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週刊 日本の100人 第75号 榎本武揚

2019-09-24 05:21:28 | 歴史関連情報
週刊日本の100人 榎本武揚

シリーズ第75号は榎本武揚です。



 旧幕臣であり、かつ明治政府でも活躍した傑物です。
 北海道・函館に独立国家を樹立したのも驚きです。

 江戸生まれで、昌平坂学問所で学び、樺太探検に参加、長崎海軍伝習所生となり、1862年オランダに留学します。
 66年幕府注文の開陽丸とともに帰国し、幕府海軍副総裁となります。
 戊辰戦争で幕府艦隊を率いて北上、箱館に「蝦夷共和国」樹立を宣言しました。
 五稜郭の戦いで新政府軍に降伏。しかし、政府はその才能をほかってはおきません。
 明治政府下では駐ロシア公使として樺太千島交換条約を締結、北海道開発に尽くすなど、諸大臣を歴任し政治家として活躍しました。

 こうやって紹介すると型ぐるしいのですが、ドラマになるようなおもしろい人物です。

 まず父親がおもしろい。
 父武規は、幕臣である榎本家の婿になります。この人は伊能忠敬の弟子で、忠敬の日本地図編纂事業の中心メンバーでしたす。蘭学者としても一流でした。

 武揚は、昌平黌に入りますが、成績は「丙」。
 就職もしないで、樺太探査などに同行します。これは、後の役に立ちます。

 長崎海軍伝習所の2期生として入学すると、一転して優等生。
 樺太探査で何かをつかんだのかも知れません。
 築地操練所教授として幕府に任官します。

 オランダ留学でもドラマがいっぱい!

 興味を持った人は、『榎本武揚』(加茂儀一著、中公文庫)をお読みください。

■特集
榎本武揚
 元より戦争は相好まず候

■ライフ&タイム
己の一分を貫き通した 最後の幕臣の73年
 荒れる時代への船出/目からウロコのヨーロッパ生活
 野望を胸に新天地へ/キラリと光る外交センス
 藩閥政治の狭間で

■ヒューマンエピソード
口は悪いが情けは厚い江戸っ子気質の痛快漢

■クローズアップ
箱館より忠義を込めて 海の男の壮大なる戦略

■人物スクランブル
榎本武揚 人物相関図
 黒田清隆/赤松則良/カッテンディーケ/勝 海舟

■後世への遺産
海、空、大地に満ちる華麗なる挑戦者の光輝

■評伝アラカルト
榎本武揚考
 安部公房/山内昌之/エルウィン・ベルツ
 柴田剛中/木戸孝允/福澤諭吉

■ビジュアル人物事典
 林 子平/林銑十郎/林 董/林芙美子
 林 羅山/原惣右衛門/原 敬/幡随院長兵衛

■日本の100人ミュージアム



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