《 生きる力をつけるために… 》
ある作業ができなくて困っている子どもがいたとしましょう。
次の中で、どれが教育的でしょう。
A やってあげる
B やり方を教える
C 道具を準備するなど、できるように環境を整える
教育は「教」と「育」。
教えることも、育てることも共に重要である。
そのバランスが問われている。
「千匹の魚を与えるより、一匹の魚の釣り方を教える」
様々な分野で引用される格言だ。
意欲があり、学び方を教えれば、子どもは自ずから成長してく。
もちろん、基礎的・基本的な知識や技能は教えた上で・・・
さて、冒頭のQ。
正解はない。
時と場合により、A,B,Cのどれが最適かを見極め、実行するのが教師の仕事である。
ただ、目指す方向は子どもの自立。
子どもが、自分の力で生きていく力を付けることが、教育の目標である。
「やってあげる」ばかりでは育たない。が、初めにはやって見せることも大切だ。
「やり方を教える」ことはもちろん大切だ。
さらに、環境を整えることも、その後の重要な支援である。
「生きる力」をつけるために、今、この子たちに何をすればよいのか?
この問いをいつももっていたいものだ。
30年以上教員経験があるのですが、「授業で役立つ考え方」は、目から鱗のこともしばしばです。
今の私の願いは、今日よりももっといい授業がしたいということです。
子供たちからパワーをもらいながら、がんばっています。