昨日は、株主総会の集中日。開催日は分散化の傾向ですが、開始時刻の10時は変わらないようです。
新聞によると、日産では、配当を見送った割に、取締役10名の報酬総額が25億8千万円だったことに批判の声があがっていました。
最近は日程が合わないので出席していませんが、これまでにいくつか出席した経験があります。
株主総会って何するの?と思われる方もいると思いますので、以前社楽の会で報告したものを紹介します。ただし、会社によって、雰囲気は全く違いますので、あくまでも一例としてお読みください。
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J社株主総会参加リポート
時は6月23日、名古屋のホテルへ向かう。入り口前には労組が横断幕、ビラ配り。
雰囲気は、日教組の全国教研集会に似ている。2階の会場まで、両側をずらりと社員が並んでいる。テレビカメラもあるが、中継するわけではない。
カメラ、ビデオカメラはもちろん手荷物も持ち込みできない。
受付で事前に郵送されてきた「議決権行使書」を提示すると、受付表がもらえ、バーコードが貼られる。そして会場に入る。
会場は入り口から見て左端がいわゆる演壇。一段高くなって、中央に議長席、その両側にそれぞれ8名ずつの役員の名前が貼ってある。向かって左手が社長、その隣が副社長。向かって右は会長だ。その後ろにも席がつくってある。
株主の席にあたるフロアの部分は、横に40列、前後に50列。場所によってはもっと横が多く、計2,000名分を超える椅子が並んでいる。所々に発言する場所もつくってある。
もうすでに、最前列2列と中央部5~6列は不自然に埋まっている。
後でわかったことだが、その人達がいわゆる社員株主。ラフな姿が目立つ。
株主席は、男性がほとんど。7~8割がネクタイにスーツ。
会場両側には、社員がずらり。耳にイヤホンを付けて、鋭い目つきで見回している。ホテル入り口から会場まで、社員が列をつくって並び、手荷物は預けなければならない。当然、カメラ、ビデオ、テープレコーダーの持ち込みはできない。
いわゆる総会屋はもう姿を消したのか、全く見あたらない。
正面には、「○○○○○○株式会社第17回定時株主総会」と書かれた看板がある。
社長が登壇。
「議長を務めさせていただきます。」「はい」
議長がいちいち言う度に、まるで練習したように「はい」という返事がある。小学校1年生の授業を思い出す。例の前に陣取った社員株主の人たちだ。
はじめに、事務局より、株主の数などの紹介、監査報告があり、いよいよ営業報告。副社長がパソコンで作成したプレゼンを見ながら営業の概況を報告した。
ここでのポイントが「貸借対照表」と「損益計算書」である。この見方を理解することが、会社の経理を理解する第一歩である。
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社員株主の「はい」の返事や拍手がいかにもわざとらしいのです。これも総会対策なのでしょうが…。他の会社では、このような事はありませんでした。
また、何度も出席していると、数人は毎年同じ人が指名される事が分かってきました。発言の内容から、労組の幹部で、複数の組合の幹部に発言の機会を与えているようです。これも、ガス抜きの一つなのかもしれません。
この社の株主総会は、日本社会の一つの縮図を見る思いです。
新聞によると、日産では、配当を見送った割に、取締役10名の報酬総額が25億8千万円だったことに批判の声があがっていました。
最近は日程が合わないので出席していませんが、これまでにいくつか出席した経験があります。
株主総会って何するの?と思われる方もいると思いますので、以前社楽の会で報告したものを紹介します。ただし、会社によって、雰囲気は全く違いますので、あくまでも一例としてお読みください。
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J社株主総会参加リポート
時は6月23日、名古屋のホテルへ向かう。入り口前には労組が横断幕、ビラ配り。
雰囲気は、日教組の全国教研集会に似ている。2階の会場まで、両側をずらりと社員が並んでいる。テレビカメラもあるが、中継するわけではない。
カメラ、ビデオカメラはもちろん手荷物も持ち込みできない。
受付で事前に郵送されてきた「議決権行使書」を提示すると、受付表がもらえ、バーコードが貼られる。そして会場に入る。
会場は入り口から見て左端がいわゆる演壇。一段高くなって、中央に議長席、その両側にそれぞれ8名ずつの役員の名前が貼ってある。向かって左手が社長、その隣が副社長。向かって右は会長だ。その後ろにも席がつくってある。
株主の席にあたるフロアの部分は、横に40列、前後に50列。場所によってはもっと横が多く、計2,000名分を超える椅子が並んでいる。所々に発言する場所もつくってある。
もうすでに、最前列2列と中央部5~6列は不自然に埋まっている。
後でわかったことだが、その人達がいわゆる社員株主。ラフな姿が目立つ。
株主席は、男性がほとんど。7~8割がネクタイにスーツ。
会場両側には、社員がずらり。耳にイヤホンを付けて、鋭い目つきで見回している。ホテル入り口から会場まで、社員が列をつくって並び、手荷物は預けなければならない。当然、カメラ、ビデオ、テープレコーダーの持ち込みはできない。
いわゆる総会屋はもう姿を消したのか、全く見あたらない。
正面には、「○○○○○○株式会社第17回定時株主総会」と書かれた看板がある。
社長が登壇。
「議長を務めさせていただきます。」「はい」
議長がいちいち言う度に、まるで練習したように「はい」という返事がある。小学校1年生の授業を思い出す。例の前に陣取った社員株主の人たちだ。
はじめに、事務局より、株主の数などの紹介、監査報告があり、いよいよ営業報告。副社長がパソコンで作成したプレゼンを見ながら営業の概況を報告した。
ここでのポイントが「貸借対照表」と「損益計算書」である。この見方を理解することが、会社の経理を理解する第一歩である。
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社員株主の「はい」の返事や拍手がいかにもわざとらしいのです。これも総会対策なのでしょうが…。他の会社では、このような事はありませんでした。
また、何度も出席していると、数人は毎年同じ人が指名される事が分かってきました。発言の内容から、労組の幹部で、複数の組合の幹部に発言の機会を与えているようです。これも、ガス抜きの一つなのかもしれません。
この社の株主総会は、日本社会の一つの縮図を見る思いです。