すずか*ぜ便り

季節の花や風景、美味しいものなど、日々の暮らしで見つけたものを気ままに撮っています。

‘KERA×生瀬勝久’のラブコメディ舞台・『グッドバイ』

2020-01-16 | 観劇&映画のこと

 

 

(公式HPよりお借りしました)

 

 

先日『グッドバイ』を観劇しました。

 ゆうちゃん(真飛聖)が出演ということからの観劇ですが、

それをさておいても

楽しく、面白く、美しく、

しあわせ感のある舞台でした。

 

(ストーリー)

 昭和23年の春、戦後の東京。

文芸雑誌「オベリスク」編集長・田島周二は

編集のかたわら、闇商売で大儲けしていた。

文壇の大家の葬儀の席で

文士の連行と久しぶりに会った田島は、

何人もいる愛人を整理し、

闇商売から足を洗い、

疎開先にいる妻子を呼び寄せたいと思っている、と話す。

愛人の人数は、もはや自分でもわからないほど。

その中でも頻繁に会っているのは4人だという。

連行はそんな田島に、

美人を連れてきて‘ウソの女房’に仕立て上げ

一緒に愛人たちを歴訪し、

「グッドバイ」を告げていくのはどうかと提案。

そのアイディアに乗った田島は

闇米の取引で顔見知りになったかつぎ屋・永井キヌ子に

高額の報酬を支払い、

‘別れの行進’に取り掛かるが・・・

(プログラムより)

 

ゆうちゃんは主人公・田島周二の妻・静江役。

芯のある大人の女性がゆうちゃんにぴったり。

でもコメディですからゆうちゃんの持ち味もちゃんと出ていて

「あ~、ゆうちゃんだ」を感じられた役でした。

 

周二役の藤木さんには

裏の顔を持つダーティーな雰囲気は感じられなかったけれど、

口がたち優しく

おまけに本人がイケメン、

女性になぜかモテる、というのは納得の役ですね。

 

偽の妻・キヌ子役のソニンちゃん、

バイタリティのある汚れ役、大熱演でした。

(劇中、投げたものが舞台袖の柱にぶつかって

跳ね返ってくる、というハプニングに

吹いちゃってました)

 

演出も担当した生瀬さん、

調子良さの中に悲哀が見え隠れする

ドラマで見るままの芝居巧者でした。

 

演者は上の12人のみ。

一人何役もするという

本役とは違う人物となっての演技も見られて

ある意味お得感があります。

 

台詞のやりとりもテンポよく、

出演者の一体感をすごく感じました。

 

印象的だったのが舞台セットです。

上下2段で場面を変える演出でしたが、

色がとても効果的に使われ、

シンプルで美しい舞台美術でした。 

 

そうそう、原作は

かの太宰治の未完の遺作。

読んだことはなかったけれど、

こんなコメディも書いていたんですね。

その後のストーリーは

ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの創作となっています。

 

今回の舞台は再演とのこと。

初演でのキヌ子役は小池栄子ちゃんで、

これまたキヌ子役にピッタリじゃない?と思ったら

まさに「当たり役」だったそう。

 

三谷(幸喜)映画『記憶にございません!』では

中井貴一さん演じる総理の事務秘書官役。

首相秘書官役のディーンさま(ディーン・フジオカ)よりぜんぜんよかった彼女で、

ドラマでもいつもキラリと光る演技をしてますよね。

 

このKERA版『グッドバイ』、

2月には映画として登場します。

田島周二役は大泉洋、

キヌ子役が彼女と知り、楽しみでなりません。

この二人が主役、

面白くないわけないじゃないですか?

 

(舞台が気になる方はこちらをどうぞ)

(舞台 KERA CROSS第二弾『グッドバイ』プロモーション映像

 

「グッドバイ」公式HP

 

追記:ゆうちゃんのインスタに舞台のダイジェスト映像があるので

よろしかったらご覧ください → 

 

<1月13日 「かめありリリオホール」にて観劇>