ストラヴィンスキー:バレエ音楽『ペトルーシュカ』(1947年版)(スコア付き)
イーゴリ・ストラヴィンスキー: バレエ音楽『ペトルーシュカ』(1947年版)(スコア付き) 作曲年代:1910-11年(1947年改訂) 指揮:リッカルド・ムーティ 管弦楽:フィラデルフィア管弦楽団
第1部:謝肉祭の市 -00:00 1. 導入 -00:55 2. 群集 -05:07 3. 人形使いの見世物小屋 -06:56 4. ロシアの踊り 第2部:ペトルーシュカの部屋 -09:36 5. ペトルーシュカの部屋 第3部:ムーア人の部屋 -14:04 6. ムーア人の部屋 -16:34 7. バレリーナの踊り -17:16 8. ワルツ(バレリーナとムーア人の踊り) 第4部:謝肉祭の市(夕景) -20:11 9. 謝肉祭の市(夕景) -21:15 10. 乳母たちの踊り -23:48 11. 熊を連れた農夫の踊り -25:05 12. ジプシー娘たちの踊り -26:11 13. 馭者と馬丁たちの踊り -28:14 14. 仮装した人々 -30:32 15. 終景:ペトルーシュカの死
《バレエ音楽『ペトルーシュカ』》は、セルゲイ・ディアギレフのバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)のために、イーゴリ・ストラヴィンスキーが1910年から1911年にかけて作曲したバレエ音楽。1911年6月26日にパリのシャトレ座で初演された。4管編成で作曲されたが、1947年に3管編成に縮小する改訂が行われており、今日ではこの改訂稿がよく演奏される。また、作曲者自身によるピアノ編曲もよく知られている。 バレエは人間にあこがれる操り人形、ペトルーシュカを巡る物語を描いたものである。第1部は1830年頃の真冬のペテルブルクの広場で賑わう謝肉祭の市ではじまる。見世物小屋では人形遣いが、ペトルーシュカ、バレリーナ、ムーア人の人形たちを操っている。第2部はペトルーシュカの小部屋を描く。ペトルーシュカはバレリーナに恋しており、ムーア人を嫉妬している。ペトルーシュカはバレリーナに愛の告白をするが、バレリーナは戸惑って部屋を出て行ってしまう。 第3部で場面はムーア人の部屋へ。バレリーナとムーア人は意気投合し、ペトルーシュカは彼らを罵倒するが、ムーア人に蹴飛ばされてしまう。第4部で場面は再び人々で賑わう謝肉祭の市へ。様々な踊りが繰り広げられ、祭りが最高潮に達したとき、見世物小屋からペトルーシュカが刃物を手にしたムーア人に追いかけられて出てくる。ペトルーシュカは斬殺され、その場は凍り付くが、人形遣いがただのパペットであるとみんなを納得させる。夜になり祭りの喧騒も立ち消えたとき、人形遣いの前にペトルーシュカの死霊が現れる。人形遣いは慌てて逃げ出し、怯えた表情を浮かべたところで謎を残したまま閉幕する。