ARTISTIANより岩佐又兵衛『山中常盤物語絵巻』をめぐる又兵衛論争まとめを紹介します。
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目次
- 1 山中常盤物語絵巻とは
- 2 長谷川巳之吉による「発見」
- 3 藤懸静也による「否定」
- 4 「國民新聞」上での又兵衛論争
- 5 又兵衛論争の展開
- 6 春峯庵事件、戦争による又兵衛論争の中断
- 7 辻惟雄による「再評価」
- 8 なお残る又兵衛作とする「疑問」
- 9 まとめ
- 10 参考資料
まとめ
長谷川巳之吉の「発見」から紆余曲折を経て岩佐又兵衛が制作に関わっているとされた『山中常盤物語絵巻』。作者をめぐる論争では、藤懸静也が印章を重んじた鑑定から又兵衛作品であることを否定し続けた。結局、又兵衛作であることが広く認められるのは藤懸静也の死後、辻惟雄の発表を待つこととなった。ただし、津山藩松平家伝来であることは、必ずしも又兵衛作とする根拠にならないことは留意しておいた方がよいだろう。