田沼意次の生涯 賄賂の悪評で歪められた異色の有能老中の実態とは?【べらぼう】
田沼意次は一代で5万7千石を領する老中にまで成り上がり、親子二代で権力の座を独占することを視野に入れるまでになりました。 もっとも、意次自身は主君に忠実な一役人としての意識が抜けなかったようで、寄せ集めの家臣団統制がおざなりになり、田沼政治の象徴といえる賄賂政治が横行してしまいます。 それでも、火の車の幕府財政再建のため、守旧派の反発を意に介さずに利益第一の前例のない政策を次々と断行し、新たな時代を築きました。 今回は、成り上がり者ゆえに卑屈なほどに低姿勢で、家臣に対しても細かく目をかけていた異色の老中 田沼意次の生涯について紹介します。 -----------------------------------
参考文献 藤田覚『田沼意次:御不審を蒙ること、身に覚えなし』 https://amzn.to/3Wa01US 深谷克己『田沼意次: 「商業革命」と江戸城政治家』 https://amzn.to/4g3EZi9 大石慎三郎『田沼意次の時代』 https://amzn.to/3ZY8dZq