちゃんと歌えて

ダンスはそこそこできればいい、というクチなので

ともに歌に難あり、の次期花組トップコンビではテンション上がりません

出番が多く、歌も一番歌わなくてはいけないトップコンビです。

ましてやれいくんはお芝居がうまいというわけでもないのです。

 

歌が微妙なれいくんに

歌えない娘1を合わせるのはどうして?

ていうか、

ビジュアル押しはわかるにしても

劇団はなぜそこまでれいくんを押すのか

ず~っとわかりませんでした。

 

ミュージカルはあきらめて

ダンサーれいくんのショーに期待するしか・・・と思えば

はなちゃん(華優希)はダンスも苦手とか

 

いったい花組の何を観に行ったらいいのかしら?

じゅりあちゃん(花野じゅりあ)が去った今、

もうあきらくん(瀬戸かずや)にはできるだけ長く頑張って欲しいです。

でも、

あきらくんは観たいけど

苦痛な時間が多いのはやだなぁ・・・

 

来年は

ゆうちゃん(真飛聖)以来続いてきた

私の花組観劇の歴史が大いに変化しそうです。

 

 

 

 

 

 

(「日比谷シャンテ」・‘宙組衣装展’より)

 

<7月15日 日比谷にて>


星組「鎌足」。

2019-05-31 | 観劇&映画のこと

 

 

 

(25日が千秋楽でしたから

今さらになりますが、

自分の覚え書きとして残します)

 

楽しみにしていた「鎌足」。

さゆちゃん(紅ゆずる)と

あーちゃん(綺咲愛里・きさきあいり)の‘プレさよなら’公演の初日に行ってきました。

(今まで‘べにちゃん’と呼んでいたけど

同期の元花組トップ娘役、

ゆうちゃん・真飛聖の相手役だった桜乃彩音ちゃんが

‘さゆちゃん’と呼んでいるので

私もそう呼ぶことにしました)。

 

数少ない星組観劇歴ながら

さゆちゃんは‘お芝居の人’、

とうすうす気づいてはいましたが、

前作の「霧深きエルベのほとり」で確信しての「鎌足」、

さゆちゃんらしく

人間味のある鎌足でした。

 

鎌足というと

中大兄皇子の懐刀的な切れ者イメージを持っていたのが、

今公演の鎌足は

どちらかと言えばヘタレ的な人物像。

でも変わりたい、世の中を変えたいと一途な志を持ち続けて

「大化の改新」へとつながります。

 

その中で鎌足と大きな関わりを持つ人物が

前半は蘇我入鹿、後半が中大兄皇子で

特に入鹿役のみつるくん(華形ひかる)が素晴らしい熱演でした。

ゆうちゃんがトップの頃の花組時代のみつるくんは

やはりお芝居の人。

専科に移動後なかなか観劇の機会がなく、

久々に会った彼女は演技にますます磨きがかかっていて、

豪族の御曹司としての品もあり

色気もあり、

まるで入鹿が主役のようでした。

 

その嬉しい驚き以上に驚いてしまったのが

みつるくんがものすごくほっそりしてしまったこと。

あの頃はやんちゃな男子的なみつるくんだったのに

最初わからないほどイメージが変わっていました。

なにがあったんだろう?

ちょっと気になりました。

 

晴れて夫婦となったさゆちゃん・鎌足と

あーちゃん・与志古(よしこ)が食卓でいちゃこらするシーンで

あーちゃんが「唐の料理人・ホンに作らせた」と発言。

まさかの次回作の主役の登場に

客席から笑いが起こりました。

 

中大兄皇子の右腕という地位も得て

隣には恋女房の与志古がいて

「幸せだ・・・」としみじみするさゆちゃん・鎌足。

 

トップスターとして充実し、

トップ娘役のあーちゃんともラブラブ、

まるで今のさゆちゃんとかぶる、

実感のこもった「幸せだ・・・」でした。

 

鎌足の幼なじみから妻となった与志古役のあーちゃん、

子供時代からヘタレの鎌足を励まし続け、

鎌足を精神的に支える芯の強い女性役、

意外に合っているのでは?と思いました。

 

舞台は蘇我入鹿と入れ替わるように

中大兄皇子と鎌足との物語へと大きく変わります。

どちらかに焦点を当てて深めた方がよかった気もしないではないけれど、

入鹿と鎌足の師・僧旻(みん)と

蘇我氏の書記官として歴史書の編纂をする

船史恵尺(ふねのふひとのえさか)を案内役にし、

まるで大河ドラマを見ているような歴史絵巻感のある舞台でした。

 

生田先生、頑張ってくれてありがとう~、と

本公演で見たかったくらいの満足感のあった舞台だったのに

宝塚関係の著作も多く

長年宝塚の評論をしているY氏のものすごい辛口評を見かけました。

 

与志古部分は必要ない、

描き方を間違った的な評論にははぁ?となりました。

 

男同士の友情や確執、苦悩などを描くのは

宝塚でない舞台でいくらでもできる。

ここは宝塚ですよ?

トップコンビのラブラブは基本じゃないですか?

ファンにとってはそこ、非常に重要です。

しかも退団が迫っているトップコンビにラブラブがなくてどうするのさ、

ファン心理がぜんぜんわかってないのか、とがっかりしました。

 

宝塚の演出家は

話の面白さに加え、トップコンビをいかに活かすか、

その両方をバランス良くまとめるのが腕の見せ所なのが

ほかと違うところ。

そこをちゃんと押さえていた「鎌足」は

多くのヅカファンには評判がよかったのでは、と思います。

 

まぁ、それはさておき。

令和と改元された直後の公演ならではの演出がありました。

大化の改新に協力した蘇我一族の一人

石川麻呂が(元号を)「大化と定める」と、

巻物をパラっとすると

そこには‘令和’の文字が。

 

菅官房長官のあの令和お披露目シーンの再現に

どっと客席が沸きました。

 

改元を迎えた時に

日本最初の元号「大化」の始まりの物語は

まさにタイムリーな舞台ではありました。

 

そうそう、

初日なのでさゆちゃんのご挨拶がありましたが、

副組長から

「鎌足が紅ゆずるか、紅ゆずるが鎌足かわからないほどの熱演」と紹介され

「鎌足役の紅ゆずるです」とさゆちゃんが言うと

客席から笑いが。

 

「なに笑ってるんですか?」と

すかさずさゆちゃん、つッこんだあと

「(言うことを)忘れちゃいました」としばし沈黙・・・

数秒待ってからのご挨拶というハプニングでした。

 

さゆちゃんのトークには定評があり

それも楽しみでしたが、

初日ということもあってか、

おとなしめのご挨拶でした。

 

そんなさゆちゃんを見られるのも

あと1作

 

全力応援の覚悟はしてますが、

チケット取れる気がしない・・・

 

 

公演のあった「日本青年館」は数年ぶり。

 リニューアルされ

感じが変わっていました。

 

(恒例の長文、すみません~


二人にありがとうしかない・花組『CASANOVA』千秋楽(ライブ中継)。

2019-04-30 | 観劇&映画のこと

 

 

 

 28日に千秋楽を終えた花組『CASANOVA』。

チケットをゲットできず

劇場へ行けなかった公演ですが、

でもせめて映画館でのライブ中継でお見送りしたかった

二人の娘役さんがいました。

 

一人はじゅりあちゃん(花野じゅりあ)。

そしてトップ娘役のゆきちゃん(仙名彩世・せんなあやせ)。

ともに28日に卒業しました。

 

二人とも

私が劇場に通い始めた頃の

ゆうちゃん(真飛聖)率いる花組にいて

ず~っと見守ってきた娘役さんです。

とくにじゅりあちゃんは

私にとっては

ゆうちゃんの相手役だったあやねちゃん(桜乃彩音)に変わる

特別な存在として応援してきました。

 

華やかで愛らしい顔立ちの

彼女の笑顔は最高で

いつもいつも癒やされました。

 

彩音ちゃんの退団公演「虞美人」では

劉邦の奥さん役で虞美人(あやねちゃん)をいじめました。

「邪馬台国の風」では

ヒミコ(ゆきちゃん)をおとしめようと策略する

邪馬台王の娘役でした。

 

顔立ちに似合わない悪役が多い印象ですが、

学年が上がるにつれ姉御的な役柄が増えてきて

かっこいい場面が見られるのも楽しみでした。

 

じゅりあちゃんとの個人的な思い出は

東日本大震災が起こり

終演後の花組生が

劇場内で募金活動に立っていた時のこと。

ゆうちゃんは毎日募金に立っていましたが、

その頃の私は

恐れ多くてゆうちゃんに近寄れませんでした。

で、じゅりあちゃんを見つけて

彼女の持つ募金箱に募金しました。

その時に向けてくれたのがいつものあの笑顔でした。

 

満を持してトップ娘役となったゆきちゃんは

安心して見ていられる実力派ですから

トップコンビの充実という点でも

花組を一番楽しみな組にしてくれました。

 

ゆきちゃんとの思い出は

このブログでも触れた「ワイングラス事件」( → )。

あの時のゆきちゃんとのハイタッチは

本当にいい思い出になりました。

 

当然ながら、

二人の退団のご挨拶には号泣だった私でありました。

 

(この期に及んで笑いをとるゆきちゃん、さすが~。

娘役さんはまとめた髪にお花をつけることが多いのですが、

じゅりあちゃんは袴とお揃いのシンプルな緑のリボン。

最後に見せてくれたカッコいいおねえさんぶりでした)

 

「口を結ぼうとして手元を離れた風船のよう

飛んで行ってどこに着地するかわからない私を

いつも受け止めてくれたさゆみさん」

とみりおに感謝を伝えたゆきちゃん。

いえいえ、ゆきちゃんという相手役がいたからこそ

みりおがトップスターとして

円熟することができたのでは?と思います。

 

長年花組を盛り立ててくれたじゅりあちゃん、ゆきちゃん、

二人に幸あれと願わずにいられません。

 

 

 

さて。

少しばかり公演の感想など。

 

稀代のプレイボーイとして名をはせたカサノヴァの物語ですが、

一本物としてはちょっと厳しかったのではないか、というのが

一番に思ったことです。

 

みりお(明日海りお)が演じれば

どんな役も魅力的に見えてしまうのはしかたがないけど、

女性にモテモテだったのは

人としても魅力があったからエピソードが欲しいところ。

カサノヴァの魅力が私にはまったくわかりませんでした。

 

ゆきちゃんが演じたヴェネチア総督の姪・ベアトリーチェは

総督の娘として迎え入れられ

自由に生きられない覚悟を持ちつつ、

自由に生きるカサノヴァに惹かれてしまう

正義感の強い女子。

 

お忍びでカーニヴァルに出かけカサノヴァに出会うのですが、

若い女の子らしい溌剌としたベアトリーチェが本当に可愛かった。

思えばトップ娘役になってからは

役柄的なものがあって

生き生きと明るいゆきちゃんを見ることはなく、

最後にしてやっときたな、と嬉しかったです。

 

(「財産なんて、いらないわっ!」と

ゆきちゃんがジェスチャーでウッちゃったモノを

みりおがおっとっと、と受け止め

「お金は大切だよ」と渡すシーンはウケましたね~)

 

ベアトリーチェの衣装が

色使いが斬新だったりエレガントだったり

素敵なものばかりでウットリでした。

 

れいくん(柚香光・ゆずかれい)については

正直スルーしたい

 

歌はもうあきらめるにしても、

演技が1本調子だし、

ガナればいいというわけではない

悪役の‘コンデュルメル’の役作りが今ひとつ。

ちなつちゃん(鳳月杏・ほうづきあん)の

美しく妖しいコンデュルメル夫人に完全に食われてしまいました。

それほどちなつちゃんのコンデュルメル夫人は

すごみを感じるほど素晴らしかったです。

 

ちなつちゃんの月組への組替えが本当に残念で

みりおが卒業した後の花組、

大丈夫か?とちょっと心配になります。

 

今れいくんは2番手を務めているも

みりおの後を継ぐには不足するもの多く、

心もとないので

(トップ就任は)他組で少し修行してからでもいいんじゃない?

この公演では決定的にそんな思いになりました。

 

じゅりあちゃんに関しては

退団公演ですからいつもより出番が多く、

あきらくん(瀬戸かずや)とカップルになるという

並びも嬉しい結末でした。

 

謎の伯爵・ミケーレ役は

元花組組長、専科のはっちさん(夏美よう)。

久しぶりにお元気そうな姿が見られてよかったです。

じゅりあちゃん、ゆきちゃんは

はっちさんに見守られての卒業となったわけですね。

 

ミケーレは通りすがりの道楽老人的だったのが

あっと驚くラスボスに変身。

悪(コンデュルメル)を裁く教皇様になりました。

 

見覚えありありのこのシーン、

作・演出の生田先生が

イタリアのお話に‘水戸黄門’をぶっ込んできましたね~。

 

生田先生の時代劇好きを確信したので

次の星組「鎌足」がますます楽しみ。

 

(長くなりごめんなさいですけど、

平成最後は宝塚で〆とあいなりました)


星組「霧深きエルベのほとり」。

2019-03-28 | 観劇&映画のこと

 

 

 

星組公演「霧深きエルベのほとり」を観劇しました。

 

 劇作家・菊田一夫が宝塚歌劇のために作った作品で

何度か再演されています。

 

水夫のカール(紅ゆずる)と

名家の令嬢・マルギット(綺咲愛里・きさきあいり)の

‘身分違いの恋’の物語。

現代にも通じるテーマではありますが、

セリフの言い回しの古さが気になりました。

まさか初演(1963年)のまんまですか?

 

たとえば、カールが使う「気が差す」。

オバさんの私ですら聞いたことなく、死語では?

(調べてみたら‘後ろめたい’とか‘気がとがめる’という意味らしい)

 

カールのプロポーズを受け入れたマルギットが

「毎年新しい‘着物’が欲しい」とカールにおねだり。

え?着物?

ふつう洋服とかドレスじゃない?

今着物といえば和服のことですから、

ドイツのお話に和服が出てきた、みたいな

ちぐはぐな感じを受けました。

‘着る物’という意味で使われていることはわかるけど・・・

今時‘着物’は使わないです。

 

そうした脚本の古さはあるものの、

マルギットの邸宅であまりに場違いな自分を知り

「自分と結婚したら、マルギットは幸せになれない」と

姿を消したカールの気持ちはわかるし

それでもマルギットを好きでしかたがないカールが

酒場の女・ヴェロニカ(英真なおき)に本心をぶちまけて

膝で泣き崩れるシーンには涙を誘われました。

 

専科の英真(えま)さん、

いつもいい仕事してますよね~。

よしよしと慰める元星組組長の英真さんに

べにちゃん(紅ゆずる)が甘えているかのようでした。

 

演出の上田先生は、かつて

雪組で上演された「星逢一夜(ほしあいひとよ)」(主演・早霧せいな)という

藩主の息子と百姓の娘との身分違いの恋を描いたお話を作、演出し

好評を博しました。

 

身分違いの恋’は先生のツボなのかしら?

はさておき

女性ならではの細やかな演出で

余韻の残る「霧深きエルベのほとり」。

個人的にはすごくよかったです。

 

かと思えば

古くささを吹っ飛ばすかのごとく

大階段を使い華やかに繰り広げられる

プロローグのビア祭のシーンは

まるでショーを見ているよう。

上田先生が放つ‘古典’への挑戦だったのでしょうか。

 

さて。

春は別れの季節。

24日の東京千秋楽をもって

 3番手スター・七海(ななみ)ひろきくんほか

3人のジェンヌさんが退団しました。

 

 退団者にはたいていそれぞれ見せ場が用意され、

加えてひろきくんには

「みんな、あばよ!」という退団リンクのセリフが・・・

カールの妹との結婚が決まり、

水夫をやめてカールの田舎に去っていく場面、

このセリフとともにドアから出て行くトビアスに

ファンはきっと号泣だったことでしょう。

(わかる~)

  

(千秋楽を控えた前楽での観劇でしたが、

トップスター退団公演ではないのに

劇場内白服率が非常に高かったのは

ひろきファンがそれだけ多いということ。

ファンにとっても特別な

長く寂しい1日、

お疲れさまでした)

 

  

星組の組子たちを星になぞらえたショー・

「ESTRELLAS エストレージャス~星たち~」は

 星だけに

衣装も舞台もライトも超キラキラ。

 

2階席前方真ん中での観劇だったので

レーザーライトの全体も見渡せ

いつも以上に非現実の美しい世界に

テンションが上がりっぱなしでした。

 

中でも一番心震えたのがデュエットダンス。

MISIAの曲「逢いたくていま」が流れる中

こんなにもラブラブなデュエットダンスは初めてかもな

幸せそうな二人に泣けてきました

 

愛おしそうに

相手役の愛里ちゃんを見つめるべにちゃんの眼差しを見ると

添い遂げ退団はなるべくしてなった

信頼し合う二人なのがよくわかりましたよ。

何度でも見たい、と思える

最高のデュエットダンスでした。

 

べにちゃんがトップスターになってから

初めての観劇となった今回。

観劇率の低さは

単にべにちゃんと愛里ちゃんの顔立ちの好みから。

ごめんね、べにちゃん、

完全に食わず嫌いでした~!

 

考えてみれば

過去観た舞台でも

キザリを含めた男としての仕草が自然で

いちいちサマになっていて

男役道を追求しているんだな、と思えるし

カールという役に一生懸命取り組んだことが感じられ

好感度がぐ~~んとアップ。

「紅ゆずる」観がガラッと変わった気がします。

 

紅ゆずる応援宣言’してもいいくらいで

次の公演が楽しみになりましたが、

 すでに退団が発表されていますから、

チケット争奪戦、激戦必至

 

あのデュエットダンスは

なんとしてでも観たいんですけど。

  

(やっぱり今日もながながと・・・

自分の観劇記録として残したいので。

興味のない方、ごめんなさい


雪組『ファントム』。

2019-02-10 | 観劇&映画のこと





本日、雪組『ファントム』、東京千秋楽です。

先日バスツアーに参加して観たのがこの『ファントム』。

見応えと聴き応えある舞台を、
多少無理してでも観ることができてよかったです。


千秋楽の今さらですが、
トップコンビの歌唱が素晴らしいことが
この舞台の最大の魅力。

かつて蘭とむさん(蘭寿とむ)率いる花組の『ファントム』を観ました。

蘭とむさんはいいとして
相手役の蘭はな(蘭乃はな)ちゃんは歌が弱点のトップ娘役

『ファントム』はオペラ座が舞台の
歌が重要な要素となっている演目なのに
とくに歌の印象が残ることなく
ファントムの世界にいま一つ入り込めないまま、
普通に観劇を終えた記憶があります。

歌える二人だと同じ演目がこうも違うのか、
歌の力ってすごい、と
あらためて思いました。

特に主演・だいもん(望海風斗・のぞみふうと)の
感情込めた圧倒的な歌、演技に引き込まれ
予想外の涙腺決壊、
終盤、ズルズルでした


さて、感想をちょっとだけ。

ファントム(エリック)の父親・キャリエール役の
2番手さきちゃん(彩風咲奈)。

キャリエール役、大丈夫?
と少なからず心配でしたが、
思ったより‘キャリエール’で
特に終盤の父・息子のやり取りにはグッときました。

しばらく雪組を見ないうちに
2番手として成長していたんですね。


新支配人の妻であり、プリマドンナである
黒キャラ・カルロッタ役の舞咲りんちゃん。

クリスティーヌ(真彩希帆・まあやきほ)と真逆の毒ある演技が
クリスティーヌをいっそう可憐に見せてくれますから
カルロッタは影の主役といってもいいほど
演技力と、あえて歌を下手に見せる歌唱力が必要だと思うのだけど、
拍手を贈りたいカルロッタでした。

キャリアを積み
引き出しが多くないと絶対できない役ですね。

花組の『ファントム』でも
いちかちゃん(桜 一花)カルロッタ、よかったなぁ・・・
懐かしいです。

こういう‘珠玉の娘役’が組にいてこその
『ファントム』ではないでしょうか。


そうそう、
元花組のだいもん、
花組ファントムではオペラ座団員の役でした。

それが今や主役のファントム。

だいもんがトップに就任してから
初めての雪組観劇。

大羽根を背負って大階段を降りてくる姿を実際に見ると
感慨深いものがありました。





開演前に映し出されていた
パリ・オペラ座周辺の風景映像が
ファントムの世界へのプロローグ的な役目をしてくれます。

今回も上演中にオペラ座地下の映像が流れたり
最近は舞台セットにプラスして
背景映像が入ることが多くなりました。

宝塚も時代に合わせて進化しているようです。


ついでに。

花組といえば、
最近では『ポーの一族』と
近作の『MESSIAH メサイア -異聞・天草四郎-』を観劇しています。

『ポーの一族』は、
もちろん萩尾望都の漫画の舞台化なんですけど
原作者も驚くほど、
キャストのビジュアルも含めてあの世界が具現化され、
眼福な舞台でした。

『MESSIAH』は
とにかく花組生全員の熱量がすごかったです。

天草四郎というと、
昔の映画『魔界転生』で若きジュリー(沢田研二)が演じた
美しすぎて妖しすぎる天草四郎や
美輪(明宏)さまは天草四郎の生まれ変わり、とか
なんかそっち(どっち?)のイメージが先行しがちだったのですが(笑)
みりお(明日海りお)演じる天草四郎は
天草に流れ着いた倭寇の頭目という設定で
藩主の圧政に苦しむ島民を率いて蜂起するまでが熱く描かれ、
男気ある新たな天草四郎像だったのではないかと思います。


二作を通じて、
いえ前々から注目しているあきらくん(瀬戸かずや)。

キャリアの長い花組男役さんたちがどんどん卒業していくなか
頑張り続けているあきらくんは
‘別格スター’といわれるまでになりました。

やっとここまできたなぁ・・・と内心嬉しく、
あきらくんを花組観劇の楽しみにしています。

花組にはもう一人
ちなつちゃん(鳳月 杏・ほうづき あん)という別格スターもいて
なんて贅沢な組なんだろうと思っていたら、
ちなつちゃんは元の月組に帰ることになりました。

冷酷な島原藩主・松倉勝家役、
憎たらしい役だけどよかったよね。


トップ娘役のゆきちゃん(仙名彩世)と
ず~~っと応援してきたじゅりあちゃん(花野じゅりあ)は次作で退団。

私にとっては長らく観てきた
なじみのある花組のメンバーが
いよいよ少なくなる寂しさを感じる今日この頃・・・


(アップの機会がなかった花組観劇についても触れておこうと付け加え
話が雪組から花組に変わってしまったのもあれですが、
ついぐだぐだと書いてしまいました。

興味のない方、ごめんなさい~

遅ればせながら、映画『ボヘミアン・ラプソディ』。

2019-02-06 | 観劇&映画のこと

映画『ボヘミアン・ラプソディ』日本オリジナル予告編解禁!



行ってきました、フレディに会いに。
しかも2回観てしまいました。

感動というより
「クイーン」というバンドが
唯一無二の別格的なバンドであったことを知り、
同じ時代を生きていながら
そのバンドのことを気にもとめなかった
若かりし頃の自分にひたすらガッカリした時間でした。


たくさんの方がこの映画をご覧になっていると思うので
今さらの感想はくどくど言えませんが、
バンドメンバーの再現度がすごかったです。

ただ、主役のフレディはちょっと違うかなぁ・・・
たたずまい、醸し出す雰囲気とか。
歯を強調しすぎてしゃべりが不自然に見えるし。

本人ではなく、
役を演じているわけだから仕方ない部分はありますけど。


1回目は「クイーン」とフレディのストーリーを追うのが精一杯で
細かいところは見れなかったので
2回目ではフレディの日本びいきに特に注目しました。

自宅には浮世絵的な絵、陶磁器(たぶん有田焼)
扇子などが飾ってあり、
さらに提灯がたくさん下がっていて
日本庭園は出てこなかったですが、
聞きしに勝る日本好きだったというのがわかりました。

本人もガウン代わりに
女物の長襦袢を着てました。

フレディにとっては
日本は特別な国だったんでしょうか。


映画は1985年の「LIVE AID」で始まり、終わるのですが、
ラスト20分のライブシーンは確かに圧巻。

こちらも驚くほど再現されているみたいですね。

(実際のライブを見つけたのでよかったら見てくださいね)

Queen - Live at LIVE AID 1985/07/13



ついでに。

Queen - Bohemian Rhapsody (Official Video)



Queen - Don't Stop Me Now (Official Video)



何十年も前の曲なのに
今聞いても全然古くさくないどころか
今の曲が束になってもかなわないくらい名曲揃いが素晴らしいです。


映画は「LIVE AID」のシーンで終わりますが、
そのあとのフレディや
生涯の恋人であり友人だったメアリー、
フレディの最後の恋人、ジム・ハットンとの物語の方が気になります。

むしろそっちの映画が見たいです。


壮絶なるフレディの最後!映画後のクィーンの軌跡



ですよね。

花組観劇で私に起こった、ちょっとした‘ワイングラス事件’

2017-08-27 | 観劇&映画のこと





(昨夜、いったん別エントリーにてアップしたものですが、
分けまして再度のエントリーです。

前回のものを見てくださった方には
重複となってすみません)


昨日は花組公演を観劇してきたのですけど
あまりに残念すぎることがあり
いまだに引きずっています。


ショー『Sante!!』で客席降りがありまして。
私の席は一番後ろの通路より。
(それだけでテンションが下がる~)

「sante」はフランス語で「乾杯」の意だそうで、
事前に公演記念の‘ワイングラス’をゲットしておくと
ショーに参加できるという演出があるのですが、
そこそこのお値段だし、
上級生&人気のジェンヌさんたちは
1番後ろには来ないだろう、と
買わなかったのです。

ところが、
なんとなんと娘1の(仙名)彩世ちゃんと
スター街道驀進中の3番手・れいくん(柚香光)が
階段を降りたと思ったら
ダッシュで一番後ろまで!

グラスを持っている人と
自分のグラスでカッチンしてるではないですか~。

持ってない私はガビ~~ンとなりましたが、
優しいあやせちゃんは
ハイタッチしてくれました。
泣ける~~。

んじゃ、れいくんとも~
と手を(出す)用意してたら
れいくんたら
グラスを持ってない人はスルー

ワイングラスを買えなかった自分、
めったにないチャンスを逃した自分が許せず、
昨夜は悶々と過ごす羽目となり
別の意味で記念のワイングラスとなりました


それにしても、れいくん!
トップスターになるまでに
ファンサービス、ファン対応を
さりげなくできるよう期待です~。

その意味では
大ショックを救ってくれたあやせちゃん、
さすがトップ娘役。
あやせちゃんに1票ですね~。


本日が前楽、千秋楽の花組公演で
今さらですけど、
通路そばの人はワイングラスは必須のアイテムですので
間に合えばゲットです!