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哲学入門41 マルクス 入門

2019-02-28 05:24:05 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第41回は、マルクス 入門 です。
 ここからhttps://www.youtube.com/watch?v=6oiH-aBd6VE




マルクス(Karl Heinrich Marx)(1818年 - 1883年)ドイツの経済学者・哲学者・革命家で、科学的社会主義の創始者です。
ヘーゲル左派として出発し、エンゲルスとともにドイツ古典哲学を批判的に摂取して弁証法的唯物論、史的唯物論の理論に到達します。
これを基礎に、イギリス古典経済学およびフランス社会主義の科学的、革命的伝統を継承して科学的社会主義を完成しました。
また、共産主義者同盟に参加、のち第一インターナショナルを創立しました。著書は「哲学の貧困」「共産党宣言」「資本論」など。


ヘーゲルが歴史に着目したように、社会の歴史的な発展段階を問題にする思想があらわれました。

市民革命の「自由・平等」の完成をめざすユートピア思想が生まれます。

次にマルクスの登場です。
新聞社の編集長として、労働者の悲惨な姿に接し、社会運動を行います。新聞は発行禁止になり、イギリスに亡命。エンゲルスの助けを借りて社会主義思想を完成します。

人間の善意に頼る空想的社会主義ではなく、


物質的な生産活動が人間の本質を形成するとみる唯物論的な人間観に基づいています。

唯物論は、物質のみを実在とし、精神は物質の活動形態にすぎないとする哲学の立場です。

反対は観念論で、カントやヘーゲルがこれにあたります。

マルクスは、


20世紀型の日本を見ればよく分かります。

しかし、私有財産制度のもとでは、無産者は商品同様に扱われ、過酷な労働を要求されました。
今は法律で守られていますが、当時の状況は確かにひどいものでした。

労働の成果である生産物は資本家のものになり、労働者は賃金を得るだけになってしまった。

人は、幸せになるために生産活動をするのですが、逆にその生産物を得るためにより苦しめられます。それを疎外と呼びました。
お金がその代表でしょう。



弊害と矛盾から人間を解放するためには、生産手段を共有しなければならないと考えたのです。

次回に続きます。








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