- 1 「フリードリヒ・エンゲルス」とその思想とは?
- 1.1 「エンゲルス」は「マルクス」とともに社会主義運動を指導した
- 1.2 「マルクス主義」はマルクスとエンゲルスの協力から生まれた思想
- 2 『資本論』におけるエンゲルスの役割とは?
- 2.1 マルクス経済学最大の古典『資本論』はエンゲルスの支援によって生まれた
- 3 「マルクスとエンゲルスの共著」と「エンゲルスの著書」を紹介
- 3.1 共著『ドイツ・イデオロギー』(1845年)
- 3.2 共著『共産主義者宣言(共産党宣言)』(1848年)
- 3.3 エンゲルスの代表的な著書『空想から科学へ』(1880年)
- 4 まとめ
エンゲルスはマルクスと並んで、歴史上に永遠に名前を残すでしょう。
私が高校から大学の頃にかけて、社会主義は資本主義の進化形で、世界はいずれ必ず社会主義の国だらけになると信じていた人がたくさんいました。同級生にも、高校の先生もいました。
大学でも、マルクスの本を読まされました。難しかった・・・。
ただ、マルクス・エンゲルスというとソ連や中国の信望者みたいに言われそうですが、決してそうではなく、レーニンや毛沢東がマルクス・エンゲルスを自分流に書き換えたと考えた方がよいと思います。
それでは、マルクスとエンゲルスの違いは?
いろいろ書いている人がいますが、よくわからないのが実情です。
拓殖大学の大石 高久教授が書いている論文も読んだことがありますが、私の知識が浅く、よく理解できませんでした。
ここにありましたので、挑戦してみて下さい。
マルクスとエンゲルスの社会主義論
--『反デューリング論』と『資本論』の対比を中心として--
大 石 高 久
まとめを紹介します。
エンゲルスとマルクスが生きた19世紀のヨーロッパは、産業革命によって社会が大きく変革し、資本金を手にしたブルジョワ階級が台頭し、極度の貧富の格差が生まれた時代でした。
マルクスとエンゲルスは、人間の意思を離れて絶えず拡大しようとする資本に問題の原因を見て、資本主義批判と社会改革を主張しました。
マルクス生誕200年にあたる2017年に、フランス、ドイツ、ベルギー合作の映画『マルクスとエンゲルス』(原題:The Young Karl Marx)が公開されました。二人が19世紀半ばに出会い、その数年後に共著の『共産党宣言』を発表する時期をめぐる二人の友情と、のちに妻となる女性たちとの恋愛を描いています。