教育課程部会(第104回) 議事録を紹介します。
ここから http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/gijiroku/1402919.htm
1.日時
平成29年11月13日(月曜日) 10時00分~12時00分
2.場所
文部科学省 東館3階 講堂
東京都千代田区霞が関3-2-2
3.議題
新しい学習指導要領の周知について
学校における働き方改革等について
その他
白井教育課程企画室長の答弁より。
社会に開かれた教育課程についてというところから始めたいと思いますけれども,この趣旨もなかなか一般の方にうまく伝わらない,伝わりにくい部分もございます。ポイントとしては教育課程が学校の教育活動の中心であるにも関わらず,なかなか保護者あるいは地域の方々が教育課程そのものについて御存じいただけるような機会がなかったというようなことがございます。学校は,既に地域に開く学校ということでは非常に熱心にお取組いただいていると思いますけれども,教育課程それ自体が地域の方に開かれているかというと,そこがまさにこれからの課題になっているんではないかということ。例えば各教科でどのような資質・能力の育成を目指していくのか,あるいは年間の指導計画についてどのようなものが学校で作られているのかといったような部分についても,保護者や地域の方に分かりやすく発信していくことが必要ではないかということをこの中に含めてはどうかと考えてございます。
2点目です。資質・能力の三つの柱に基づく学習指導要領の再整理という点です。国内外の知見を踏まえて,育成すべき資質・能力については,今回三つの柱に整理してました。特に学びに向かう力,人間性といった部分については,日本の教育は伝統的に重視してきた部分でもございます。今回,学年また教科等ごとに,育成を目指す資質・能力,例えば中学校1年生の数学であればこういった知識・技能を付けるんだということを具体的に明確化してございます。そのことによって教師,児童生徒はもとより,保護者,地域の方々にも学校は何を目指しているのかということがより分かりやすい形で共有できるようになったという点をお伝えしていきたいと考えてございます。
3点目が主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善についてです。この点についても現場の学校の先生方にも様々な受け止め,特にアクティブ・ラーニングという言葉の解釈について様々な受け止めがあるということも,私どもも伺っているところでございます。ポイントとなりますのは,単元・題材などのまとまりを見通して,教師が教える場面,児童生徒に自分たちで考えさせる場面など,全体のバランスをとる授業のデザインが重要であるということでございます。教師が一方的に教えてばかりの授業も,また教師が教えずに児童生徒の活動ばかりといったような授業についても,いずれもバランスを欠くおそれがあるのではないか,また,特定の指導方法や型を求めるものではなくて,優れた指導の取組に共通する用紙を学習指導要領に規定したんだということです。また,急速に世代交代が進む中で,OJTの機会も少なくなっているということがございます。よりよい実践を若手に伝えていくという部分も重要かと思います。
4点目です。カリキュラム・マネジメントについて,学習の基盤となる資質・能力に対応できる資質・能力の育成に向けた教科横断的な視点での組み立てが重要であるということ。また,PDCAサイクルの活用,限られた資源の有効活用を,管理職だけでなくて全ての教職員が十分に意識していただくということを強調してまいりたいと考えております。
2ページ目にお進みいただきたいと思います。外国語教育についてです。特に小学校では注目を受けている部分でございますけれども,高校卒業までに外国語を使ってコミュニケーションを図れるようにする,そのために新しい教科等を導入したということ。また,そのためには条件整備の面で不安を抱えていらっしゃる方々もいると思いますので,そこについてもしっかりやっているということを明記しています。
プログラミング教育については,プログラミングが一般のコンピュータが魔法の箱ではなくて,自分たちの考えによってそれを改善していくことができるんだということをきちんと子供たちに考えてもらう,それを通じてプログラミング的思考を育んでいくんだということ。
「特別の教科 道徳」については,特別の教科化によって考え,議論するような道徳に転換を図るものであって,考えを押し付けたり,それを例えば入試等の評価を用いるというものではないんだということを伝えてまいりたいと思っております。
短い言葉でまとめているのがいいですね。
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1.日時
平成29年11月13日(月曜日) 10時00分~12時00分
2.場所
文部科学省 東館3階 講堂
東京都千代田区霞が関3-2-2
3.議題
新しい学習指導要領の周知について
学校における働き方改革等について
その他
白井教育課程企画室長の答弁より。
社会に開かれた教育課程についてというところから始めたいと思いますけれども,この趣旨もなかなか一般の方にうまく伝わらない,伝わりにくい部分もございます。ポイントとしては教育課程が学校の教育活動の中心であるにも関わらず,なかなか保護者あるいは地域の方々が教育課程そのものについて御存じいただけるような機会がなかったというようなことがございます。学校は,既に地域に開く学校ということでは非常に熱心にお取組いただいていると思いますけれども,教育課程それ自体が地域の方に開かれているかというと,そこがまさにこれからの課題になっているんではないかということ。例えば各教科でどのような資質・能力の育成を目指していくのか,あるいは年間の指導計画についてどのようなものが学校で作られているのかといったような部分についても,保護者や地域の方に分かりやすく発信していくことが必要ではないかということをこの中に含めてはどうかと考えてございます。
2点目です。資質・能力の三つの柱に基づく学習指導要領の再整理という点です。国内外の知見を踏まえて,育成すべき資質・能力については,今回三つの柱に整理してました。特に学びに向かう力,人間性といった部分については,日本の教育は伝統的に重視してきた部分でもございます。今回,学年また教科等ごとに,育成を目指す資質・能力,例えば中学校1年生の数学であればこういった知識・技能を付けるんだということを具体的に明確化してございます。そのことによって教師,児童生徒はもとより,保護者,地域の方々にも学校は何を目指しているのかということがより分かりやすい形で共有できるようになったという点をお伝えしていきたいと考えてございます。
3点目が主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善についてです。この点についても現場の学校の先生方にも様々な受け止め,特にアクティブ・ラーニングという言葉の解釈について様々な受け止めがあるということも,私どもも伺っているところでございます。ポイントとなりますのは,単元・題材などのまとまりを見通して,教師が教える場面,児童生徒に自分たちで考えさせる場面など,全体のバランスをとる授業のデザインが重要であるということでございます。教師が一方的に教えてばかりの授業も,また教師が教えずに児童生徒の活動ばかりといったような授業についても,いずれもバランスを欠くおそれがあるのではないか,また,特定の指導方法や型を求めるものではなくて,優れた指導の取組に共通する用紙を学習指導要領に規定したんだということです。また,急速に世代交代が進む中で,OJTの機会も少なくなっているということがございます。よりよい実践を若手に伝えていくという部分も重要かと思います。
4点目です。カリキュラム・マネジメントについて,学習の基盤となる資質・能力に対応できる資質・能力の育成に向けた教科横断的な視点での組み立てが重要であるということ。また,PDCAサイクルの活用,限られた資源の有効活用を,管理職だけでなくて全ての教職員が十分に意識していただくということを強調してまいりたいと考えております。
2ページ目にお進みいただきたいと思います。外国語教育についてです。特に小学校では注目を受けている部分でございますけれども,高校卒業までに外国語を使ってコミュニケーションを図れるようにする,そのために新しい教科等を導入したということ。また,そのためには条件整備の面で不安を抱えていらっしゃる方々もいると思いますので,そこについてもしっかりやっているということを明記しています。
プログラミング教育については,プログラミングが一般のコンピュータが魔法の箱ではなくて,自分たちの考えによってそれを改善していくことができるんだということをきちんと子供たちに考えてもらう,それを通じてプログラミング的思考を育んでいくんだということ。
「特別の教科 道徳」については,特別の教科化によって考え,議論するような道徳に転換を図るものであって,考えを押し付けたり,それを例えば入試等の評価を用いるというものではないんだということを伝えてまいりたいと思っております。
短い言葉でまとめているのがいいですね。