遠州FW -4-
令和5年12月3日、いつものメンバーで、遠州にFWに行ってきました。その様子を数回にわたってお知らせします。
掛川城(かけがわじょう)の4回目です。
全国、どこでもこのような古図がありますね。
なぜ?
正保元年(1644)、日本の江戸幕府が、諸大名に命じて国単位で作らせた国絵を正保国絵図(しょうほうくにえず)といいます。
国絵図・郷帳とともに、徳川家光は、全国の大名に対して、城絵図の作製も命じました。全国の城郭管理が目的です。
これが、正保城絵図(正保絵図)と呼ばれているものです。現在、63カ城の絵図が現存しています。
堀の幅・深さ、土塁の高さ、石垣の高さ、櫓・塀の状況、城下町の町割り、街道など軍事に関わる施設が詳細に描かれています。実際と少しでも違っただけで、その大名が所領没収や改易などの厳しい処分がなされたため、当時の姿が極めて正確に描かれているものと考えられます。
掛川城の整備においても、発掘調査とともに、重要な資料とされました。
どのお城に行っても(残っていれば)見ることができます。
探して見てください。
壁塗りの模型がありました。
注目すべきは「土佐漆喰」です。
山内一豊は掛川城を模して高知城を作り、今回の復元は高知城を模して再建しました。
高知城の壁には、土佐漆喰が使われているのです。
土佐漆喰は一般的な漆喰とは違い、少し黄味がかっているのが特徴です。
厚塗りで仕上げられる、耐久性が強い漆喰だそうです。
土佐漆喰と一般的な漆喰の比較表です。
出典 https://www.haradasakan.co.jp/magazine/magazine201405/
ポイントは「のり」を入れるかどうか。「のり」は水に弱いのです。
しかし、土佐漆喰はワラスサを発酵させてつくります。その過程で糖類が分泌されされ、それが「のり」の役割を果たすのです。
従って、
「のり」を入れないので、水に対して強い漆喰という特徴が出るのです。
漆喰は、その地域の素材を使ってつくります。
漆喰は、まさに地域の文化なのです。
なかなか終わりません。
明日に続きます。
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