あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

12月26日の社説は・・・  

2013-12-26 05:49:57 | 社説を読む
テーマは広く分かれそうです。

今朝の社説を見てみましょう。

朝日新聞
・ 沖縄基地負担―政権の「本気度」を問う
・ 石綿被害判決―不作為重ねた国の責任
 
読売新聞
・ PKO弾薬提供 武器輸出の新原則策定を急げ
・ 徳洲会事件起訴 徳田議員に問われる説明責任
 
毎日新聞
・ 来年度予算案

日本経済新聞
・ 経済に重きを置いた政権運営を
 
産経新聞
・ 田中の渡米容認 本場での投球に心躍るが
・ 外国人客1000万人 官民あげて3倍を目指せ
 
中日新聞
・ 諫早開門 困難でも農・漁両立を
・ タイの政争 民主的な手法で安定を
 
※ 中日を取り上げます。

 社会は、対立と合意が付きものです。
 中学校の公民では、合意のための視点として、効率と公正があることを学びます。

 諫早開門は、ジレンマの典型です。

「長崎県の諫早湾を全長七キロの潮受け堤防で閉め切って、約九百四十ヘクタールの干拓地を造成した。堤防と農地の間には淡水のため池をしつらえて、畑に水を引いている。」

 漁業被害を受け、

「工事は〇七年に完成したが、福岡高裁は一〇年、「三年以内に五年間の開門」を命じる判決を下し、民主党政権はそれを受け入れた。」  

 しかし、開門すれば農業が成り立ちません。

「長崎地裁は先月、開門差し止めの仮処分を決めた。安倍政権は身動きが取れなくなった。開かずのまま、三年の期限は切れた。」

「福岡高裁は漁業者、長崎地裁は農業者の被害を重視して、判断は真っ二つ。事業主の政府はなすすべもなく立ちすくむ。」

 社説では、「困難でも農・漁両立を」と言っていますが、

「閉め切りから十六年。堤防にはヘドロがたまり、干潟の生態系も大きく変化したはずだ。やみくもにゲートを開いても、すぐに漁場が回復するとは限らない。
 新たな生態系について調査を進めつつ、その成果を基に話し合う場をつくりたい。」

 農業側に立ち、締め切りを支持しています。
 その上で、新たな漁場の開発を模索せよと言っています。

 現実的な判断かもしれません。

 大人の知恵を出し合いたいものです。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。