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初等社会科教育法 全体振り返り(1)

2023-08-07 09:00:31 | 大学・社会教育講義資料

初等社会科教育法 全体振り返り(1)

令和5年度前期に初等社会科教育法を受けた学生の振り返りを毎日数人ずつ紹介します。

次の2点を引用します。(個人が判別できるものは省いてあります)

1 これまでの15回の授業であなたが学んだことを、大きく3つ以上の項目でまとめなさい。それぞれタイトルを付けること。

2 「初等社会科教育法」を受けた感想を書いてください。 


1 (1)ICTやツールの活用

 この授業を受けて感じたのは、ICTやツールは積極的に活用していくべきであるということである。この授業を受けるまで、ICTの活用と言えば、zoomぐらいしかぱっと思い浮かぶものはなかったが、授業を受け終えた今ではzoomだけでなく、Google formやKahoot、パワーポイントの共有などたくさんの活用法が思い浮かぶ。ICTはこれまで不可能だったことを可能にしてくれると改めて感じた。これまではクラス全員が意見を交換することはほぼ不可能であり、出来たとしても時間がかかることだった。しかし、zoomのチャット機能を用いることで、リアルタイムで即座に意見が共有できるのである。それと似たものとして、パワーポイントの共有では、それぞれのグループで作ったものをすぐにみんなで共有することができる。これまではB4に色ペンでイラストや文字を手書きで書いていたので、何かグループで発表するとなるととても大掛かりで時間がかかるものだったが、パワーポイントを使えば素早く、簡単に作成や共有ができるのだ。ここに共通するのは、簡単に意見を共有することができるようになったということだ。意見を簡単に共有することができるようになったことで、いろんな人の意見を知り、そこから学びを得ることができるようになったのは子どもたちにとってもすごく大きなことだと感じた。また、Kahootはゲーム感覚で学ぶことができるものもあり、新しい授業の方法だと感じた。 

(2)全員参加型の授業

 全員参加型の授業づくりをすることの大切さもこの授業で特に感じた。これまでの私たちが受けてきた授業では、教師が「この問題、わかる人?」と尋ね、毎回同じような勉強が得意な子だけが挙手をして答え、そうでない子はほとんど挙手することなく授業に参加しているとは言えないものだと感じる。しかし、それではどんどん学力の差が開いてしまうだけである。何事も自分で考え、発言し、動くことで初めて何かが生まれるのに、ただ話を聞いてるだけで自分のためになることはほとんどない。そうわかっていてもそんな授業が世の中にあふれてしまうのが少し悲しいことだと思っていたが、実際に全員参加ができる授業を受け、以外にもちょっとした工夫をするだけで全員参加型の授業を作り出すことができるのだと知った。例えば、個人で考えるのではなく周りの人と助け合うように教師が声をかけたり、クイズをするにしても選択肢を与えて授業のハードルを下げたり、指示を出すときは具体的な数を用いたり、どれも簡単なことだがとても効果的だと感じた。  

(3)子どもの反応

  これも授業を受けて感じたが、子どもの反応はとても大切である。教師が授業をするうえでとても当たり前のように感じるが、当たり前だからこそ重要であると思う。子どもは、小学生だと特に、知らなかったことを知ったときには「え?!」という反応、わからないものに当たったときには「ん?」というリアクションをする。その時に、その子どものリアクションのサインを見逃さずに次の展開へつなげていくことが授業をするうえでとても大切だと感じた。「授業」は教師が教えるためにあるのではなく、子どもがこれまで知らなかったことを学び、次につなげていくためにあるのだと感じる。教師のための授業ではなく、子どもたちのための授業になるように、子どものリアクションに隠された理由を探し、みんなで共有をし、解決していけるような授業を作ることが大切であると感じた。そのため、教師は顔をあげ、回答だけでなく児童の発言や表情を見逃さずに拾うことでより良い授業が作れるのだと思う。

 2  本当にすごく自分のためになる授業だった。教授法やツールの活用法をたくさん学ぶことができたのがすごくうれしかった。実際に、自分の専門である小学校外国語の模擬授業をするために指導案を考えたが、そこでも使えるものばかりだった。また、授業づくりは楽しいものであって、もっとフレキシブルなものでもよいということにこの授業を受けて初めて気づくことができた。これまでは、授業づくりと聞くとすごく難しいイメージを持っていたが、児童に楽しみながら学んでもらうために授業を作るのは、友達と旅行に行くときに自分が率先してプランを立てるのとどこか似ているなと感じた。決められた時間を過ごすうえで、どうしたら楽しんでもらえるか、その先にはどんな表情で待っていてくれるのか、最後にはどんな展開が待っているのか。今後教育実習が待っているが、今回学んだことを生かして授業を作っていきたい。

先生、半期ありがとうございました!本当にこの授業を受けることができて良かったです!授業を受けていてすごく楽しかったです!


 1 (1)全員参加型授業にするための教師の工夫

15回の授業を受けて私の授業観は大きく変わった。子どもたちには勉強が得意な子、苦手な子、好きな子、嫌いな子と勉強に対する意識が様々であるため、勉強に対する意欲も様々である。現在の学習指導要領では「学びに向かう力、人間性等」が重視されているがそのような子どもたちが意欲をもって授業に取り組むようになるにはどのような授業を目指せばよいのかわからなかった。今期の授業では、子どもたちの興味・関心をつかむため授業の様々な場面で数えきれない工夫が凝らされていることを実際に見て学ぶことができた。例えば授業中の教師の問いかけについて、「わかる人手挙げて。」と挙手をさせる方法では“わかる子・意欲がある子(授業を聞いている子)”しかあてることができないが、「あてられたら困る人手を挙げて。」と言うと“わかる子・意欲がある子・ない子(授業を聞いている子・聞いてない子)”全員あてることができる。さらにこの方法はわからない子も把握することができるため、授業を振り返ることができ授業についていけなくなる子どもをなくすことができる。授業中に手を挙げることに抵抗を持っている子は少なくない。授業を聞いていてわかっていても、みんなの前で手を挙げ発言することが恥ずかしいと思っている子や、授業を聞いていなかったり意欲がなかったりして手を挙げなかったら当てられないだろうと思っている子もいるかもしれない。全員参加型の授業にするためには“意欲のない子”が授業に参加することが大切である。授業を聞いていない子にとって一番困ることは授業中にあてられることである。教師が挙手した人にしかあてない授業はそのような子どもたちを安心させてしまいますます授業を聞かなくなる。このようにならないために教師の机間指導や授業中の子どもたちの動かし方、問いかけの仕方は非常に重要である。教師が机間指導をすることで前に座っている子だけでなく教室全体の状態を把握することができる。さらに授業中に子どもたちを動かすことで座って聞いているだけでは切れてしまう集中力を保たせることにつながる。ある問いかけに対し、「その場で立って分かった人から座ってみよう」と言うと授業に参加していなかった子どもも立たないといけなくなり自然と授業に参加させることができる。また問いかけについて、わかる人に聞くと聞いているだけで考えなくても良いと考える子が出てきて、教師も気が付かないまま授業についていけない子が出てくる。教師は挙手をさせるのではなくランダムに、わかっていなさそうな子も当てていくことが大事である。もし答えられなくても、教師が簡単に答えられるような内容を問いかけたり周りの子を巻き込んで考えさせたりして成功体験を増やすことはすべての子どもに学ぶ意欲を与えることにつながる。このように3つのことに気を付け授業していくだけでも子どもたちの授業参加度は変わっていくと考える。また、授業の導入でいかに子どもたちの興味関心を得ることができるかが学習意欲を引き立てる上で非常に重要だと学んだ。本時に出てくる人物やその人と関連する人物などの名前クイズなど、ゲーム感覚で楽しめるような内容の導入をすることで子どもたちを集中させたまま本時のめあてに進めると思った。

(2)聞く授業ではなく考える授業 

 教師が話す授業ではなく子どもたちが発言する授業にするためには一つの問いに対して机間を歩きながら不意打ちで子どもたちをあてていき考えを聞き、そしてその考えから別の視点やつながりのある話に話題を広げ、違う子どもに問いかける。このようにして一つの問いかけに対し一人の子どもではなく複数の子どもたちに意見を聞くことで授業中子どもたちはいつあてられるかわからない緊張感を持ちつつ周りの子どもたちの考えを受け自分の考えをさらに広げていくことができるようになる。教師が一方的に話すだけではよっぽど学習意欲が高い子どもでない限り授業を聞かなくなってしまう。①子どもたち同士で考え意見を伝え合う活動や②教師がただ知識を与えるのではなく一緒に考え導き出す活動などは子どもたちの思考力を向上させることにつながる。①については「立って一つずつ順番にペアで意見を出してみよう」や「3つ意見を出したペアから座ってみよう」など条件付きで活動することがとても大切である。これは体を動かす「ドーパミン」と制限時間や条件をつける「ノルアドレナリン」効果により子どもたちの活動をさらに具体化することができ、集中力を高めることができると学んだ。

(3) 「考えよう」ではなく「説明しよう」

 教師の授業中の発言で「~について考えてみよう」と言うと考えるだけでそのあと発表するのか、ペアで伝え合うのかなどその後のカツ有働がはっきりとわからない。子どもたちへの指示が抽象的だと子どもはやる気を失ってしまうため「誰と、いくつ、何分で」など制限や条件をつけることで達成しなければならないという意識が芽生え意欲的に取り組むことができるようになる。このことを考えると「~について説明しよう」という言葉はとても効果的である。考えるだけでは頭の中で意見を整理できず、言語化せず終わってしまう子が出てきてしまう可能性があるが、説明させることは相手に理解してもらうためにわかりやすく意見を整理し言語化することができる。言語化することで自分の考えを明確にすることができ、さらに説明するまでの過程で子どもたちは自然と学びを深めているのだ。言い方の少しの違いで子どもたちの思考力向上を格段と高めることができるということを学んだ。
 

2 今までの授業で一番自分のためになる授業でした。授業で使うパワポの内容や、アニメーションの付け方、導入の工夫の仕方、子どもたちの興味をひきつける話し方、全員参加型授業にするための教師の言動、デジタル教材の使い方など、教師側の準備や動きを具体的に学ぶことができた。実際教育実習に行く年で、授業をどのように行うべきか、どのような話し方で子どもたちと関わればよいのかなど全くイメージが付いておらず不安を抱えていましたが、この授業を通して、実際に授業を行ってみて少し自信がつきました。自分の教科ではないけれど、どの教科にも共通する授業の核を学べました。これを活かして自分の教師像を確立させていきたいです。またわからないことがあったときは質問させてください。

ありがとうございました!!


1 (1)全員参加型の授業へ

 今回講義を受けるにあって、授業を作っていくうえで一番重要となるのは、学級におけるすべての児童が授業に参加できることであるなと強く感じました。同時に全員参加型授業を作り上げていくうえでの工夫について 、非常に多くのことを学ぶことができました。例えば児童全員でクイズを行う際には、おでこの前でハンドサインを作って回答したり、「○○に右指を置いて」や「登場人物の心情が変わったところに鉛筆を置こう」などの指示を出したりするという工夫がありました。これは児童たちの授業参加へのハードルが下がるのと同時に、教師は児童がどれくらい授業内容を理解しているのかをよくいることができるというメリットがあります。さらに、クイズの際に分からなくて困っている児童がいたら、周りの児童の補助をもらってもいいなどという条件を加えることで誰一人取り残さず、全員で学習を深めていく授業が作れるなと感じました。さらにクイズの出し方にも工夫を加えると良いということも学びました。例えば、穴埋め式の問題を用意し、キーワードを隠して出題します。そして教師は早く分かった児童に近づいていき、皆に向かってヒントを教えるようにお願いをします。こうすることで問題を早く解ける子と解けない子での能力差に関わらず、全員が暇を持て余すことなく授業に参加できるということが分かりました。さらに授業をする際に、児童の持っている教科書以外の資料を用いて、そちらに注目させるよう児童の顔を上げさせたり、授業の中で投げかけた問いに対してぶつぶつとつぶやかせてから座らせたり、問いに対して「今当てられたら困るひと?」と聞いて、分かる児童ではなく、分からない児童に焦点を当て、どこが分からないのか、何に困っているのかをきちんと把握するなどして、全員が参加し、授業内容を理解できるような環境を整えていくべきであるなと感じました。
 

(2) 授業の見える化

 本講義では「見える化」の重要さについても学ぶことができました。一番わかりやすいものは授業内容のパワーポイントなどを用いて常に児童が何をするべきか、目的や目標、モデルなどを常に見える化しておくことが非常に大切であるなと思いました。そこで用いる資料は、思考ツールを利用したり、文字の大きさや色に変化をつけて区別したりと、児童が一目でわかりやすいような資料であると良いと思います、さらに、上記で述べたように、ハンドサインを用いたり、指示内容に工夫をとりいれることは教師にとっての見える化にもつながるなと感じます。授業中に教師が時間をかけずに、児童がどれほど授業内容を理解しているのか、何に困っているかなどをよく把握することができ、そのことは全員を授業参加に導くこと、児童に対して適切な指導を行うことに繋がるのではないかと考えます。授業以外でも、クラスの学級目標を教室に大きく掲示したり、掃除道具のしまい方や当番表なども掲示して見える化しておくことで、児童は常に黙秘表やモデルを把握し、自分がすべきことが分かるということを学びました。授業中における、見本の提示の仕方においては、講義の中では体育の様子を例に見ることができました。後転の単元において、教師はわざと良くない手本を児童に見せます。そこから実際に児童にどのようにしたらよくなるかのアドバイスをもらいます。そうすることで児童は実際に良い手本を良くない手本を目で見ることがき、ではどのようなことに気を付ければよいのかを一目で分かるようになります。このように授業の中でも多数の見える化を図ることで児童はより学習内容を深く理解し、自分たちで試行錯誤しながら学習を進めていくことができるのだということが分かりました。

(3) ICT活用

 本講義では、ICT活用について、様々なツールとその活用の仕方について、非常に多くのことを学ぶことができました。現在の日本の学校教育現場では、急速にICT活用化が進み、多くの教育者が困惑している中で、たくさん役立つ情報についいて学びました。まずはZoomです。本講義では毎時間Zoomを活用し、資料の共有を行ったり、チャットで振り返りを行ったりしました。これは実際の教育現場でも有効活用できるものであり、授業中の児童の意見などをチャットに書き込んでもらうことで、自分以外の児童の意見も見ることができたり、Zoomには音声や動画をつなげたりする機能をあるので、必要な時にはそのような機能を利用することもできます。さらに児童の振り返りや意見をマイニングして、重要な単語を見える化したり、Googleフォームなどを用いて小テストを行ったり、アンケートや授業の振り返りなどを行うこともできるということも学びました。パワーポイントをy交友し、そこにグループでの意見や考えを打ち込んでもらうことによって、クラス全体に共有し、討論ができあり、授業後でも資料を用いて復習をしたりすることもできるのだということが分かりました。さらに本講義で初めて知ったツールもたくさんありました。まずはクラスルームスクリーンです。シャッフルで指名をすることができたり、タイマーが大きく表示されたりと、これも見える化に繋がり児童が緊張感をもって授業を受けられる工夫になるなと感じました。次にカフートです。自分手傷を作り、ポイント制で全員で競争することができ、基礎的な問題の確認や、授業の導入の場面で活用すると良いなと思いました。次はピグリフです。児童の発言が自動で文字化され、その日の内容を記録することができて非常に良いなと感じました。このように多くのツールを活用しながら授業をつくると良いなと感じました。

 

2  今回講義を受けて、今後自分で授業を行っていくうえで、非常に役立つ内容を学ぶことができました。授業どのように児童の関心を引き付けていけば良いのか、どのようにしたら全員の児童の理解に導いていけるのかなど、今後教育実習を控えている身として、生かしていきたいと思う内容ばかりでした。実際の教育現場でICTをうまく活用し、頑張っていきたいと思います。ありがとうございました!!


 1 (1) ICTを授業にどのように生かすか

私が学んだことの1つ目は、ICTを授業にどのように生かすかということである。今は小学校でもICTを用いた教育がたくさん行われており、使い方次第でとても分かりやすくて質の良い授業を行うことができるということを学んだ。私が実際に小学校で授業を受けていた頃には、普通の授業でICTが用いられることはほとんど無く、時々ICTを用いて授業をする先生がいらっしゃったときはとてもわくわくしたのを覚えている。この体験から、ICTを中心とした授業を行うことによって、児童に学習内容に対する興味・関心を持たせることができ、非常に有益であると感じた。他にも、ICTを用いた授業の利点として、コンピュータやタブレット端末を使うことによって、対話的で実践的な学習活動を行うことができることや、それぞれの児童の学習ペースや能力、進捗などに合わせて学習内容を調整することが可能であること、インターネットを通じた学習教材やオンラインコンテンツを簡単に利用することで多様な学習体験を提供できることなどが挙げられると学ぶことができた。具体的に利用できることとして、授業の導入でパワーポイントを使ったクイズを行うこと、ZOOMなどの共有チャット欄やパワーポイントの全体共有機能を使って調べ学習や意見交換を行うこと、kahoot!というツールを使ってクイズ形式で楽しんで学習することなどがある。これらのことを積極的に活用し、児童にとってより良い授業を行えるような教師になりたいと感じた。
 

(2) 児童のやる気や興味を引きだす働きかけ

 私が学んだことの2つ目は、児童のやる気や興味を引き出す働きかけである。今までの授業を通して、教師がどのような働きかけをすると児童がやる気や興味を持って効果的に授業に取り組んでくれるのかを学ぶことができた。例えば、生徒を立たせて問題が分かった人は座るといった立たせるアクションをすること(授業にメリハリをつけるため)、考えた人から座るといった状況の時に遅くまで残っている人に対して「しっかり考えていて素晴らしい」などと褒めること(いじめに繋がらないようにするため)、自分の意見をグーチョキパーなどで示したハンドサイン はおでこにつけること(周りの人に意見が見えないようにするため、高く手を挙げることで教師から後ろの方が見えなくなるのを防止するため)、チャットに自分の意見を書き込むこと(全体に意見共有を簡単に行うことができるため、課題が難しい児童は他の意見を参考にしながらきちんと参加できるようにするため)、授業課題は「~~~を説明しよう。」にするのが良いということ(子どもへのアンケートの結果、「調べよう」や「考えよう」よりもやる気が出るという意見が出ており、明確な目標を提示できるため)、「振り返りの振り返りの振り返り」で授業の振り返りを読んで良かったものに感想を書き、さらにその中で良かったものを選んで感想を書くこと(何度も授業を振り返ることによって授業内容の定着を図ることができるため、他の人の意見を知ることによって新たな情報や視点を得ることができるため)、ベン図などの思考ツールを利用すること(情報を整理して視覚化できるため、問題解決に役立つため)、児童に予想したことを呟かせてから結果を見せること(興味を持てるため、結果を知ってより驚かせることができるため)、「それってどういうこと!?」「今の〇〇さんの意見ってどういうこと!?」などと急に指名する時を作ること(児童の直感的な意見を聞くことができるため、いつ当てられてもいいように授業に集中できるため)、「~~なものを3つ思い浮かべて」など数を指定すること(やる気が出る)などが挙げられる。土井先生の授業の“ワザ”を直接体験しながら、今の働きかけで自分でも関心を強く持つことができたのだから児童はもっと強い関心を持って授業に取り組むのだろうと感じた時が多くあり、”ワザ“を感じた時に記録しておくようにして非常に良かったと感じている。自分でも実践できるものばかりなので、現場で使っていって、学習内容ではない面でもおもしろいと思ってもらうことができる授業をしたいと感じた。

(3) 社会科教育のおもしろさ

 私が学んだことの3つ目は、社会科教育のおもしろさである。まず、現代の世界や身近な事例について学ぶことができるという点である。社会科では現実の社会や歴史、文化、経済、政治などに関する知識を学ぶことができる。この知識を用いて、世界についての理解を深めたり、それを私たちが住んでいる日本と比べたりすることができる。そして、身近な世界を追求することで新たな視点にも気付くことができ、日常をもっとおもしろく有意義に生活することができると学んだ。次に、問題解決力や判断力を培うことができるという点である。さまざまな社会的な課題について考えることによって、問題解決を図る力や判断力が求められる場面で、社会科の授業の経験を生かすことができると学んだ。最後に、現場に行って学習するフィールドワークがあるという点である。他の教科ではあまりないが、社会科ではスーパーマーケットや工場などの施設の訪問を行う。実際に自分の目で見ることによって理解を深めたり、新たなことに気付けたりすると学んだ。このように、社会科教育にはおもしろい点が多くあり、私が今まで思ったよりも魅力的な教科であると感じることができた。
 

2 私は今まで大学の授業の中で、この授業が一番おもしろかった。現場で使えるような児童に対する働きかけや、 効果的なICTの使い方も学ぶことができ、今までの大学の授業とは一味違った授業を受けることができた。とても楽しい授業ふだったので、是非また先生の授業を受けたいと感じた。


1 (1)授業をする目的、社会科で何を学ばせるか

子どもたちが社会全体に対する見方・考え方を学ぶことで社会認識を広げさせる。見方・考え方を学ぶことで認識できることの幅が広がり、より多くのことについて知ることができる。

授業をすることの目的は、ただ教師が決められている学習内容を説明して教えるのではなく、教師自身の疑問や子どもたちから出てきた疑問を授業のめあてにして、それについて考えを深めたり交流したりすることで学びを得ることだと私は考える。学習内容を身近なことと関連付けて、社会事象について子どもたちが知るきっかけを作ることも社会科の授業の大きな役割の一つだと考える。

(2)子どもたちの学習意欲、授業参加率を高めるためには

授業内で活動の指示をした時には、子供たちによって活動を行う速さが異なるため、教師が全体の進度を把握できるように、終わった子から前を向かせたり、最初に立たせておいて座らせたりして視覚的に把握できるようにする。

また活動が終わった子を自由にさせないように終わった子にはさらに指示を与えて、なにもすることがない時間をつくらせないことも子供の学習意欲を保つことにつながる。活動時間もあまり長くとりすぎないようにする。

授業内で活動を行う時に子どもたちを立たせることで、ドーパミンが分泌され、集中力を維持させる効果がある。ルーレットなどを使ってランダムで指名することで、いつ指名されるかわからない状況は緊張感を与え、ノルアドレナリンも分泌されて授業にちゃんと参加して話を聞こうという気持ちにさせることができる。

子どもの考えを聞きたいときには、選択肢に番号を付け「おでこにグー準備してね」と声掛けをし、「せーの」で番号を表示させて周りの人を見るように指示すると、子どもたちの考えがすぐに見える化され、教師も把握しやすくなる。

授業の導入部分で写真をゆっくり表示させて何の写真か当ててもらう活動を入れると、子供たちの関心や興味を」引くことができ、授業に参加してもらえる。

(3)深い学びを得られる授業にするには

文字を長く書くのではなくキーワードを目立たせるような構造的な板書をして一目見ただけで授業の流れが分かる板書にする。べン図やXYチャートなどの思考ツールを使って項目ごとに分けたり、事象とその理由などの関係性を図式化したりして工夫するべきである。
授業のめあてを設定するときは「説明しよう」という言葉を用いて、子供たちにとってもめあての達成度が分かりやすいものにし、授業で得られた知識や経験が自覚できるようにする。説明するためには理解したうえで自分の言葉で伝えなければならないため、深い学びにつながる。

子どもたちに発問をして答えられなかった子どもがいたときには、違う子どもに聞いて授業を進めてしまうのではなく、分かる子どもに説明して教えてもらうように促し、わかる子も分からない子も両方が学びになるようにする。

 2  授業をするとはこういうことなのかということが分かった授業でした。指示の仕方一つでも、子供たちの反応や集中力、授業への参加率を左右する一つの工夫になるのだということを実感しました。模擬授業も自分たちが行ったものも含めて10種類の単元と指導方法を体験することができてとても参考になりました。この授業で学んだテクニックを教育実習でも生かしていきたいと思います。ありがとうございました。


 1 (1) 考えを構造化すること

              わたしがこの15回の授業で学んだことは「考えを構造化すること」だ。考えを構造化することで、自分の考えていることが見えるようになり、頭の中を整理することができる。また、黒板をまとめる際にも構造化された板書にすることで、子どもたちが内容を理解する手助けになる。実際に、模擬授業や先生の授業を見ていて、文字が並んでいるパワーポイントよりも考えが構造化され、矢印などを使っているパワーポイントのほうが、今何を考えているのか、 どうしてそうなるのかなどがわかりやすいものであった。以上のように、考えを構造化して見える化することで、頭の中が整理され、理解につながるということをこの授業で学んだ。
 

(2) 発問の仕方

              わたしがこの15回の授業で学んだことは子どもたちに対する「発問の仕方」だ。特に、「説明しよう」と問いかけることが子どもたちの考える力を養うということが勉強になった。わたしは、この授業を受けるまでは子どもたちに考えてほしいときに「~~となる理由を考えよう。」というように「考えよう」と問いかけていた。しかし、「考えよう」では、子どもたちの中にはその場しのぎの考えたふりをしてしまう子もいると知った。それゆえ、「考えよう」ではなく、「説明しよう」という言葉に変えることが大切だと知った。「説明しよう」とすることで、自分の考えを文章にすることが必要となり、そのためには深く考えなくてはならない。また、その問いについて隣の人に説明する活動を入れることで、全員が問いに対して考えることができるということも学んだ。以上のように、わたしは、「説明しよう」という言葉は子どもたちに深く考えさせる力を持っていることを学んだ。

(3) 全員参加の授業

              わたしがこの15回の授業で学んだことは、全員参加の授業を作る大切さだ。授業を受けている児童が全員参加できる授業を作っていかないと、クラス内で理解している人としていない人の差が広がってしまう。それゆえ、全員参加の授業を作っていくことは、授業をするにあたり必要不可欠である。この授業では、全員参加の授業をどのように作っていけばよいかも学ぶことができた。例えば、意見を言ってもらう際に、手を挙げている子を当てるのではなく、ランダムで名前を当てることや、発問に対する答えを額に手を当てて、その手の形で答えてもらうこと、zoomのチャットに書き込むことなどを教えてもらった。実際に模擬授業を行った際には、カフートを使って全員参加の導入にしたり、映像を個人で見るのではなく、前のスライドに写して全員で集中して映像を見たり、工夫した。このように、全員参加の授業を行うことによって、学習の理解度に個人差が生まれにくく、だれも置いてけぼりにしない授業が作れると学んだ。

(4)児童の意見の聞き方

              わたしがこの15回の授業で学んだことは、「児童の意見の聞き方」だ。児童が教師の問いに答えるときの教師の聞き方によってクラスの学習に対する姿勢が大きく変わってくることを知った。例えば、答えがある場合でも、児童の意見に正しい・間違っているという反応をせず、「なるほど」ということで、児童同士で考えを深めることができるということや、大人数の意見に耳を傾けるだけでなく、少人数の意見に耳を傾けることで、クラスに新しい見方や考え方が広がり、新たな課題を見つけることができるということだ。また、少人数の意見に耳を傾けることで、意見を言いやすい教室づくりができることも知った。このように、教師の聞き方一つで児童の考える力が育まれ、教室の雰囲気づくりにもつながるということを学んだ。

(5)ICTの活用

              わたしは、この授業でICTの活用の仕方とその利便性を学んだ。ICTを利用することで、児童らが振り返るのを簡単にしたり、協働的な学習・共有が可能になったりするということを学んだ。また、教師の立場でも、添削の時間を削減できたり、児童の学習の記録をインターネット上に残すことで評価の判断材料にもなったりするということを知れた。教員になった際には、授業で教えてもらったカフートやグーグルフォームを活用していきたい。
 

2      わたしは、この授業を受けて、改めてよい授業とは何かを考えることができた。この授業は私が受けてきた授業とは異なり、考える時間の多い飽きさせない授業ばかりだった。私のイメージしていた社会科は教師が一方的に新しい情報を教えるという授業だったため、社会科に対するイメージが変わり、子どもに考えさせながら、子どもと一緒に作っていく授業だというイメージに変わった。また、この授業ではICTの活用方法や学習指導案の書き方などを学ぶことができ、今後現場に行った際に役立つことばかりだった。この授業を受けたことで、全員参加の授業の工夫や、発問の仕方、子どもの興味や関心を広げる方法など授業に大切なことを学ぶことができたため、とてもありがたかった。半年間、役に立つ工夫を教えてくださりや楽しい授業を行って下さりありがとうございました。


 1 (1) 全員参加型の授業の方法について学ぶことができた。今までほかの講義で模擬授業などをする際には、「活動をいかに面白くするか」がいかに子どもたちが授業に参加するかを左右する唯一の要素だったが、今回の講義を経て、「挙手をさせる対象を変える」「起立・着席などで動かせる」などの様々な方法を使って、児童が授業に集中し、参加する授業を作ることはできるということを、今回の15回の講義を通して学んだ。

(2) 授業と脳内物質のかかわりについて学んだ。今まで模擬授業などの構成を考えたり、今年に入ってからはぼんやりとではあるがどのような授業を使用か考えたりする中で、私はできるだけ全員の児童が授業についてくることができることが大事だと考え、時間制限など、勉強が苦手な子どもが最後までついてこられない授業は避けるべきではないかと考えていた。(しかしながら授業の進捗スピードも大事なのでどうすればよいか悩んでいた。) しかしながら、今回の講義を通して、時間制限や教師の見回りなど、児童に緊張をもたらすことは、児童の「ノルアドレナリン」を刺激し、これもまた授業の展開に役立つことを知ることができた。

(3)授業の大変さについて知ることができた。今までの模擬授業よりも長く、スライドも綿密に作った授業は、やはり授業の展開を固定してしまう。しかしながら、もちろんではあるが、児童がこちらが予測していないような答えを出してきたり、ハプニングにより授業時間が予定より取れないなど、 授業内には様々なイレギュラーが存在する。今回行った模擬授業の中でも、児童役の学生から予測していなかった答えが来るというイレギュラーがあったが、うまく対応することができなかった。そしてこのイレギュラーに対応するには、やはり経験が必要だということに気付くことができた。これから教育実習や、実際の教員としての生活の中で様々な失敗を重ねながら、経験を積み重ねていきたいと思う。

2  今までの講義では学べなかった「児童を授業に参加させるためのテクニック」を数多く学ぶことができてとても面白かった。実際に模擬授業をしていても受けていても、授業が楽しく感じたことはとても印象に残っている。この講義で学んだ様々なテクニックを生かし、これからの教員としてのキャリアを積んでいきたいと考える。


1  (1) ICTを活用した授業 現在の学校では、ICTを活用した授業が展開されている。GIGAスクール構想により、一人一台端末が配布され、教室のICT環境が整備されたことが1つの要因である。これまでは、板書中心型の授業が多かったが、ここ2~3年で一気にICTを活用した授業が行われるようになった。それにより、授業者(教師)のICT活用能力・指導能力が問われるようになってきた。Office系アプリ(Word・Excel・PowerPoint)が使えることは必須条件となり、それ以外にもロイロノートスクールやコラボノート、ミライシードなどの教育系アプリも使いこなせるようにしなければならなくなった。本授業では、そのような状況に十分に対応できるICT活用スキルを身につけることができることができた。授業で紹介されたカフートやPowerPointの活用技術などを駆使することで、板書単体で行う授業よりもより内容に深みを出すことができると感じた。ここで注意しなければならないのは、ICTはあくまでもツールであることである。ICTを使うことを目的とせず、ICTを使って教えるということを授業者は意識しなければならないと考える。

 (2) 全員参加型の授業 本授業では、教室にいる子ども全員が参加できる技法をいくつか学ぶことができた。私たちが受けてきた授業は、いわゆる旧型の授業であり、教師が児童に手を挙げさせて、それを指名するというやり方であった。この授業だと、授業に積極的に参加する子と全くしない子の2つが生まれてしまい、その間には大きな格差ができてしまうと考える。子どもの参加度・成績分布をM字型にしないためにも、全員参加型の授業を展開することは重要である。授業で扱ったものとしては、おでこにグーをさせて、せーので番号を示すやり方や、1回目は右向き・2回目は後ろ向き・3回目は左向きで音読するなどのやり方があった。グーをさせる発表の仕方は、どの子でも参加しやすい活動であり、全員参加型授業の第一歩であると考える。音読する方向を変えるやり方は、教室内において、どの子がどれだけ進んでいるのか、また、進んでいない子はどの子なのかを把握しやすくなる。授業者は、特に進んでいない子に対して支援をすることができる。

 (3) 子どもの創造性を育む授業 現在の教育は、「主体的・対話的で深い学び」がテーマの1つである。したがって、今までのような受動的な学びは好ましくないと考える。しかしながら、主体的・対話的で深い学びを行うためには、その前提となる基礎基本の知識を身につけておくことが必須である。以前よりも授業のレベル・内容のレベルが高度化していることは言うまでもない。基礎基本の知識を全員参加型の授業で全員にきちんと身につけさせ、活用できるように指導することが必要である。 子どもは、私たちが想定しているもの以上の答えや考えを発言することがある。もしかしたら、その考えは指導書や指導案には書かれていないかもしれない。しかしながら、その考えを受け入れることによって、子どもの学びが広がり、子どもがさらにその単元等に関して興味・関心を持ち、自ら学ぶ姿が見られるようになるかもしれない。授業者が提供する学びには限度があるが、子どもが主体的に行う学びは際限がない。子どもがどんどん学びに向かう姿は、まさに授業・教育の理想であり、創造性を育む授業であると考える。

 

2   本講義では、小学校社会科で学ぶ内容や教育法について学習することができた。内容については、初等社会科教育内容でも学んだが、今回改めて学年ごとや小学校社会科という大きな括りで見ることによって、体系的に学習内容を知ることができた。教育法については、ICT活用スキルをはじめ、教育実習や現場に出たときにすぐに使える技術を学ぶことができた。同じ授業をするといっても、授業技術(指導技術)によって、児童の学びの深さに違いが出てくると感じた。せっかく学ぶのであれば、児童が楽しいと感じる授業、もっと学びたいと感じる授業でなければならない。1回45分という短い時間ではあるが、その45分の中でいかに深い学びを提供するかが肝要であると考える。私は専門教科が英語であるため、英語の授業における技法はかなり学んでいるが、他教科についてはまだまだな部分が多い。よって、今回のような実践的な授業は大変有意義であったと感じた。  半期間、ありがとうございました。この講義で学んだことをまずは教育実習で生かしたいと思います。


1 (1) 全員参加型授業の重要性と難しさ

  これまで私は、全員参加型授業を作るためには、教師が授業をどれだけ面白くできるか、広げられるか、という教師の技量・努力だけが必要なのだという先入観があった。そのため、ICTを使うことやいろいろな活動を取り入れた授業を作るのは大変そうだな、私にできるのかな、という漠然とした不安があった。しかしこれまでの授業を通して、本当に大切なことは、子どもが「参加したい」と思えるような授業を作ることなのだと学んだ。私の先入観のまま授業を作ってしまうと、教師が面白いと思うだけで子どもが面白いと思うかどうか分からないし、教師中心の授業となってしまう。このように考えると、全員参加型授業とは、子ども中心の授業でもあるのかもしれないと考えた。

そして、教師ができる工夫には様々なものがある。例えば、授業の最初はクイズから始め、子どもの興味関心を引き付けて参加したいと思わせたり、聞いていない子どもを減らすためランダムにあてたり、子ども同士のコミュニケーションを積極に取り入れたりすることである。子どもにとって、程よい緊張感を持ち、困った時は友達に頼ることができる環境は、集中力や意欲が途切れず、学習・活動がしやすい環境なのではないかと考える。 

(2) ICTの本当の有効活用

 私は、ICTを活用する大きな目的は教師の負担を減らすことであるが、逆に教師の負担となってしまうこともあるのではないかと考えていた。特に、ICTに慣れていない世代の教師や、どうしても苦手な教師にとっては、慣れないICTで授業を行うため、より負担となってしまうのではないかと考えていた。しかし、これまでの授業で、私のICTへの思いはおおきくかわった。具体的に言うと、教師がICTを「使わなければいけない」のではなく、ICTに「頼ればいい」のだという考え方に変わったのである。便利なアプリを使うことで、教師の負担が減ると共に、子どもが活動する時間が増え、楽しい全員参加型授業になるということが分かった。例えば、PowerPointのアニメーションを使ったクイズを出すことで子どもの視線をグッと引き付ける、Kahoot!を使って子どもの競争心を利用する、PiglyphやGoogleジャムボードを使って子どもの話し合いを促進させるなどである。また、他にもフローチャートや思考ツールを使った活動、zoomで考えを共有する活動、テキストマイニングで子どもの考えや予想、学びを可視化することなどができる。

 このようにICTに頼りながら授業を作ることで、子どもは楽しみながら学びを伸ばすことができ、教師も負担を減らしながら授業を楽しむことがきる。

(3) 子どもの疑問を解くゴールのある授業

まず、授業の学習課題は、教師が決めるのではなく、子どもの疑問から決めることで子どもが自分事として授業に取り組むことができると学んだ。自分が思ったことを自身の課題にすることで、課題が自分事になり、より授業への参加意欲が高まる。そして、「どうしてこうなるのか知りたい」という知的好奇心に繋がり、子どもに主体性が生まれ、意見・疑問・話し合いに富んだ授業を構成することができる。また、授業のゴールを決めておくこと(目標の見える化)も重要である。ゴールを、何かについて「考える」という曖昧な目標にせず、なにかを学んで「説明する」という明確な目標にすることで、子どものやる気に繋がるということを学んだ。伝えたいことを構造化して説明することが社会科の授業であり、子どもが数々の情報や知識を得て、それを繋げて関連付けて構造化することで、自らの新しい意見が出てくるのである。また教師は、授業中子どもの表情にしっかりと注目し、「ん!?」という顔を見逃さず、子どもの批判的思考力を育てていく必要もある。子どもの学びを深め、広げられるようなゴールのある授業を作っていくことが求められる。

(4)子ども同士のコミュニケーションとクイズ

 全員参加型授業では、子ども同士のコミュニケーションが必要不可欠であると学んだ。そして、私が面白いと思ったのは、コミュニケーションをとること自体ではなく、コミュニケーションの取り方に工夫ができるという点である。私はコミュニケーションといったら話し合いだという固定観念があったが、クイズを通してそれが払拭された。例えば、声を出さずに話し合おうとすると、どうにか伝えようと必死になり、伝え方に相手意識が生まれる。筆談にするとお互いの漢字間違いに気付くことができる。そして、チーム戦にすると団結力と競争心が生まれ、よりゲーム性が増すことで子どもの意欲を刺激することができる。このように、教師はコミュニケーションの機会を増やすだけでなく、取り方にも工夫を凝らすことで、子どもの学びを取り伸ばすことができるのだと学んだ。

2 私は、ICTを活用することに苦手意識を持っており、アナログの方が良いという考えでした。ですが、先生の授業と自分でやった模擬授業を通して、ICTの便利さ、面白さに気付くことができました。また、私は自分で思っているよりも、教師中心的な考え方だったのだなと痛感しました。子どもはどう学ぶと楽しめるのか、授業に対してどのような思いを持っているのか、もっと子どもの目線に立って考えることが私には必要だなと感じました。

 そして、本当に先生の授業は楽しくて、特にアンネの授業では、この課題からそんなところまで広がり、繋がっているのか、とすごく驚きました。アンネの日記を買って読んでみようかな、スライドに出てきた団体を調べてみようかなと、自然にもっと知りたいと思える授業でした。このような意欲を子どもたちに持たせられるような授業づくりをしていきたいです。


明日に続きます。


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