メンデルスゾーン:交響曲第1番ハ短調 作品11 (スコア付き)
フェーリクス・メンデルスゾーン・バルトルディ: 交響曲第1番ハ短調 作品11 (スコア付き) 作曲年代:1824年 指揮:クラウディオ・アバド 管弦楽:ロンドン交響楽団
00:00 第1楽章 Allegro di molto (ハ短調) 10:45 第2楽章 Andante (変ホ長調) 17:26 第3楽章 Menuetto: Allegro molto (ハ短調) 24:11 第4楽章 Allegro con fuoco (ハ短調-ハ長調)
《交響曲第1番ハ短調 作品11》は、わずか15歳のメンデルスゾーンが1824年に作曲した交響曲である。初演は1827年2月1日にライプツィヒで、当時常任指揮者を務めていたヨハン・フィリップ・シュルツの指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によって行われた。初演は好評で、『一般音楽新聞 Allgemeine musikalische Zeitung』でも好意的に受け止められた。さらに、1829年5月25日のロンドン公演でも好評を得たことがきっかけで、メンデルスゾーンはロンドン・フィルハーモニック協会の名誉会員に推薦されることになった。 メンデルスゾーンはこの交響曲の完成前に12曲の弦楽のための交響曲を作曲していたが、これらは習作や試作といった見方から、はじめてフル・オーケストラで作曲されたこのハ短調交響曲が《第1番》とされた。 前述のようにメンデルスゾーンが15歳で作曲された若書きの作品だが、交響曲としての完成度はすでに大人の一流作曲家のレベルに達しており、このあと16歳で弦楽八重奏曲、17歳で『夏の夜の夢』序曲を作曲する早熟の天才を予告している。