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思想の合理性

2010-04-29 18:02:22 | 社会科こぼれ話
伊藤仁斎のことを「次第に合理的になる」と書いたら、質問をいただきました。

「思想で合理性ってどういう意味ですか」

たまたま、28日、NHK「歴史秘話ヒストリア」を見ていました。

NHKのHPには、あらすじが次のように書かれています。
------以下引用-----

平安時代、鬼や怨霊に立ち向かい、人々を守った謎の呪術師・陰陽師。
その正体は、ある現象の観察から未来を読み解く科学者だった!
不安でいっぱいの平安貴族たちが頼ったその力と、陰陽師が追い払った鬼の正体は?
そして実力勝負の戦国武将たちも利用した、陰陽師の占いとは?
不思議なお社や、80体もの謎の神の木像など、現代に息づく陰陽師の気配を探す、京都ミステリー紀行を交え、陰陽師の知られざる世界へご案内します。

------以下終わり-----

さて、合理性とは、道理にかなっていること。

たとえば邪馬台国の世界。
その政治形態は、卑弥呼による呪術的権威による、祭政一致の形態だと考えられています。

政治判断は、時には占いによって行われました。

陰陽師は、「三国志」の諸葛孔明同様、科学的知識が豊富で、天文や気象、暦に通じています。


そして、時に、政治にも影響力を得ていました。

これら、呪術的権威による政治は、合理的と対極にあると言えるでしょう。

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http://d.hatena.ne.jp/tukinoha2/20090716/p1

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