(日比谷シャンテ 「宝塚雪組衣装展」より)
雪組の『幕末太陽傳』を観劇しました。
トップスター・早霧(さぎり)せいなの退団公演です。
千秋楽は劇場へは行けないまでも
映画館でのライブ中継でお見送りを予定したのに
チケットの先行抽選申し込みを忘れ、
かつ頼みの一般発売が今回の観劇日とかぶってしまったため
参戦できませんでした
で、今回の観劇がマイ楽。
とても明るい舞台だったので
退団を抜きにしても
もう1回見たかったな~、と
自分のうっかりがつくづく残念です。
60年も前の名作映画『幕末太陽傳』を舞台化した今回の演目は
古典落語数作をベースにしたストーリー。
昔々、高校生の頃少しばかり落語をかじっていて
「品川心中」はよく知っているし、
品川遊廓も落語にはお馴染みなので
入りやすい演目ではあるのですが・・・
そもそも落語の登場人物にはカッコいい人はいないわけで、
宝塚的にはどうなの?と思いましたが、
そこはトップスターが演じるわけですから
主人公の佐平次は
要領のいいただのちゃっかり人間だけではない描かれ方で
なんとかセーフだったでしょうか。
退団公演ということを考えると
ファンはもっとかっこいい‘ちぎちゃん’を見たかっただろうな、
とは思いますけど。
ラスト、居残り稼業から足を洗って
アメリカへ行く、という展開になったのが
唯一退団演出かな、というくらいで
退団風味はあまり感じませんでした。
(女郎のおそめも一緒に行く、なんて話は
現実的には無理でしょ!と
心のなかでツッこみました~。
たいてい借金を抱える女郎は
身請け以外円満に遊廓を去るのは難しい世界ですからね)
2番手・望海風斗(のぞみ・ふうと)演じる高杉晋作も
その他大勢的な感じで
あまり見せ場がなかったのが残念だったかな。
でも、ちぎちゃん・佐平次を中心に
雪組一丸となっているのを感じられる舞台でしたよ。
一方、ショー『Dramatic“S”』は退団風味満載。
黒燕尾や
ラスト・デュエットダンス(相手役の咲妃みゆちゃんも同時退団)にはしみじみし、
組子さんたちに囲まれ
真ん中に立つちぎちゃんにはちょっとウルウル。
みゆちゃん、今さらですが、
歌もうまいし、
いい娘役さんだったんだ、と思いました。
ちぎちゃんとはお似合いだったのでは?
なんだかんだ言って、
(音月)桂ちゃんの退団公演『JIN』での坂本龍馬役に始まり、
壮ちゃん(壮一帆)トップ時代の
『ベルサイユのばら フェルゼン編』での美しいオスカル役、
『Shall we ダンス?』でのダンス教師・エラ先生役、
『一夢庵風流記 前田慶次』での前田家家老の息子であり慶次の友役、
トップになってからの『ルパン三世』、
『るろうに剣心』、
ヅカ友さんからDVDを見せてもらった『星逢一夜』まで
ちぎちゃんをずいぶん見てきました。
ご贔屓というわけではないけれど
退団はやっぱり寂しいです。
ちぎちゃん、今まで楽しませてくれてありがとう。
美形ぶりを見るのが毎回楽しみでした。
明後日の千秋楽まで
最高に輝いてくださいね。
そして、です。
気が早いですけど、
(歌抜きで)お芝居で勝負できる女優さんとして
私たちの前に現れてくれるのを
楽しみに待ってますよ~。
(ショー「Greatest HITS!」の衣装)
(「ケイレブ・ハント」の衣装)
以前は退団公演時
もっと衣装の展示があったのだけど、
最近少な目ですね~。
花組『邪馬台国の風』の後は
元花組生、
宙組・まあくん(朝夏まなと)の退団公演です。
チケットゲットできるかなぁ・・・
暑いからって
のびてる場合ではありません。